第三話 少年少女の決闘
しばらく更新さぼった作者だ。……あれ、こんなキャラだっけ、俺。
楓「ま、朝起きたら自分の人格は今の人格かどうかが不安になるぐらいだし、無視していいと思うよ?」
それもそうだな。今回は……特にいうこともないな。
楓「主人公が悪い意味で目立ちそうだな~。こっちで調節しないと」
作者的に見所ないけどみていってね
広い草原、そこに二人の少年と少女が対峙している。
少年は強制身体強化で筋肉がつかなかった細い腕で木刀を持ち余裕綽々とたたずんでいる。
少女は見た目は損なわないがかなり筋肉がついている腕でほうきを持ち笑みを浮かべている。
それは超人の闘いであり、非常識によって支配される戦いだ。
「さて、覚悟はいいかしら?」
「そっちこそ、いつもみたいに負ける準備はできたか?」
お互いに挑発しあい、闘争心を高ぶらせる。
口角がつり上がり、不敵な笑みを浮かべる。
合図はない。もうすでに始まっている。
故に。
「さぁ、焼けなさい!」
星継王華は迷い無く先手必勝をとった。
十重二十重と張り巡らされた、赤と半透明の白が点滅する魔法陣から熱気が放たれる。次の瞬間には骨をも溶かす熱線が放射されることを、紅我は知っている。
それを回避するため音に迫るかという速度で王華に接近する。
だが遅い。魔法陣の熱気は熱線として放たれ、軌道上にいる紅我を溶かそうと殺到する。
しかし放たれる前に倒すのが無理と解っていたのか、僅かなスペースに潜り込み、熱線の掃射を回避していた。
すぐさま魔法陣を構築しようとする王華だったが、その隙は現状では命とりだ。
疾風の速度で王華に迫り首に木刀を添えた。
「はぁ……。また負けた。降参よ、降参」
かくして二人の日常の一部は終わった。