表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名も無い物語  作者: 天駆真龍
特異点A 第×××××章 願いと望み
31/47

第×××××話 望み

 クライマックスにしてはすっかすか

楓「ここ書くの久しぶりだね」

 確かに。にしても詠夜、今後含めてもここが一番かっこいいところになりそう。

楓「これから詠夜の行動は『神無月梓紗を守る』というのが優先されていくよ」

 今まで前書き説明してなかったからややこしいって人多かったよね?

楓「ちなみに、今まで前書きがないのはオリジナルがゲームで遊んでたからだよ」

 ボカロとかも聞いてたし! 大まかな終着点も見つかったし!

楓「……途中でなんかはまったり発想ちょろまかしたりしてたよね?」

 ばれなきゃ犯罪じゃない。つまりもらった発想は原型を留めないぐらいぐちゃぐちゃにしたらいい。

楓「……まぁ、ほどほどに?」


 少年は少女を初めて知る。きっと、それは心の中に残る。まるで呪いのように。

 一方的だった。

 まさしく、「化け物」と言われて然るべきだった。

 だけど。


 泣き崩れながらに、助けを求めるように力を振るう彼女を、やっぱり僕はただの女の子だと思った。


   ☆


 地面がえぐれ、風が舞い上がり、木々が倒れていく。

 まるで嵐が来たように風が体を打ちつける。

 折れた木の枝がところどころに刺さる。

 土の塊や石が速さをともなって激突してくる。

「──なんで、そこまでして立つんですか」

 『梓紗」の声が響く。

「も、もう十分にお兄ちゃんは奮闘したはず。なのに、なんでそこまでして……」

 「梓紗』の声が、響く。

「──そこまでするん、ですか。意味なんて、ないのに? も、元の世界に、やり残した事だって、いっぱいあるはずなのに……?」

 『梓×』の声が、響く。

「もう、やめてください! ちゃんと自分の事も、考えて──」

 『××』の声が──


 ドサッ


「あ、あ、やだ、お兄ちゃんが、お兄ちゃんが……」

 ××』の声が響く。

「治さないと。で、でも、どうやって……」

 ××の■が響■

「なんで、さっきまですごい力使ってたのに、なんで治せないの!」

 ××■■■、■■

「やだ、死んじゃやだ、やだ……!」


……××さ■■■■■■■


 あ×さ■声■聞■■■


 あずさの声が聞こえる。


 何も隠してない、「神無月あずさ」の声が、聞こえる。


「やだ、やだよ。わた、私は、おにぃちゃん、とっ、幸せにっ、暮らしたかっただけ、なのに……っ! なんで、なんでこんな事に、なった、の。

お、おにぃちゃんがいないと、生きてけない、よ。元の世界だって、おにぃちゃんが幸せに生きられるって、そう思ったから、もどそうとしたのにっ。おにぃちゃんがいないと、意味ない、よぉ」

 体が動かない。何も、返事を返せない。

 何か返事を返せと頭がうるさく言っているのに、口どころかまぶたや指すら動かない。

 あずさが泣いているのに、何もできない。

 ああ、ここで終わるのか。

 そう思い意識を閉じる。


   ★


 否。まだ貴様には選択肢があるだろう。

 立て。でなければあの小娘は助けられんぞ。

 諦めるのはまだ早いぞ。霜月詠夜。

 ほれ、凶兆の証らしき紅い月は、ただの月に戻っているぞ?


   ★


 目を覚ます。上からひらひら舞う桜の花びらが視界に──


「もう、いっそ殺して下さい。それで、その木刀で、私の罪ごと、おにぃちゃんのもとに」


──その奥、木刀を持った紅我の背中と、懺悔するように紅我の前に立つあずさが入ってきた。

 勝手に体はあずさを庇おうと、否紅我を止めようと走り出していた。

 あずさはまるで何も聞こえないとばかりに目をつむり、下を向いている。

 紅我も聞こえないとばかりに木刀を握りしめる。

 一心不乱に走りあと少し、いやもう終わり。

 そして紅我は木刀を振り──


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ