表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブタの兄弟  作者: 遥胡
5/7

ブタ5

「これは、ちょっと厄介ね。」

赤美あかみちゃんの前には、木の家が建っていました。

そう、ブタの家です。

「木は頑丈だし、マッチはもう使い果たしちゃったし・・・・どうしようかしら。」

赤美ちゃんが≪うー、うー≫唸っている足元には、ロープで縛られているブタさんがいました。

しかし、ブタ三の顔は、なにやら嬉しそうです。



(クックックッ。ざまぁーみろ!ブタにいさんが作った家が、壊せるわけないだろ。お前の負けなんだよ。さっさとボクを解放してここから出て行け!)



ブタ三が、そんなことを思っていると、

「なに?その顔。これで勝ったつもり?いっとくけど、あんたを今すぐここで食べてもいいのよ?そうする?そうするか。そうしよう☆」

赤美ちゃんは、目をギラギラさせてロープでブタ三の首を絞めようとしました。

ブタ三が必死で抵抗しようとしたときです。

「何してるんだ?」

赤美ちゃんが後ろを振り返ると、そこには赤美ちゃんの友達の『シンディ』と『白雪しらゆき』がいました。

「シンディ。白雪。実は・・・・。」

赤美ちゃんはこれまでの事を2人に話しました。

すると、白雪はニコニコしながら言いました。

「そんなの、その子を使えばいいじゃない〜。」

「えっ?どうするんだ?白雪。」

「あのね〜・・・・」

白雪は二人の耳元でコソコソと話し始めました。

ブタ三は、それを不思議そうに見ていましたが、話を聞いた赤美ちゃんとシンディは、

「「なるほど!!」」

と、言っておもむろにブタ三を見ました。

「えっ?えっ?」

ブタ三は≪オドオド≫≪オロオロ≫。どうしたらいいのかわかりません。

「な〜に、大丈夫。何にも心配することはないわ。」

「そうだぞ。ただ、すこ〜しお願いをきいてくれれば・・・。」

「というか、きかなかったら、あなた今すぐ丸焼きにして食べちゃうから〜。」

ブタ三は、目に涙をいっぱい溜めて、震えながら、

「な、なんでも言ってくださいぃ〜。」

と、言いました。

3人はその言葉を聞くと、ブタ三に計画の内容を話しました。

ブタ三はそれを聞いて、目をいっぱいに開けると、3人の顔を見て戸惑うように言いました。

「そ、それは・・・あの・・・ちょっと・・・・・」

すると、赤美ちゃんはブタ三の首のロープを絞めながら、

「じゃぁ、食べられる?今すぐ、ここで。」

と、言いました。

☆赤美ちゃんのお友達紹介☆


『シンディ』・・・少し男勝りだが、しっかり者でまとめ役。

         赤美ちゃん達が通っている学校の理事長の息子(お金持ち)

         と付き合っている。三人姉妹の末っ子。


白雪しらゆき』・・・とても可愛らしい容姿だが、腹黒の毒舌家。

       自分専属のボディーガードが7人もつくほどの大金持ちの娘。

         

      

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ