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ブタの兄弟  作者: 遥胡
1/7

ブタ1

ある森の奥深くに、3匹の仔豚がいました。仔豚たちは、輪になって話し合いをしていました。

「どうしよう。ブタ一兄いちにいさん。このままだと僕たち食べられちゃうよ。」

「ブタ二兄ににいさんは、この中で一番小さいからまだいいじゃないか。ボクなんか一番太ってるから絶対先に食べられちゃうよ!」

「落ち着け、ブタさん。何とか逃げ延びる方法を考えるんだ。」

3匹は考えました。

『ブーブー』鳴きながら考えました。

ひたすら考え続けました。

『ブーブー』が『フーフー』になるまで考え続けました。

『フーフー』が『フィフィ』になりかけたとき・・・

「そうだ!」

ブタいちが急に立ち上がりました。ブタとブタさんは目をまん丸にしました。

「ど、どうしたの?」

「何か思いついたの?」

ブタ一は、二匹の質問に満面の笑みを浮かべて答えました。

「アイツに捕まえられないように、僕たちの家を作ってそこに非難すればいいんだよ!」

「そうか!それは、名案だね。じゃぁ、早速材料を集めよう!」

「そうだね。じゃぁ、3匹それぞれの家を作ろうよ!そしたら、1匹の家がダメになっても残りの2匹の所にいけばいいもん!」

3匹は、そうと決まれば是は急げと、自分の家を作るための材料集めに行きました。



しばらくして、3匹は集めてきた材料を使って、≪カンガン≫≪カンコン≫≪カシュカシュ≫≪ワサッ≫と、自分の家を作っていきました。



「「「できた〜!!!」」」

3匹は、それぞれの家を見ようと集まりました。

ますは、ブタ三の家です。

「ボクはわらの家を作ったんだ♪とても涼しくて快適だよ☆」

「へぇ〜、これはいいね。」

「ブタ三にしてはいい物作ったんじゃない?」

「ブタ二兄さんは、ボクをあなどりすぎだよ!」

ブタ三は、ブヒブヒ怒りながら言いました。

「こらこら、喧嘩は駄目だよ。じゃぁ、次はブタ二の家を見せておくれ。」

「おう!僕の家は木を使って建てたんだ!家といえば木!木材の香りに包まれて午後のひと時を過ごすのさ♪」

ブタ二は、目をキラキラさせて自分が作った家に案内しました。


「へぇ〜、これはいいね。」

「・・・・・・・ブタ一兄さん。それ、さっきも言ったよ。」

「何を言うんだいブタ三。一回目の「へぇ」はドの音から始まったけど、二回目の「へぇ」はレの音から始まったんだよ!」

ブタ一は誇らしげに言いましたが、ブタ二とブタ三は、


((ほとんど変わんねぇじゃねぇか!!))


と、思いました。

でも、そこは兄想いの優しい弟達。そんな事、口が裂けても言いません。

「じゃ、じゃぁ、次はブタ一兄さんの家を見せてよ!」

「ブタ一兄さんは、どんな家を建てたの?」

「僕?僕のは凄いよ〜。今回は頑張ったんだよ♪まぁ、見てよ!」

ブタ二とブタ三は、その言葉を聞いてワクワクしながら兄の家を目指しました。

さて、弟達が見た家とは・・・!??



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