12/15
最初の仕事
「最初の仕事は……」
「ユキははじめてだからな」
ん~?とか言いながらユウキは仕事を選んでくれている。
「これなんかいいんじゃない?」
「宝石集め?」
「ああ、ジュエット山脈に行って、宝石をとってくるんだ」
「宝石を?」
「ああ、まあ初めてだから何でもいいだろう?ロズ」
「うん。いいんじゃないか?ある程度魔法も使えるようだし、ジュエット山脈にいってもいいだろう」
わあ、ロズに褒められた!! なんか嬉しいっ!
「じゃあさっそく出発の時だ」
「ええ? もう!?」
「早く行って来い。お前は体力保存しとかなきゃいけないから、俺がジュエット山脈まで送ってやるよ」
「あ、はい。ありがとうユウキ」
「じゃあ行くぞ……時を司る者よ。汝を今宵の場につれてゆけ」
パァァァァァァァ
周りに白い光が現れたと共にユキは消えていった。
「がんばれよ。ユキ」
「なあに? 心配してるの?」
「いいや。あいつならやってくれるさ」
「そうね。頑張ってほしいわ。この結果次第で決まるのだから」
「ああ。ユキには合格してほしい」