ユキノクニの仲間たち
「じゃあ、まず紹介から行くわね。私はロズ、ロズって呼んで。さんづけはここではゆるさないわ」
「はい……ロズ……」
「いいわよ。で、あの男の子がユウキ」
「よろしくな」
「さっきはありがとうございます」
もちろん礼を言っているのは服の事だ。
「で、あの女の子いるでしょう?」
「はい……」
私は氷の杖の先を見た。てか、よく見ると、ロズさ……ロズは床に何かを書いている。まあいいや気にしない気にしない。
「あの子は雑誌週刊(最強魔導師ユキノクニ)の記者としてユキノクニに入っているの」
「そうなんですか」
週刊(最強魔導師ユキノクニ)なら知っていた。だってロズの事を知ったのもその雑誌だったんだから。
「あとは……」
「俺様を忘れるとはいい度胸だ。ロズ」
「あ、カミツキ忘れてはいないわ。あなたの事を忘れるはずがないでしょう?」
「え?ロズ?」
私は見てしまった。彼女が後ろに手を伸ばし呪文を唱えているのを……よく聞いてみたら話しと話しの間になにやらぶつぶつ言っている。まさか……
「……静めろ」
やっぱりーこれで三回目だ。この魔法みるの……
カキーン
「ロズ、いい加減にしてくれない?私のカミツキ様が可哀そうよ」
「あら、サミヤごめんなさい。あといつもいつもいってるけど、カミツキだってんの!」
あらら……ロズさんきれいなかおがだいなしです。
「あの、凍ってんのがカミツキで、ロズと争ってるのがサミヤ」
「はあ、そうですか」
「防御魔法しといた方がいいかもね」
「ぼ、防御?」
「うん。だってあとあと、魔法まで使っちゃうから」
にこっ
ちょっと、ユウキそんなこと笑顔でいわないでください~