序章
デジタルPSI、それは謎のバーチャルゲーム。
デジタルPSI、それは攻略不能のゲーム。
デジタルPSI、それは……
初めてデジタルPSIの存在が確認されたのは今から10年前の2011年だった。
最初は人目に触れることもなく、インターネット世界で話題となったリアル体感バーチャルゲームであった。
そこから10年の時を経て、デジタルPSIは日本国内だけで発売されていることが分かり、そして大きな問題を残した。
ゲームをやったものは謎の失踪を果たす。
というものであった。
事態は深刻化しており、2021年現在の失踪者は100万人を超えたと言われている。
なぜ失踪者が絶えないのか、警察はこう見解をしている。
「興味本意でゲームを始めて、そのゲームに飲み込まれた可能性が高い」
としている。
飲み込まれたと表現するのは、その失踪の仕方にあった。
失踪したものの部屋を調べる、パソコンの中に新品同様のCDとデジタルPSIと書かれた箱を残して、部屋はそのまま人間だけがいなくなってしまうのだ。
手掛かりは一切なし。
完全に手詰まり状態であった。
そのため、警察では警告、注意をインターネット上のありとあらゆるところでするしか方法はなかった。
今に至っては、インターネット上で発売されていたものがどこかへ消え、入手ルートすらわからない状況になっている。
それなのにもかかわらず失踪者は年を重ねるごとに増えている。
警察は裏で販売をしていると仮定して、そいつらのことをデジタル会と呼んでいる。




