カラスは賢い
こんにちは。オカルトライターの万丈登です。
皆さんはカラスのことをどう思っているでしょうか?
ゴミ捨て場を荒らす厄介者であり、はたまた三本足になれば神の使いにもなる。印象は様々でしょうが、この鳥の頭脳が非常に優れていることは周知の事実でしょう。
カラスは賢い。
道路の轍にクルミを置いて殻を割らせたり、木の葉や木の枝を器用に操り餌を取ったり、ゴミ捨て場などに施した人の対策をあっさりと搔い潜ったりなどします。それは、犬よりも大きいとされる脳の成せる業なのでしょう。
そんなカラスが、最近妙な動きをしていることをご存じでしょうか?
例えば、駅。飛び込み自殺者の多い駅には、住みつくカラスが多いと聞きます。それは何故か? 轢かれた死体のおこぼれを食べるから。おしいですね。
正解は、カラスが人をホームに落として殺しているから。人が死ぬからカラスが住みつくのではなく、カラスが住みつくからそこで人がよくホームに落ちる……なんて話もあります。
荒唐無稽とも受け取れますが、強ちないとも言い切れない。スマホに夢中で無軽快な人間を背後から脅かすだけで、ミンチ肉が出来上がるのですから。知能の高いカラスなら、お手のものでしょう。
カラスは賢い。
では、プラットホームに立つ際に気をつけていればいいのかといえば、そうでもありません。歩道から車道に追い出しても人は殺せますし、高いところから景色を見ているところを襲っても人は殺せます。運転中のドライバーを脅かして事故を起こさせるものもいます。気をつけなけれななりません。
年々手口は巧妙化しています。そして、人間が容易く死ぬのだと知った彼らは昨今より大胆になってきています。
令和■年■月。路上生活者がベンチの上で横になったまま死亡しているという事件がありました。その方は両方の目玉をくり抜かれており、その犯人はカラスとされています。
人間は然程強くない。目玉を一突きでもすれば戦意を失い守りに入る。そのことを理解しつつあるグループは、事故などといったまどろっこしい方法を取らず、直接狩りにいっているのです。
そして先日、こんな話を聞きました。その女性の方が人気のない夜道を歩いていると、「すみません」と声をかけられたそうです。振り返ると、そこにいたのは全身真っ黒な人間。その人間は次の瞬間には無数のカラスになってその方に襲いかかかってきて、その方は命からがら逃げ出したそうです。
わかりますでしょうか? カラスが集団で人に擬態していたのです。児童文学の名著『スイミー』の戦術をイメージするとわかりやすいかもしれません。
では、なぜカラスはそこまでして人の肉を食べたがるのか。理由は単純。遺伝子に刻まれているからです。
古来の日本では、野晒しにした遺体を鳥に食べさせる『鳥葬』が行われていたのです。人間の肉が美味しいものだということを、彼らは遺伝子で理解しているのです。
それでは皆様、カラスには重々お気を付けください。