無名の支配者
フィルと後ろ二人が入ると中にいた隊員や技術者が、「誰だ?あいつら」「見た事ない人たちだけど関係者の人かな?」「知らね どうせアレだろ大企業の息子とかだろ」と様々な憶測が出てざわつき始める。
2人は堂々と中央から、受付の所まで歩くがキリヤだけは周りをキョロキョロしながら歩く。
「右見ても左見ても強そうな人しかいない。こんな中で俺、大丈夫かな、、」
少しキリヤが周りの批判的な言葉と強そうなオーラに圧倒され、足取りが重い。そこにアルバードが、肩を組む。
「何こんな雑魚にビビってんだよ。お前、そんな奴だったか。情けねえな」
アルバードの知るキリヤは、たとえどんな相手、どんな状況でも一人だけでも諦めないそんな勇猛果敢な人間だと思っていた。
「分かってるよ!少しビビっただけだ。俺は都市選抜の絶対的エースのキリヤ・スタウフェンだぞ!こんな奴ら俺達二人がいれば余裕だ」
「・・・・・そうだな」
よく言ったと言わんばかりに肩を叩いてアルバードは先に前へと進む。
それに続いてキリヤも受付の前につく。
「あんなに強いのに何でフィルさんは隊員の人達に知られてないんだろうか、、」とキリヤは不思議に思ったが、それは気にせず、受付をする。
「後ろの二人俺がスカウトする。検査室まで二人を案内してくれ、」
「えースカウトが可能なのはランクが英雄の到達者のみですが、貴方はどちら様でしょうか」
「受付の人もフィルさんを知らないのか、もしかして俺やばい人についてきてしまったのか?」と小声で呟く。
「あの人はここの所は安心だ心配いらねえよ」
アルバードが耳打ちでこう言うが何故、安心なのか周りの人もフィルさんを知っていそうな人は一人たりともいないのに。
フィルは受付の人に何か見せる
「こう言う者だ分かったら早く通してやってくれないか?」
「な、何ですかこれは?証明書?」
「そうだよ本人だって俺が言ってんだろが」
フィルさんが少し面倒くさそうに頭を掻く。
すると────
「その証明書本物だよ受付の人。それは昔に発行された今はそんな物は無いから偽物のはずが無いですよ。」
「アルゴさん申し訳ありません。すぐに二人を検査室までお連れしますので、、、」
何とかなったっぽい。キリヤとアルバードは受付の人に検査室まで案内される。
「俺はここで待ってる。終わったらここに戻ってきてくれ。」
そしてスカウトが通ったと言う事で、フィルが英雄以上のランクである事が判明してしまい、さっき以上にざわつく。
アルゴと言う人にフィルはついていく事にする。
「フィル=フリートさんですよね。あの」
「はあ、まあそうですが、何か用です?」
突然、俺の名前を知る人が現れた。しかも見れば分かる、こいつも相当な実力者だ。見た目はかなり太っている様に見えるが、、少し違和感を感じる。
「俺、アルゴ=ストロガノフって言います。フィルさんは18と聞いていますので、自分23なので年上ですね」
「呼び捨てでも良いですよ。」
まさかの年上だった。丁寧な口調で話していたからてっきり同い年か年下かと思っていた。
「そんな事より、我々クローシスの光のTOP2の二方が行方不明だと、本部の偉い人から話が回ってまして、、」
「そうなのか、、」
「もう一人の方は時空戦線以降行方が分からない状態だったのですが、最近は本部にもたまにですが顔を出して生存報告をしているそうなのですが…………フィルの方はそれ以前から行方が分かっていなく、死亡説まで出ていたので、良かったですお会い出来て。」
「申し訳ないけど、この話は止めにしてくれ、あと、その擬態も一旦解いてくれても良いんだけど、駄目ですか?」
フィルは出会った時から違和感を感じていた。
「流石ですね。分かりました。」
と言ってアルゴは擬態を解く。するとそこに現れたのは筋骨隆々の逞しい鍛え上げられた肉体の持ち主が現れた。
「俺は擬態を作り出すのが特殊スキルです。これからも互いに頑張りましょう!」
「頑張ってください、」
二人は部屋から出ると、もうキリヤとアルバードはいた。
しかし何だか、様子がおかしい。




