毒6
とりあえずお金も手に入ったので食事をすることにした。
冒険者ギルドでも食事はできるようだが、冒険者ギルドに来る途中で美味しそうな肉串を売っていた屋台を見つけてしまい、口が肉串になってしまっていた。
屋台で買った肉串をほおばりながら街を散策する。
肉串は2本で銅貨1枚だった。
何の肉か分からなかったし、あえて屋台の人に聞かなかったが、久しぶりの肉はとても美味しかった。
軽く街を見て回ってから、日が暮れる前に冒険者ギルドの受付のお姉さんに聞いた宿屋に向かった。
新人冒険者にはおすすめの宿とのことだった。
素泊まりで銅貨5枚(5千円)は安いのかどうか相場はわからないが、部屋はベッドだけの簡素な部屋ながらも小綺麗なので悪くはなかった。
森に行けば一日にゴブリンを20匹は倒せるので、一日狩りに行けば4日は宿に泊まれる。
食事代は別だとしても冒険者としてなんとか暮らしていけそうだ。
でも、武器や防具などは定期的にメンテナンスが必要だし壊れたら買い替えも必要だ。
骨折などの大怪我をすればヘタすると1か月以上休まなければならない。
そう考えると、冒険者もそれほど楽ではないかもしれない。
ちなみに、街ブラの途中で薬師の店も寄ってみたが、薬草は10束で銅貨1枚の買い取りだった。
回復ポーションが売っていたが一瓶銀貨1枚、骨折などの大怪我を治すには回復ハイポーションが必要で、回復ハイポーションは一瓶金貨1枚の値段だった。
かなり値段が高いが命には代えられないので回復ポーションは3本買った。お金が貯まり次第回復ハイポーションも早めに買おうと思う。
とりあえず、できるだけ無駄使いはしないで毎日森へ行ってゴブリン討伐をしてお金を貯めていこうと心に決めて宿のベッドで眠りについた。