表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/30

毒4

翌日も朝から森の探索だ。


寝て起きたら減っていたHPが回復していたし、MPも最大値まで上がっていた。

なんだかゲームみたいだ。


近くの小川で喉を潤し、朝食は雑草のような食用草と小さな木の実を食べて出発する。


この森はゴブリンしか見かけないのでそれほど危険はなさそうだが、できるだけ早く人が住む村や街に行きたい。


今日も森を歩き回りながら採集とゴブリン退治をしていると、ゴブリンを10匹ほど倒したところでレベルが3に上がった。


【ステータス】

名前:ゲンゴロー

年齢:16

性別:男

種族:人族

レベル:3

HP:13/30

MP:15/30

スキルポイント:0

スキル:毒耐性Lv.10

ユニークスキル:鑑定

        無限収納


HPとMPは一晩寝ると最大値まで増えるし軽いけがなら治っているが、大きな怪我などした場合も一晩で治るのかどうかは不明。

あと、今の感じだと、レベルアップに必要な経験値(ゴブリン討伐数)はレベルが上がるほどに倍々に増えていくようだ。


食用草や木の実ばかりでお腹が膨れないが、もしも食べられそうな獣や魔物がいたとしても危険をおしてまで戦おうとは思わない。

食べられなくても安全なゴブリンだけの方が俺には向いている。

元の世界でモブキャラだった俺は、主人公要素は求めない。

とにかく「安全第一」だ。


-------------------------------------------------------------------


異世界にきて5日目。

毒草の群生地を起点にして歩き回り続け、ようやく木々の切れ目のはるか向こうに街が見えた。

街全体が高い外壁で囲まれているというのは、日本で生まれ育ち海外旅行などしたことがなかった俺にとっては新鮮な風景だ。


すぐにでも街に行きたかったが、俺の体は毒草の汁まみ。

街に入ることを拒否される可能性もあると思い、街の近くを流れていた川で体を洗ってから行くことにした。

自分の体を鑑定すれば毒がついているかを分かるので、体を洗った後に何度か体を鑑定したのだが、なかなか毒を落としきれず何度も体を洗い、毒を落としきるまでにかなりの時間が掛かってしまった。


ようやく毒を落としきれたので街へと向かう。

体も洋服もびしょびしょのままだが、川に落ちたことにしよう。


街の入り口には門兵がいて、身分証の確認を行っていた。

びしょびしょの俺を訝しみながら身分証の提出を求めてきたが、身分証を持っていないことを告げると、身分証がない場合は銀貨1枚必要だと言われた。

お金もないので、魔石払いできるか聞いてみたら、それでもいいとのことだったのでポケットから出すふりをして無限収納から魔石を取り出して門兵に渡して街に入ることができた。

ちなみにゴブリンの魔石10個で銀貨1枚相当とのこと。


ゴブリンを倒せるなら冒険者ギルトで冒険者登録すれば身分証が作れると教わる。

やはりその辺りも異世界の定番通りなので、冒険者ギルドの場所を教わりさっそく向かった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ