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毒21

PPと暮らし始めて一月後。

ようやく彼女との暮らしにも慣れてきた。

街中の買い物には連れて行けないものの、散歩と仕事、趣味と実益を兼ねて毎日冒険者ギルドと森へ魔物を狩りには行っている。


PPはとても狩りが上手だ。

まず、オーク討伐だが、初めはPPには麻痺の攻撃を使ってもらおうと思ったのだが、爪撃で簡単にオークの首を切り落としてしまった。

正直俺の剣(術)よりも切れ味は上だろう。


また、ポイズンフロッグも俺より上手に討伐してくれる。

俺が囮になって、ポイズンフロッグが沼から出てきたところを毒液を吐く前にPPが仕留めてくれるので、未使用の毒袋をまるまる手に入れることができる。

俺はほぼ毒袋を含めた素材回収係となっている。


そして、最近お気に入りがバシリスクの卵の採集。


たまたま、市場で鶏の卵を売っていた店員からバシリスクの卵がとても美味しいという話を聞いた。

もちろんほとんど世間に出回ることはなく、もし出回っても高額なため一般の人の口には入らないとのことだった。


美味しいと聞いたらどうしても食べたくなる。

PPと一緒に作戦を立て、安全にバシリスクの卵を採集する方法を考え出した。


方法はいたって簡単。

まずはPPにバシリスクの気を引いてもらい囮になってもらう。

巣の近くで暴れられて卵を潰されたくはないので、卵持ちのバシリスクを巣から離し、その間に俺が卵を回収。

卵を回収したら合流し、俺は後ろからバシリスクを毒剣で斬りつけて仕留める(バシリスク本体は無限収納にて死蔵)。


初めは俺が囮になろうと思ったのだが、PPの方が俺より素早いため囮としては安全だし、PPの麻痺攻撃はバシリスクには効きづらいためこのような方法になった。


バシリスクの卵はバスケットボールくらい大きい。

これだけで超美味な巨大目玉焼きができる。


でも、俺のお気に入りはバシリスクの卵とポイズンフロッグの肉を使った親子煮もどき。

お米があれば親子丼ができるのだが、無いものは仕方がない。


味付けも何もない、肉と卵を混ぜて煮ただけなのだが、それぞれが素材としての旨味を十分持っているので、抜群に美味しい料理となる。

PPもとても気に入ってくれているので大満足。


◇◇◇


そんなのんびりとした日々を過ごしていたある日、その日もバシリスクの卵の採取に出かけたところ、そこにはすでに先客がいた。


その先客は、巨大な羽を広げ、鋭いかぎ爪でバシリスクに襲い掛かる。

羽を広げた大きさは、バシリスクの全長にも匹敵するほど大きい。


バシリスクの毒牙による噛みつきを素早くかわし、バシリスクの背中に鋭い爪を食い込ませる。

バシリスクの苦し紛れの石化の息は、風魔法を伴っているであろう羽ばたきで吹き散らしてしまう。

鋭い嘴がバシリスクの首元に突き刺さると、バシリスクの首と胴があっさりと離別してしまい、その魔物はバシリスクの頭部を地面に置き去りにして、胴体を掴んだままあっという間に飛び去ってしまった。


あれだけ凶悪なバシリスクが、まるで赤子の手をひねるかのように倒されてしまったのには、俺もPPも驚愕を抑えきれなかった。


【ステータス】

種族:エンペラーイーグル

レベル:69

HP:880/880

MP:900/900

スキル:飛行Lv.10

    爪撃Lv.10

    刺突Lv.10

    風魔法Lv.10


冒険者ギルドで聞いたことがある。

この世界でドラゴンに次ぐ最強の魔物。


この付近の山にはドラゴンの下位種であるワイバーンという魔物はいるが、こいつはワイバーンも餌にするらしい。


他の大陸にはドラゴンがいるそうだが、俺が今いるこの大陸ではドラゴンは見られたことがないため、実質、この大陸最強の魔物と言っていいだろう。


狙われて生き延びた者はいないという。

この魔物を見て生き延びられたのは、俺のように他の魔物が襲われているところを見かけたか、他の冒険者が襲われているのを隠れながら見た者だけだ。


エンペラーイーグルの巣がどこにあるか分からないが、今後は上にも気を使いながら、エンペラーイーグルにかち合わないように気を付けよう、しばらくはバシリスクの卵は我慢しよう、そう心に決めた。


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[良い点] バシリスク何匹おるん?
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