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アーサーが部屋から居なくなった後、光は様々なポーズを取った。

流石に何時間も続けては良くないので一時間ポーズを取ったら一時間休むを二回繰り返して今は風呂で汗を流している。


「はぁ…最高…。」


「お湯加減は宜しいようですね。」


「宜しすぎて寝てしまいそうです。」


三人は余裕で入れる程の大きさがある湯船に浸かりながら光は湯に浮かべられた薔薇の香りを堪能していた。

フローラとマリナは光の身体を洗い終わると光が気にしなくて良いように風呂の入口に椅子を置き休憩している。

初日の風呂でフローラと光が見つけた妥協点だ。


「それにしてもヒラノ様のお力は多様ですね。羨ましいです。」


「多様って言うのかな…」


「私あのポーズ好きです。こう…足広げて手を横にしてるの!」


マリナは椅子から立ち上がり再現しようと記憶を辿りながら身体を動かす。しかし、一度見ただけでは完全再現は難しく、入の字の様になってしまっている。


「マリナそれちょっと違うよ。最初は肩幅に足を開いて右足の爪先だけ外側に向けて、両手を腰に当てて偏りがないか確認したら両手を広げて肩の高さでキープ!うん!上手!!右足を曲げて曲げて~ストップ!顔を右に向けて右手の中指辺りを見て~ハイ!完成!!」


光の指導の元マリナがウォーリア2のポーズを完成させた瞬間、マリナの右手首に光の輪が出現し、まるで腕輪のように手首に留まった。


「な、何でしょうコレ!!」


「マリナ落ち着きなさい。身体に変化は、変化はありませんか?!」


「え~何だか研ぎ澄まされてる感じ…?」


光はマリナのステータスを確認した。

すると、状態に【極命中】とあるが俊敏はプラス10と光の時より少ない。


「私じゃなくても良いのかな…でも最初マリナが真似してた時は……。」


光は少し考えこんで自分のステータスも開いた。


「練度か5上がってる…あ!」


光は気づいた。

マリナのあの状態は光が指導したからだという事に。


「そっか、ヨガインストラクターだ!!」


光は湯船から勢いよく立ち上がると直ぐにタオルを巻く。

自分はまたヨガを教える事ができる。異世界に来て諦めていたものの一つが減る事はとても嬉しい事だ。


「フローラ!マリナ!今から一緒にヨガをやりましょ!!」


「ヨガ…ですか?それはどう言ったものでしょう。今から昼食の時間となりますのでその後でも宜しいでしょうか。」


「あ、お昼まだだったわね。」


フローラに言われ光は自分のお腹をさすった。

一先ず昼食を取りながらフローラとマリナにヨガの説明をしようと光は軽い足取りで風呂場を後にした。


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