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キラキラした光は庭にも降り注ぎ花々自体がキラキラと光り出す。


「すごい……」


アーサーはその美しさに素直に感動した。

しかし、同時に光が自身にも降り注いだにも関わらず何の変化もない事に疑問も覚える。


「あれ?フローラもマリナも何の変化もない…」


上でフローラとマリナのステータスを確認した光はあるはずの変化が無く頭の上にクエスチョンマークを出している。そこでハッとしたアーサーは隠れている事も忘れて光に叫んだ。


「ヒカリ!植物です!!」


「へ?!あ、アーサー?!なんでそんな所に??」


「そんな事より植物です!この庭の植物を確認してみて下さい!!」


「庭の…植物…?」


光はアーサーに言われて初めて植物を注視した。

すると太陽の光ではなく花々がキラキラと輝いている事に気がつき植物にステータスオープンが通用するのか謎に思いながらも取り敢えず試してみる。

するときちんとステータスが表示されるが状態に【浄化済み】と表示されていた。


「浄化済み…?なにを!」


「やはり……光、貴女は植物の毒を浄化したのですね!」


「え?太陽礼拝で植物の毒無くなったの?!」


「はい!素晴らしいです!!」


大喜びするアーサーに光は照れながらも嬉しくてはにかんだ顔をした。

アーサーは光の可愛らしい一面にドキリと心臓が跳ねるのを感じ、赤くなる顔を見られたくなくて少し俯いた。


「あのぉ……」


マリナがとても言いずらそうに光の後ろから声をかける。

振り向いた光はマリナの隣に立つフローラがにこやかな笑顔を作りながらどす黒いオーラを出している様を見てヒッと小さく悲鳴をあげた。


「フ…フローラ?どうしたの?そんな怖い顔して…」


「ヒラノ様、御安心下さい。私は貴女様にこの感情を向けている訳ではありません。」


フローラはコツコツと足音を立ててバルコニーの端まで移動すると下にいるアーサーに顔を向けた。


「殿下…何故そのような場所にいらっしゃったのですか?」


「え?あ……す、少し気分転換をしたくてね。」


「そうでございますか。それでは決してヒラノ様のお姿を盗み見ていた、という事はございませんね。」


「「え?」」


自ら墓穴を掘ったアーサーは滝のように汗を流した。

光はアーサーがヨガをしている自分の姿を見ていた事実に気づき顔を真っ赤にして座り込んで声にならない叫びをあげた。


「殿下、どうぞ此方へお越しください。」


「……ハイ…」

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