3話「明晰夢の代償」
どうも、リクルートです。
今回は、色々と設定を紹介するみたいな回です。
では、本編どうぞ
俺は、無事に全ての授業を耐え抜いた。
「ふぅーようやっと終わったぁ」
俺は体を伸ばす。
「陽都〜帰ろ〜」
「おう、んじゃ、帰るか」
多分、俺達他の人から見たら付き合ってるようにしか見えないだろうな。
そして、真奈と別れる
果たして、今日は一体どんな夢を見るんだろうか。
すると、1人の女性に話しかけられる。
「君!もしかして…陽都?」
誰だ…?この人。
「そうだけど…貴方は誰ですか?」
「私は、麗菜私は、貴方のサポートをしようと思ってるの」
サポート?何を言っているんだ?この人は。
「陽都君は、夢を操れる能力を持っているでしょ?」
「え、なぜそれを…」
誰にも教えていないはず…なぜ、知っているのか
「ちょっとしたアレでね?とりあえず、私に着いてきて」
知らない人にはついて行っては行けないが、ちょっと気になるからついて行って見る事にする。
麗菜という人について行くと、研究室のような所へ連れてこられる、もしかして、実験!?
「何か…実験でもされるの…!?」
「そんな事しないよ」
え…じゃあ…一体。
「サポートって言ったでしょ?」
「うん」
「陽都君は、夢を操れる能力を持ってる、つまり、明晰夢という物…貴方は、何度かその夢で死にかける事があったでしょ?」
確かに、ゾンビに襲われたり、鳥のような化け物に襲われかけたりした。
「陽都君は、その能力を使っている間、夢の中で死んだか現実でも死んだ状態になってしまうの、つまり植物人間状態ね」
「え!?そんな危険な能力なんですか?!」
俺は、そんな危険な物だとは思わず使っていた。
「大丈夫…それを起こさない為に私がいるし、陽都君もそれに対抗できる手段を持っている」
「対抗できる手段?」
もしかして、物を出現させたりさせるやつのことだろうか。
「1つ目は、作成、名前の通り何もない所から物体を作り出す能力よ」
「2つ目は、創造、もうほぼ最強に近い能力よ、例えば、魔法を放ったり、地形を変えたり、物の性質を変えたりだって出来る。
つまりは、考えた物はなんでも実現するという事だろうか。
「それだったら、夢の中で最強じゃないすか?」
「実は、そうもいかないの、ノンレム睡眠とレム睡眠って分かる?」
ノンレム睡眠は、脳も体も休める睡眠の事。
レム睡眠は、夢を見やすい睡眠の事。
「その2つがどうしたんですか」
「陽都君の場合は、普通の人とは、睡眠の順番が違うの」
それは、一体どういう事だ?
「陽都君は、睡眠に入った瞬間にレム睡眠に入る、そして、ノンレム睡眠に切り替わる」
普通の人ならば、ノンレム睡眠からの朝方にレム睡眠になる程度だと言う。
「陽都君が夢の中で活動できるのは、レム睡眠である、3時間のみなの」
3時間?一体どこからそんな数字が。
「この3時間は、陽都君の睡眠を計測した結果よ」
なぜ、それを知ってるのかは聞かないでおく。
「3時間もあれば十分じゃ?」
「さっき言った、作成と創造の2つの能力を使うと、活動できる時間が減少してしまうの、物を作ったりする訳だから、脳に負荷がかかってしまって、ノンレム睡眠に移行する時間が縮まってしまうの」
どうやら、能力の使いすぎも良くないようだ。
「あと、夢が終わる瞬間に、白い光に包まれるでしょ?」
「はい」
「あれは、ノンレム睡眠に移行する時に起こるもの」
「あれ、でも今日授業中に居眠りしてその光に包まれましたよ」
「多分、先生がノンレム睡眠に入る前に起こしたんだと思う」
なるほど、納得。
俺の夢の中でできる事を整理すると。
俺が、夢を見ている時に夢の中で死ぬと現実では植物人間状態になってしまう。
能力、作成と創造が使える。
しかし、その2つを使いすぎると、夢を見れる時間が縮まってしまう。
つまり、3時間以内に夢をクリアしろということだろう。
「今後、夢の中で戦う時は気おつけてね?いずれ、貴方のその能力は世界を救う事になるから…」
「…はい、分かりました」
俺は、麗菜さんの家を後にする。
俺が、世界を救う…?まさかな
俺は、そんな事を考えつつも帰路についた。
果たして、今日はどんな夢を見る事になるのだろうか。
3話ご覧頂きありがとうございます。
明晰夢で死ぬと現実世界でも死ぬと同様。
しかし、強い能力が使える…が、使いすぎると3時間というタイムがなくなってしまう。
という、感じですね。
3時間で夢をクリアできなければ、強制的に夢は終了。
では、4話で会いましょう。