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第八十六話 魔王城




「それじゃあみんな捕まって……縮地!」


僕達は魔王城の大体の方向を掴むとそこへ向けて縮地をする。縮地はちょっと便利すぎやしないだろうか?

魔王城には行ったことが無いので、大体の距離から少し短めの場所に飛ぶ。

景色がガラッと変わって辺りは一面に真っ赤だ。


「ここが魔王領……」


「なんだか不気味ですね」


「おい!あんな所に人間がいやが…」


早速見つかったのでボコボコにしてそのゴブリンを口止めした。


「おい、ここの構造を教えろ」


「だ、誰が教えるか!死んでもごめんだ…」


「……死んでもごめんなんだ?じゃあどれだけ拷問しても当然吐かないよな?」   


「え、いや、それは……」


「僕はね……今まで相手の命を奪う以上せめて苦しめず、すぐにあの世に行ける様にしてやってたよ…」


「なんだよ……何が言いてぇ」


「でももう良い……お前らを出来るだけ苦しめる。そうすることに決めた。火炙りか水責めか爪をゆっくり剥いでいくか、好きなのを選ばせてやる。死んでも吐かないんだよな?」


いつもならエレナが止める所だが、今回ばかりは止めない。エレナも怒っている様だ。


「わ、分かった教える!教えるから手を離してくれ……」


仕方なく手を離してやる。


「はっ!馬鹿め、騙されやがって、死ね!」


と、攻撃してきた。


「そう来ると思ってたよ。残念だな」


そう言って殴りつける。気絶したようだが、関係ない。


「エネマ、氷出して」


「ん」


氷で強制的に起こす。


「い、痛!痛い」


「おい、もう一度言うぞ?さっさとこの城の構造を教えろ……さっきみたいな機会がもう2度と来ない事はもう分かってるよな?」する


「ひ、ひぃ、教えます教えます!」


そう言ってゴブリンは快く城の構造を教えてくれた。


「じゃあ……情報も喋ったし解放して………」


「するわけないだろ、せめて楽に殺してやる」


「や、やめて……いやダッ!」


剣で首を切ってやる。

最後まで言う事なく死んでいった。

どうやら躊躇う必要は無さそうだ。


「さっきのゴブリンの話が本当なら此処は4階建てで各フロアに管理人がいるということだよな」


「そうですね。どうしましょうか?突破しますか?」


「その気になれば縮地で上に行けるけど……テクストが何処に居るのか分からない以上どうしようもないな」


「あの……思ったんですけどテクストはまだ此処にいないんじゃないですか?」


「どうして?クリフ」


「だって僕達がYSKに行ってまだ1日経ってないですよ。テクストがどんなに速くても王都からここまで1週間弱かかるとしたら、まだあと6日は此処には来ません」


「あっ!」


「そうでしたね……短い間に色々あって忘れていましたが、まだ今朝YSKに旅立ったのでしたね」


「仕方ない。此処でテクストが来るまで待つしか無いか……」


「その間、此処を攻略するとしましょう。前も後ろも警戒しながら戦うのは危険ですし」


「とはいえ魔王を倒すのは無理だろう?どうしよう……」


「仕方ないです。あと4日間身を潜めながら、この城に出来るだけダメージを与えて、残りの3日で王都の方に向けて歩きます。どこかでテクストと鉢合わせるでしょうからそこで戦いましょう」


僕達はこの城を攻略する事になった。






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― 新着の感想 ―
[気になる点] 6日後 テクスト「ようやく魔王城に帰ってきましたね」 ケイン「遅いから魔王倒して城のっとったぞ」 テクスト「え!?」 こうなる未来しか見えない
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