第六十九話 スライム
エネマと別れた僕はついにミトリラ大草原に移動した。
「おお!見渡す限りのスライムだな」
どこもかしこもスライムスライム、
「じゃあ、早速スキルアップをしましようか!」
誰もいないが気合を込める意味合いで叫んでみる。
さあ、目の前のスライム。
もう片手剣の基本は取り尽くしたので、今日は短剣の基本だな。
早速ギルドで借りた短剣でスライムを狩り尽くす。
いやー爽快だな、一撃で破裂していく。
まぁ、今の僕なら大概の魔物は一撃で倒せるが……
しかし、威力が高すぎるせいかスライムの魔石も壊れて回収できない。
魔物から取ることが出来る魔石は魔物の強さに比例する。
ドラゴンの魔石なんかは壊すのは不可能とさえ言われているが、スライムの魔石なら強めの冒険者が上位の魔法を使えば壊せる。
だが、恐ろしいのはスライムの魔石ですらそれだけしないと壊せない事だ。
魔石というのはとてつもない強度を誇るある意味最強の防具にもなる。
加工が出来ないから今はエネルギー資源としてしか使われていないが、もし加工出来るようになったら間違いなく武器防具に利用されるだろう。
スライムの魔石も案外馬鹿に出来ないのだ。
別に大した金にはならないから良いけどね……
スライム倒して10時間、いつの間にやらレベルも上がりスキルも死ぬほど獲得していた。
「ええっと、スキルの数から逆算すると、この10時間で倒したスライムは……1000匹以上!?」
やばいな、効率が良すぎるぞ。
効率が良くてダメな事はないけど……
良い時間になったし帰ろうかと思った時、少し遠くに大きめのスライムを見つけた。
「……あれは、スライムロードか?」
スライムロードとは、
Bランク魔物に分類される強モンスターだ。
普通は倒すのが困難な敵だが、今の僕なら……
縮地を使って近寄ると渾身の振りでダメージを与えるが、スライムは総じて物理耐性が高い。
これだけでは倒せない。
まぁ、このまま押し切るだけだが……
何度か剣を当て続けたら倒れてくれた。
「魔石も手に入ったし……換金しに行くか」
冒険者ギルドに戻って報告に行く。
「換金お願いします」
「はい、ではこちらに魔石、または素材を置いてください」
「はい」
「ありがとうございます……ええ!これはBランクの魔石。一体何を倒してきたんですか!?」
「スライムロードです」
「それは凄いですね!スライムの魔石も沢山ありますし、それからも頑張ってランクを上げてください!」
「はい」
頑張ってSランクになろう。
そう決めて宿に戻ろうとした時、アステナがこちらを見ていた。
結構凄い目で。
怖いな……夜道には気をつけよう。
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