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第四話 ステータス

……日雇いバイトのような依頼をこなす事3か月。


冒険者登録をした僕は、とりあえず食べていけるだけのお金を手に入れる為、どぶさらいとかベビーシッターとか、とにかく食っていけるよう誰が相手でも依頼を受けてくれるものばかりこなして1日を過ごしていた。


「いや、違う。僕の思ってた冒険者と違う」


ふと我に帰った僕は3カ月の依頼でいい加減溜まってきた銅貨と銀貨を握って冒険者ギルドへと向かった。

「あ!ケインさん。ちょうど良かった。先程いつも犬の散歩を依頼しているタナカさんが、給料2倍にするから、散歩の時間を少し延長してくれないかって……凄いですよ!。一体どんな魔法であの狂犬を……」


ウッ!給料2倍は離し難いが、このままだとダメな気がする。


「仕事を褒められるのは嬉しいですけど、お断りします。今日はゴブリン退治に行こうかと……」


お姉さんは驚いた顔で問い詰める。


「ほ、本当に良いんですか?だってあのタナカさんとこの依頼ですよ?給料2倍なんてそうそう……」


「このまま何とも戦わず下級冒険者に甘んじている気はないですよ」


「そうですか……わかりました。ゴブリン退治ですね?こちらがゴブリン退治の依頼になっています。1日5匹狩って、剥ぎ取った魔石を冒険者ギルドに提出してください。もし必要以上に倒しても魔石さえあれば買い取ります」



簡単な説明を終えた後、僕は依頼書を持って街の外に行った。



さてと……まずは自分の現状を知るとするか



「ステータスボードオープン」


恥ずかしいセリフを人に聞かれないよう小声で魔法を使う。


ステータスボードというのは、Fランクに属する、生まれた時から全ての人間が等しく持っているスキルだ。


自分の状態や能力値、獲得スキルや称号が表示される。


一般的に大半のステータスは平均値が100になるという。


冒険者なら500は硬い。王都の騎士ならば低くても1000だ。駆け出し冒険者ならば普通100くらい。僕は……




名前 ケイン


Lv1


体力 141


魔力 101


筋力 102


速度 100


肉体硬度 84


魔力強度 117


幸運値 25


スキル

ステータスボード

スキル重複




称号

無し




幸運値が馬鹿みたいに低いのを除けばそこまで高くも低くもない。体力はタナカさん家のコロンちゃんの散歩で鍛えられたのかな。


ステータスだけ見れば別に冒険者としてやっていけなくもないが、スキルと適性値が絶望的すぎる。


とりあえずこの『スキル重複』の効果を知らないといけない。


もしかしたら戦闘で効果を発揮するかもしれない。というわけでゴブリン退治だ。


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