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外伝24話 恭弥のオリジナルスキル




ナイフが投げられた瞬間、恭弥が感じたのは絶望ではなかった。


(見える……圭吾の動きも、ナイフも……)


ゆっくりと周りが動いて見えるのだ。

しかし、だからと言って自分が早く動けるわけではないが、どうにかすればギリギリで避けてれるかもしれない。

その筈が、何故か恭弥は全然別の行動をとった。


ナイフを素手で受け止めたのだ。


「ハッ!馬鹿が。掴めるわけねーだろ。そのまま貫かれちまえ」


しかし、ナイフは恭弥の体を貫く事はなく、そのまま手に収まった。


「な、そんな……テメェ一体何しやがった!?」


「いや、俺にもさっぱり……」


「そんな筈はねぇ……これならどうだ!」


圭吾が放ったのは至って普通の魔法、水属性のバレルカッターであった。

当然この攻撃にも必中効果が付与されており、恭弥は自分の体に当たるまでは相殺すら許されない……が、この攻撃は恭弥に当たりすらしなかった。

否、正確には当たったのだが、当たった瞬間に消えてしまったのだ。

恭弥はそれがさも当然かのようにバレルカッターに対して何の反応も示さなかった。


「な、何なんだよお前!一体何をしてるんだ!?」


「これは……魔力が回復していく……?」


この様子を見ていたケインとアスタルテは、同時に一つの結論に辿り着いた。

そして、その確信を得るために次の問いかけをする。


「「恭弥、ステータスを開けてみろ」」


「え、でも……」


「圭吾よ、一時中段だ」


アスタルテの命令により大人しくなった圭吾。

その隙に恭弥はステータスを調べた、









名前 恭弥


Lv5


体力 168/1021


魔力 4006/2645


筋力 1263


速度 1632


肉体硬度 995


魔力強度 3698


幸運値 100



スキル

ステータスボード

魔力吸収





称号

覚醒者









「これは……」


「恭弥、ひょっとしてスキルが増えてないか?」


「うん……というか、何これステータスなんて初めて表示されたよ」


「やはりな。恭弥、君は今適性の義を終えたんだ」


「適性の義……?」


「アスタルテ、前から変だとは思っていたんだ。何故この星に魔物を送り込んできたのか……」


「そう……、余達はこの星の住人にオリジナルスキルを持たせる為にここに魔物を転送したのだ」


「僕が行方不明になったから、地球人の中から神に対するサブカードを探す目的か?」


「正解だ。結果的に君を見つけられたから必要は無かったが、実は地球人にもオリジナルスキルを取得させる方法があるんだ」


「それが魔物の討伐か?僕がこの星で魔物を倒すと度々頭の中に力が欲しいか?と声が聞こえた。……あれはそういう事だったんだな」


今までの謎の大部分が解け、ようやく納得した様子のケイン。

逆にアスタルテは謎が増えたといった顔をしている。


「どうした?違うのか?」


「いや、ケイン君の言う通りさ。圭吾やソラもそのサンプルの一部さ。一定以上の魔物を単独で倒した者にオリジナルスキル覚醒の資格が与えられる……のだが、そこの恭弥君がオリジナルスキルとステータスボードを取得できた理由が分からん」


「アスタルテ、一つ……あくまで推測だが、可能性のある話がある」


「何だと?」





きちんと書いていませんでしたが、魔術と魔法は別物です。

起きる現象としては一緒ですが、魔法はあくまでスキルの一部で、魔術はそれを手動で行う技術の事です。

その為、地球人は魔法をはじめとしたスキルを知りません。

魔術は技術なので、スキル適性値に関係無く誰でも取得できます。

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