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外伝15話 敵





瞬間移動により戦線離脱をしたソラ……

彼が移動した先は何処かの倉庫の中であった。


「やぁ、ニュース見てたぜ。苦戦したみたいじゃ無い、ソラ?」


「圭吾……か、見てたなら助けに来いよ」


「無茶言うな。おいらはお前みたいに瞬間移動は出来ないんだから。なぁ、孝勇?」


「ボク……ワカラナイ……ココロ、ナイカラ」


「ったく、お前はそれしか言えねーのかよ」 


「兎も角、あのケインって奴は相当強かった。出来ることなら味方に引き込みたいが……」


「ああ、アイツこそアスタルテ様が欲していた相手だろう」


「だが、奴はあまり協力的では無さそうだぞ?」


「構わんさ。いざとなったら無理矢理にでも……」


「マテ……ダレカ、イルナ?」


「「何ッ!」」


「チッ……バレてたか」


「お前は、ケイン!何故ここに」


「言っただろ?僕も瞬間移動と似た事が出来るんだ」


「いや待て、なぜこの場所がわかった」


「聞きたい?」


「言え」


「敵に教える奴がいるかよ」


ケインは縮地をし、孝勇の背後に立つ。そして、持っていた剣で孝勇の首を跳ね飛ばした。


「まずは1人……」


「あの野郎ッ!孝勇を……」


「落ち着け、孝勇は大丈夫だ。……それより、今はケインを拘束する事を考えるんだ!」


「了解……」


圭吾は何処から取り出したのか、数本のナイフを一気に投げつける……が、それらは全てケインによって打ち落とされた。


「中々良いコントロールじゃない」


「馬鹿め……」


「は?」


打ち落としたはずのナイフは全て軌道を変えてケインの体にひっついた。ナイフは更に向こうに進んで行き、ケインを引っ張りながら、壁に突き刺さる。


「……なるほど、お前のオリジナルスキルは投げた物体を必ず相手に当てる……ってところか?」


「そうだ……おいらの能力は『必中』。あらゆる攻撃が必中になるのさ。物体だけじゃ無いぜ?」


「そりゃ強いな。ところでこのナイフ、とれないんだけど?」


「そのナイフはアスタルテ様より頂いた魔法効果が付与されている。いくらお前でも、そのナイフを自力で外すのは容易では無い。勘弁しておいら達に協力……」


「『縮地』!」


ケインは縮地を発動し、ナイフの拘束から逃れた。


「ダメだ圭吾……コイツも瞬間移動もどきが出来る……拘束は無意味だ」


「厄介だな……なら少し眠っててもらうぞ」


圭吾はポケットに手を入れると、怪しげな薬品を取り出す。それをケインに向けて投げた。


「…‥あまり触らない方が良さそうだな」


ケインは縮地を乱発して、避け続けるが、縮地する度に薬品も軌道を変えて追い続ける。


「ニトログリセリンだ。ちょっとした振動ですぐ爆発する。さっきみたいに剣で撃ち落としたら……どうなるか分かるな?」


「わざわざ教えてくれるなんて親切だな」


「対処出来ねぇと分かったら、より絶望が増すだろう?別に逃げても構わねえぜ。おいらの攻撃は何処に逃げようと追い続けて必ず当たるからな」


「それはどうかな?」


ケインは先程圭吾が投げたナイフを数本取り、適当に投げた。


「ハハッ!馬鹿め!ナイフで防げると思ったか?そのニトログリセリンは対象物に当たるまでは攻撃を避けるのだ!」


「へぇ……でもさ、それくらいなら僕にもできるよ?」


「なんだと?」


ケインの投げたナイフはニトログリセリンを追い続け、最終的にニトログリセリンにぶつかり、爆発を起こした。


「まさか……お前も同じ能力だったとはな」


「少し……違うな」




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