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外伝1話 魔術と魔法




「ええ、分かりましたか?つまり魔力というのは………」


ホワイトボードに魔術理論の基礎を書く……

先生は少し大きめの欠伸をすると時計を見た。


「失礼、もう授業が終わりますね。ではこの続きは次回に……」


先生が退室すると同時にチャイムが鳴る。

皆んなスマホと弁当を取り出してイヤホンを付けた。

昼飯の時間だ。俺も弁当を食べ始める。


「よお、神宮寺。さっきの授業理解できた?」


友人である高宮が話しかけてきた。


「いいや、全く……あの先生の授業難しすぎるよ」


「だよな。そもそも一年生に話す内容じゃねーって」


「ああ……魔術理論が発見されて60年……それなのに最新の魔術理論と魔術高校の教育内容がほぼ変わらないなんてな」


「日本は魔術の発展が遅れてるとはいえ…これはなぁ」


「そもそも、魔術なんて何の社会貢献にもならねぇもんな。確かに極めりゃカッコいいし生活に役立たない訳でもねぇけど、科学力には勝てねぇし、種のない手品みたいなモンだよな」


高宮は魔術に不満があるのか愚痴を言う。


「ま、ここで何か言っても仕方ねぇか。勉強して立派な魔術師になろうぜ」


「お前……いつからそんなキャラになった?」


「ええ!?ひでぇよ…俺だってこの国の未来の為に……」


「中学の時にこの高校を志望した理由、金持ちになりたい、女にモテたい、なんかカッコいいだっただろうが!」


実際、魔術師というのは日本では数が少なく、新魔術を見つけるだけでも数千万から下手したら数億の懸賞金まで貰えるくらいにはお金も稼げる。しかしながら、実用性があるかと言われればあまり無いとしか言えない。

弱い魔術ではちょっと物を浮かせる程度のことしかできず、強力な物でも人を1人即死させるくらいだ。

しかも、そこまで行ける様になるには長い歳月をかけてようやくといった所である為、戦争にも使えない。そもそも法律で公共の場での無断使用は禁止されているのだ。

だから魔術は実用性が低いと言われている。

しょぼくれる高宮に呆れながら卵焼きを口に運ぶ。


「そういえば……今日って火属性のテストあるんだっけ?」


「いや、それ明日だろ?」


「マジかよぉ〜折角一夜漬けしてきたのに……」


「理科や社会ならともかく、魔術で一夜漬けは無理だろ」


「……テヘペロ」


「可愛く無いぞ」


「ところでさ、神宮寺は好きな奴とかいるの?魔術やってる人って美形多いからここ(岐阜第七高等学校魔術科)に入学したんだけど……」


「お前……本当ぶれないな。生憎だが俺は、神を倒せるくらいに強く、性格が良くて、貧乳な事を気にしていて、俺の事を第一に考えてくれる、ボクっ娘銀髪美少女以外は認めないからな」


「お前も大概だけどな?そんなやつそれこそ異世界にでも行かないといないだろ」


キーンコーンカーンコーン


ここでチャイムがなった。

続きはまた後でという事で、俺達は自分の席に戻った。

午後の授業の為、机の中にお菓子を忍ばせ、教科書を取り出すのだった………





今日は沢山投稿します

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