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戦争に逝く不老不死者1

さて戦争には何が必要かわかるかね?


異世界の戦争は現代地球のロケットなどを使った戦争とかではなく普通の騎士や魔法使いが戦うものだ。


騎士=戦車、魔法使い=ロケットみたいな感じかな。


なので国の戦争では国営軍以外で貴族軍が結成される。そこに今回は参加だ。


「ラスク=フォン=エンパテです。よろしくお願いします。」


「君がシード子爵家の若き天才か。君の戦果には国王様も期待している。くれぐれも期待を裏切らないように。」


「了解しました。」


今回は貴族軍魔法部隊第三小隊を任されている。


まあ第三小隊といってもシード領の魔法使い部隊で結成されているいつも通りのメンバーだ。気を使う必要はない。


「先輩すごいですよ!国王様に期待されてるなんて!」


「攻撃魔法はあまり使わないんだがな…」


「たしかに先輩が攻撃魔法を使っているところは訓練以外で見たことないですがどれほどの威力なんですか?」


「あの山くらいなら吹き飛ばせるかなー」


「やっぱり先輩はすごいですよ!」


「そんなこと言ってないでそろそろ出発の準備をしてくれ」


「わかりました!」


今回の魔法部隊はシード領内の若き魔法使いばかりだ。自分は今27歳なのでこの現場にいる人間の中では5番目ほどに年上である。全員で30人ほど、学校卒業したての16歳までもがいる。ちなみにゲインからの命令は全員生きて返せだそうだ。現実的には不可能に近いがやるしかないのだろう。


そんな我が第三小隊の任務は森の中で敵との魔法戦である。シード領の若き騎士達と組んで相手の小隊を叩いて行くことだそうだ。


あまり大きな活躍はできないかもしれないが来る敵を全てうち消せばいいだけなので楽な任務である。


個人的な任務は人間の番を25組手に入れることだ。


やはりファンタジー的な魔物が欲しいので人間の実験台が欲しい。非人道的だと思われるかもしれないが何をしても結局は地獄だ。要は死ななければ罰せられることはない。自分の考え的には別に悪いことをしているわけでもない。結局人間というのは自分の利益のためにしか動けない生き物なのだ。


そして今回は皇国が相手の宗教戦争なので女性騎士や女官というものも存在しているらしい。あちらの宗教的には男女ともに平等のため徴兵するのも男女平等にということらしい。


盗賊では男女比に偏りがあるし関係のない人間を攫うのは流石に寝覚めが悪い。


しかし今回は別だ何かの漫画で言っていたが勝者こそが正義なのだ。負けた悪というものは何をされても仕方がない。それが嫌ならば戦争なんてしなければいいのだ。


王都を出発して3日後に戦地についた。野営と本部の準備をして翌日には作戦が開始される。


相手も動いているだろう。先遣隊の情報では相手との距離は約30キロ。そのちょうど真ん中ほどにある平地が決戦地だ。戦争自体はまずは小隊による小競り合いから始まるらしく短くてもだいたい1ヶ月はかかるらしい。


自分たちの部隊は朝早くに行動を開始し森の中を進んで行く。相手の本陣から10キロ地点で相手の小隊とかち合った。


相手は約100人ほどこちらも100人ほどだが、自分の魔法で口と手足を拘束し騎士隊にとどめを刺させる。その間に何人かはルーム内に放り込んでおいた。


それを一週間で20回ほど繰り返せば相手は約2000人ほど失ったことになる。


「先輩すごいですよ。昨日倒した人の中には中将級の人も混じってたみたいですよ!こっちの犠牲は0だし、これならば騎士爵や準男爵くらいならなれるんじゃないですか?」


「そんなに顔を近づけるな!それにそんなめんどくさい職業にはなる気にならんよ。のんびり給料をもらうくらいで十分だ」


そんな話をしながら後輩と歩いているとやっかみの視線に晒される。ここにいるやつらは手柄を立てに来ている。自分たち以外の部隊は相手と五分くらいの戦いをしていて犠牲者も出している。それならばこっちの戦果に妬みくらいはあるだろう。




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