表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/16

動き出す不老不死者2

ダンジョン製作がメインの話なので主人公がダンジョン製作を行うまではサクサク行きます

「いらっしゃい!安いよ!」


「そんなちんけな店よりこっちのほうが新鮮な野菜を取り扱っているよ!」


王都は活気があふれていた。しかしそんなことはどうでもよい。地獄の女王様地獄のほうがもっと活気にあふれていたと思う。あそこはM寄りの人間は入れない地獄なので阿鼻叫喚の嵐が毎日飛んでいたな。


 わが男爵家はあまり裕福なほうではないがそこまで貧乏ではない。よって月に銀貨50枚ほどの生活資金を与えられている。金銭的には日本円で約50万だ。子供に持たせる金額ではないが貴族にもなると交際費が必要らしい。


金の価値は黒金貨1枚=金貨100枚=銀貨10000枚=銅貨1000000枚のレートらしい。銅貨10枚で鉄貨1枚になる。銅貨10枚でパン一つくらいの物価である。他の貴族の子供たちは使用人などを連れてくるらしいが上二人の兄がエンパテ家の使用人を連れているため俺は自分のことは自分でやらねばならない。跡継ぎではないので学園が終了と同時に家にはいられなくなるのだ。


「こんにちはラスク=フォン=エンパテです」


「はい、ラスク君ね。寮では南館の302号室が部屋だからそこに荷物などは届いてるわよ」


「ありがとうございます」


受付のお姉さんから鍵をもらい自分の部屋に向かう。部屋の大きさは貴族ということもあり一人部屋の1LDKぐらいの部屋だ。風呂トイレ別のキッチン付きの部屋である。


キッチンには魔道具で料理をするものがあり現代のカセットコンロみたいなものがある。魔道具は一般にも広がっているが一つ銀貨30枚くらいはするものが多く昭和の3種の神器みたいな感じで一般市民では一種のステータスになっている。ここで10年間暮らすことになるので後々魔道具を作るものなどを買っていきたいとおもう。


特にいうこともなく1年がたち、7歳になった。クラスでは仲のいい友人が二人ほどできたが後で紹介しようと思う。兄二人と会いはしたが特に感慨深くもなくあいさつや近況を話すだけで終わってしまった。まあ、あまり話したことがないので仕方ないかもしれない。この一年間で中級魔法が10回は使えるようになった。7歳にしては多いほうだと思う。毎時間魔力切れになるほど体に身体強化や弱体化の魔法をかければそれはそうなるだろう。最近では魔力のコントロールのために部屋にいる時間は初級魔法のライトを使い続けている。その場にキープし続けるのはなかなかコントロールと精密度が必要とされるのだ。大体60秒で魔力が1減るのが分かるため、こちらではほぼ魔力を消費することがない。そのためのコントロール練習だ。


「ラスク、今日も図書館かい?」


「ああ、魔道具のことで調べたいことがあってね」


「何か作ったら買い取ってあげるよ」


「ありがとう、ネット」


彼はネット=サライドというクラスメイトだ。彼と俺は下級貴族と大手の商会の子弟が所属しているクラスにいる。今年度は特に選民意識が高くない人たちばかりで教師はやりやすいと言っていた。クラス内の中もそれなりにみんな仲良しだと思う。10年もクラスは変わることがないのであまり関係も変わらないまま行くだろう。


さて最近は図書館にこもり魔道具の製作に必要な知識を集めている。まだ7歳に行う授業では魔法は生活魔法程度のものしか教わらず、簡単な四則演算や王国の歴史などしか教わらないため自分の目的には沿っていない。そのため図書館でその知識をあさっているのだ。不老についてはもうめどがついているため生活資金を稼ぐためやもし死んでしまった時のための復活道具を作りたいので魔道具を調べているのだ。


「なるほど、鉱石に魔力を注ぎ込んで核となる魔石を作るのか。」


魔道具の核になる魔石は鉄鉱石を使用し、魔力を中級魔法5回分ほど込めればできるらしい。魔道具職人の最初はこの作業と座学をし、魔力量の底上げを行いながら基礎知識を詰め込むらしい。


早速鉄鉱石を10万円分で100個ほど買い、魔力を込めてみる。なかなか調整が難しく失敗して、ただの焦げた石みたいになった。まずは普通の石に魔力を込めて調整してみようと思う。


**************************************


年がたつのは早いもので俺は10歳になっていた。


魔道具のほうは石で魔力の調節の練習をしていたかいもあって、精密なコントロールが身についたのか今では普通の石を末席にできるレベルに達している。これは凄腕の魔道具技師ができることらしい。


魔力のほうは魔力を吸い取り続ける魔道具を作り、寝ている間も魔力を消費し続けたおかげで、上級魔法(中級戦闘魔法)が20回ほど使える。上級魔法は中級魔法50回分だ。今のMPは50000ほどとなる。毎分回復量が278ほどなので作った魔道具を今では3つほど装備しなければ回復してしまう計算になる。製作した魔道具では毎分100しか魔力を消費できないのだ。


「ネット、今日君の所に魔道具を卸に行くよ」


「もうできたのかい?注文してから2日しかたっていないけれど」


「速さと正確さが売りだからね」


「こんなことできる10歳児なんて聞いたこともないよ。まだ魔道具作りの授業なんて始まってもいないのに」


「あれは最後の2年しかできないじゃないか。だから早め早めに自分で行っていかなければならないのだよ」


「将来は魔術兵にでもなるのかい?」


「田舎で魔道具でも作りながらのんびり暮らすさ」


「夢がないね」


サライド商会に魔道具を下ろすと大体一回で銀貨10枚ほどがもらえる。ここに卸している魔道具はネットの親父とネットと俺の3人の秘密だ。今では月収金貨3枚ほどになる。これを使い最近は魔道具の開発と薬草を購入している。


ポーションと呼ばれる回復薬もサライド商会に卸すために作っているのだ。こちらは魔力を混ぜながら適切な量と水を混ぜるだけの簡単な仕事だ。しかし混ぜるときに精密な魔力コントロールを要求されるため、誰でも作れるというものではない。扱う材料の特性や質を知っていなければいけないのでいい練習になる。


しかしこれらは私健気にお金を稼ぐ手段を身に着けて頑張っている少し天才な少年アピールだ。本当の目的は毒薬の製作だ。


毒薬は様々な毒草により毒の強さが変わる。最初は毒が弱めの毒薬から作り毎朝服用する。そして自分の体が疲れてきたら中級魔法のキュアを自身にかける。一応魔力切れ時の時のための回復薬を忘れない。


なぜこんなことをするのかというと毒耐性をつけてみようと思っている。たとえどんなに寿命を延ばして不老になったとしても毒を盛られて死ぬなんてシャレにならない。そのためお金が稼げるようになった現在からはなるべく体制スキル取得を目指している。


まあスキルなんてこの世界にはないが自分でステータスを書いてみたらこの程度だろう。


名:ラスク

性別:男

種族:人間

MP:1000/1000

スキル

魔力操作Lv:6

毒耐性Lv:1

初級魔法Lv:10

中級魔法Lv:10

上級魔法Lv1

体術Lv:1

魔力回復促進Lv:2


こんな感じになると思う。MPは中級魔法1発分に対して1と設定すればわかりやすいだろう。スキルレベルに関しては10段階評価としている。


魔法系スキルに関しては10で回復量>消費量で考えている。耐性スキルは10で完全に効かないというくらいに設定したあやふやなもの。戦闘スキルは1が初心者3で中級者、5で上級者と判断しレベルを上げる。しかしこれはほぼ自己評価なので、そのうち本人の情報を読み取り、表示させる魔道具でも作ることを目標として頑張ろうと思う。


そもそも魔道具はほぼプログラムに近いのでこの表示形式を表すには膨大な数の命令文を組み込まなければいけないかもしれない。気が遠くなる問題だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ