実験を繰り返す不老不死者4
やあ、ラスクだ。
今回は実験の成果をルーム内に放り投げてみようと思う。
ルーム内が実験の成果ではないのかと疑問に思うかもしれないが、ルーム内では私が制作したものは分けて保存している。
どういうことかと言われれば、人間のフロアは元の環境プラス人間。それと動物だけの人間が完璧にいない世界。各亜人たちと元の環境。それと各魔物たちと元の環境に分けている。
魔物たちに限ってはそれぞれを少しずつ加えたものプラス元の環境でも育てているが某恐竜テーマパークより酷いことになっているのが観察でもわかっている。
少しずつ新しい魔物を増やしては追加しているため、何匹も進化を繰り返したりして昔話に出てきそうなモンスターもいる。レベルが高すぎて今外の世界に出した場合、人類滅亡もあり得そうである。
そんなテーマパークのようなものをすべての実験種族で行おうと考えている。
この企画を準備する段階で魔力が足りなくなりそうになり、ルーム内時間で3000年が経過してしまった。
その間、人類のルームで科学技術が進みすぎて一回宇宙に飛び立とうとしたことがある。人類のルームには確かに宇宙は存在するが地球でいう太陽系くらいしか今は制作していないし何といっても張りぼての星たちを見られるわけにはいかないといううことで一度文明リセットを行った過去がある。
科学技術の根幹にかかわりそうな人たちを天罰という目的で心臓発作を起こして殺害した。気分は新世界の神の気分だった。
そしてその時に人類のルームを二つに分けたのだ。これで実験用と保存用が完成したわけである。このルームを製作したりルーム内環境を整えるためにおよそ1000年ほどの時間がかかってしまった。
何度もくじけそうになったがなんとかやり切った。残りの2000年は他の研究や実行計画、実験用魔物の抽出などをして過ごした。
魔物テーマパークは見てるだけでも時間が過ぎていくのが早いからな。ついつい時を忘れてみてしまう。
さて今回、実験用のルームに入れる最初の魔物は「ネズミ」だ。
弱そうだと感じるだろうか?
俺はそうは思わない。
なぜなら魔物テーマパークでも最強核の一人となっているからだ。ネズミは体格や魂の器の関係上で進化するのが早い。そして個体数が多いため、進化していく可能性が高いのだ。そして何よりも最初は気づかれにくい。これにより数を広めていき一気に魔物の存在を広めることができるのではないかと考えた。
ネズミのおかげで魔物の存在が広まる前に他の小型魔物をどんどん入れていく予定だ。その様子を見て現実世界で通用するか見させてもらう予定である。