実験を繰り返す不老不死者2
やあ、ラスクだ。
前回進化がどうしようか悩んでいたな?簡単に解決したよ!(200年ほど経過)
そう、前回の確認から外では200日ほど経っている。外はダブルの自分に任せて本体である私はルーム内に篭り、研究を続けていた。
鶏で研究結果を見てみよう!
【大鶏】Lv1/20:Exp:0/150
これだ!何がこれかを説明しよう。この世界にはレベルという概念がまず存在しない。しかし私が作った魔物は本来この世界に存在しないものである。魂にこの概念を埋めつけるため、魔法を新しく作った。その魔法により魔物や亜人はレベルという概念が存在する存在になることができたのだ。
ご都合主義が過ぎると思うが、大の大人であり現代の魔法学を一通り修めたものが人体実験を200年繰り返し行えば、何かしらの成果はどの世界でも出るだろう。
実際にノーベル賞を取るような天才でも70そこらでひとつのことに対して受賞できるのだ。400歳近い凡人ならば200年、ひとつのことにすべてを注げば成し遂げれないことなどないだろう。
そしてこの大鶏の進化後がこちら
【バジリスク】Lv1/50:Exp:0/1800
研究成果としては上々である。この進化の仕組みとして鶏→大鶏→バジリスクの順番ですべてが行くわけではない。鶏から大鶏は魔素を体内に取り込みすぎることによる肉体の変化として現れる進化となり、大鶏からバジリスクへの進化は経験値を溜め込んだことによる進化である。
魔物たちは私が魔素を溜め込ませて作りその後は交配によりその形を認識して存在している。つまりDNAの変化が魔物の形を変えているといえよう。経験値とは言い換えると倒した相手のDNA因子である。この因子を戦闘で取り込むことにより自分の最適な方向へと変化することができる。ただの食事では経験値になることはなく、そのまま排泄物になって出てくることが確認されている。
この大鶏は蛇などを拘束して殺させていたためこのような形になってしまったのだろう。
バジリスクと書いてあるが尻尾に蛇がいるだけで石化などは使えないままである。ほんとにこのような名前でいいのか、疑問が残っている…
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さてこのように蛇の因子を取り込んだ場合、鶏がバジリスクになることは理解してくれたかもしれないが、もし魔物が人間を殺した場合はどうなるかの検証結果を見せよう。
【バジリスク】Lv1/50:Exp:0/1800
何も変わってないじゃないかって?そんなことはない。
「エサ、エサヲヨコセ」
こんなにかわいい姿でしゃべっているじゃないか。
そう、このバジリスクは蛇と人間を殺させた大鶏だ。人間と蛇では存在の価値が違うため経験値も、異なるがその割合を蛇を多めにして殺させたらこのようにしゃべる鶏が完成した。
人間だけでなく亜人でも同様の現象が確認できている。しかし自分で遺伝子操作した獣人などとは体格や性能が違い、魔物のほうが戦闘能力面で強いことがわかっている。これは魂の器が進化していることにより肉体レベルも魂に相応しいものに引き上げられたのではないかと思われる。
この進化の系譜をいろいろ調べてみて人間も進化することができないかを試してみたいところだ。