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✧ 詩 ✧ ふたり

朝の食卓



薄明が窓を


青く染め始める




薄暗い部屋で


青く染まったあなたについて語る ぼくの言葉と


青く染まったぼくについて語る あなたの言葉



青い二人の青い言葉を


光の焦点を合わせるように


朝の食卓の白いサラダボウルに


濃縮できたなら


その濃密な青を


記憶の布で(しぼ)って


インクを作ろう




星のように静かな青い(しずく)


二人の時間に文字を書けば


明けゆく大気に触れて


ぼくたちの筆跡は


夏の夜の


青い流れ星のように輝くだろう




けれど


それは


ほんの


一 瞬




ぼくたちは


その一瞬を 永遠に続けることができるだろうか


星のような雫で二人の物語を書き続けるなら


たとえ夜が明けきったとしても





さあ


お湯が沸いた


コーヒーをいれよう


今日から始まる


ふたりの食卓














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― 新着の感想 ―
[一言] きっとこの二人の最初の朝の食卓は、光溢れる優しい笑顔に満ちた明るい食卓だと思います。 白と青の対比も素晴らしいです。 どうしたらこんな洒脱な詩が書けるのでしょうか・・・ 素晴らしい作品を有難…
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