設定4
最終決戦の前に、最後の設定集です。
究極聖神帝
全霊聖神帝に変身できるほどの実力を身に付けた者が、人生最大級と言えるほどの絶望を経験し、それを乗り越えることによって変身できるようになる、聖神帝の力の極地。単純な戦闘力は全霊聖神帝を遥かに上回り、存在しているだけで物質や霊力を始めとするあらゆるものを清める浄化能力を持ち、概念や能力に至る全てを破壊できる。またその力は、変身者の正の感情によって無限に高まっていくなど、まさに究極の名に相応しい超常的な存在である。変身の掛け声は、『神帝極聖装』。輪路は美由紀が死んだ(仮死状態だったが)という絶望を、翔は飛鳥とソルフィの死を(ソルフィのみ飛鳥の魂が復活させた)を乗り越えることで、究極聖神帝になった。
蒼天&烈空
通常の武器では究極聖神帝の力に耐えられないため、雪村が作った翔専用の双剣。単純な切れ味も凄まじいが、両方に均等に霊力を込めることで切れ味を高めるという機能がある。
究極邪神帝
究極聖神帝に全く敵わなかった黒城一派が究極聖神帝に対抗するため、おびただしい数のリビドンの憎悪を邪神帝に吸収させることで邪神帝が進化した、究極聖神帝の対極的存在。こちらは存在しているだけであらゆるものを憎悪で侵し、世界を歪めてしまう。性能面では、究極聖神帝と全く同じであり、全く違う。究極聖神帝を悪で染めたようなものである。変身の掛け声は、『神帝極邪怨装』。
廻藤光弘
輪路の先祖。輪路と瓜二つな外見を持つ、二百年前最強の討魔士。幕府に尽くすために武芸を極めたが、強すぎたために幕府から強制疎開させられ、疎開させられた山奥で由姫と出会った。様々な神や悪魔を打ち倒した伝説的存在であり、ナイアとは複雑な因縁を持つ間柄にある。老衰で死亡したが、ナイアの手により廻藤家の守護霊となり、輪路を見守っていた。邪神帝との因縁に決着をつけるため、霊体でありながら最終決戦に参戦する。
廻藤由姫
美由紀と瓜二つの外見を持つ、光弘の妻。天才的な才能の協会の討魔術士で、光弘をあらゆる面から支えてきた。二百年前の邪神帝との戦いで戦死したが、光弘は彼女の死を乗り越えることで究極聖神帝になれた。
廻藤喜助
光弘と由姫の娘。多少なりとも霊力を持つ身だが、普通の人間として生きて欲しいという光弘の希望で、協会ではなく奉行所に勤めている。性格は快活で、何があってもすぐ受け入れる。
廻藤麗奈
狐の妖怪。親を失い路頭に迷っていたところを光弘に拾われ、廻藤の性を与えられて養女になった。未来で輪路の力になるため、二百年間必死で修行し、死怨衆にも引けを取らない大妖狐となった。高い身体能力と、強力な妖術や炎を操る。
廻藤瑠璃
ウサギの妖怪。麗奈と同じく、親を失い路頭に迷っていたところを光弘に保護され、養女となった。廻藤の名を授かったことを誇りにしている。高速戦闘と蹴り技が得意。
廻藤命斗
侍を目指して無念の死を遂げた者達の残留思念から生まれた、思念集積体の少女。麗奈、瑠璃と旅をしていたところを光弘と出会い、二人と同じく養女になった。光弘に対してはもちろんだが、翔に対しても尊敬と憧れの念を抱いている。二刀流スタイルで、修行中に合体と分離が自在にできる刀、妖刀宿儺を入手した。単純な戦闘力は三人の中で一番高い。
封印の神子
体内にあらゆる存在を封印できる者。異常に高い霊力を持って生まれてくることが共通しており、作中では美由紀がこれに当たる。にも関わらず彼女に霊力がなかった理由は、佐久真が彼女の中にアジ=ダハーカを封印し、その時に霊力も一緒に封印されていたからである。だが、当時は封印の神子としてまだ未熟であったため封印が不完全で、アジ=ダハーカに内側から乗っ取られる危機にあった。現在は究極聖神帝に覚醒した輪路の手でアジ=ダハーカを倒され、危機から解放されている。だが、霊力は封印され、二度と神子として使われないようにしている。
聖神帝ゴウガ
佐久真が変身する、犬の姿をした紫色の聖神帝。台詞は、『ゴウガ、成敗する!』。必殺技は、ゴウガスラッシュ。
佐久真は元々協会に所属しており、猟犬の異名を取る凄腕の討魔士だった。しかし、アジ=ダハーカとの戦いで部下を全員失い、妻も殺され、決して使うまいと思っていた娘をアジ=ダハーカ封印に使うという大敗北を喫し、戦うことがトラウマとなって討魔士を辞退した。その際自分と同じ苦しみを味わってもらわないために、鈴峯夫妻に討魔士と名乗ることをやめるよう言っている。現在でも未だにトラウマは拭いきれていないが、娘を守ることに尽力している。
篠原静江
元協会所属の討魔術士。アジ=ダハーカと交戦した際死亡したが、殺徒の攻撃で仮死状態に陥った美由紀を復活させるため、現世と冥界の狭間に行き、彼女の魂を覚醒させた。
冥界
死した魂が送られる場所。送られた魂は天国行きか地獄行きかを決定され送られるが、決まるまでは個人差がある。また、未練が残っているとどちらにも行けず、そのため冥界はリビドンの巣窟となっている。広さは、宇宙の千倍以上。普段は行き来などできない場所だが、不定期で現世と冥界を隔てる空間の壁が薄くなり、その時に門を開くことで行き来できる。
現世と冥界の狭間
その名の通り、現世と冥界の狭間に存在する世界。仮死状態や幽体離脱など、まだ死が確定していない魂が送られる場所で、こちらは冥界と違って一定の霊力さえあれば比較的簡単に行き来ができる。




