設定
今回は、設定についてです。
廻藤輪路 イメージCV中井和哉
24歳の男性で、今作の主人公。非常に高い霊力を持ち、生まれた時から幽霊が見える。ただ見るだけでなく、触ったり実体化させることも可能で、幼い頃からこの力のせいでいじめを受けていた。そのため生きている人間を信用せず、幽霊ばかりを捜して成仏させる日々を送っている。自分に挑む者には容赦せず、街外れにたむろしている不良を叩きのめして金を巻き上げたり、バウンティーハンターの真似事をしたりして生計を立てている。粗野で凶暴で頭もあまり良くなく、およそヒーローと呼ぶには相応しくない行動ばかりしているが、幽霊と触れ合う機会が多いゆえに命の重さを誰よりも熟知しており、命を何とも思っていない者、命を弄ぶ者を何よりも嫌っている。現在は秦野山市という街の喫茶店、ヒーリングタイムに居候しており、コーヒー代だけは自腹を切っている。ちなみにアメリカンが好物。とある事情から、自宅には帰っていない。
武器は木刀と、幽霊との実戦形式で磨きあげた我流剣術。特に木刀は普通の木刀ではなく、銃弾や光線を弾いても傷一つ付かないほど頑丈で、傷が付いてもいつの間にか直っている。この理由は輪路自身も知らない。剣術も荒々しいが卓越しており、木刀を振って巨大な衝撃波や竜巻、真空波を飛ばすことができる。聖神帝レイジンに変身する。
篠原美由紀 イメージCV阿澄佳奈
輪路の幼なじみで、ヒーリングタイムの看板娘。よく敬語で話し、非常に優しく美人。幼少期は今よりずっと気弱で、優しい性格も災いしてよくいじめられていたが、輪路に助けられたのをきっかけとして友人関係を結んだ。子供の頃から子犬のように輪路のそばに付きまとい、店の手伝いをしながら彼と行動を共にしている。輪路が生きている人間の中で信頼している数少ない一人。頭の回転が非常に早く、洞察力や閃きも高い。彼女の助言が輪路の窮地を救ったことも少なくない。時々身体を張った無茶をすることもある。
篠原佐久真 イメージCV三宅健太
美由紀の父で、ヒーリングタイムの店長。おネエ口調のおっさん。しかし人柄は非常に良く、輪路は彼をマスターと呼んで慕っている。彼もまた、輪路が生きている人間の中で信頼している存在。輪路の過去や、自分の娘と仲良くしてくれていることへの恩義、美由紀の強い希望から、輪路を自分の家兼店であるヒーリングタイムへの滞在を許している。
謎が多い人物で、53歳だが妙に若く見えたり、身体能力が異常に高かったり、霊力を持っていたりと何でもあり。あまり自分の過去を語ろうとしない。
三郎 イメージCV中尾隆聖
足が三本あるカラスで、八咫烏という妖怪。幼い頃から輪路と一緒におり、輪路のよき理解者。若干皮肉屋でもある。命を軽視しないが、重視もしない。妖怪や幽霊などに対して幅広い知識を持ち、輪路の戦いをサポートする結界を張るなど、妖術の扱いにも長けている。また、何百年も生きており、輪路の先祖である廻藤光弘とも面識がある。
孝月賢太郎 イメージCV緒方恵美
夢咲高校に通う少年。一年生。輪路と同じく幽霊が見え、それに苦悩していたところ、輪路と出会った。輪路は自分と同じ力を持っている者には共感を抱くため、意気投合し師匠と呼んでいる。性格はかなりヘタレであり、特に予想外な事態に出くわしたりした場合は高確率で発狂する。逆に幽霊などの見慣れた存在や、準備していたことなら驚かない。輪路と違って最初から幽霊が見えたわけではなく、見えるようになったのは昔経験したある出来事以降らしい。
鈴峯彩華 イメージCV戸松遙
夢咲高校に通う少女。二年生。両親が鈴峯道場という空手の道場を経営しており、両親や生徒と一緒に特訓している。賢太郎とは幼なじみで、ヘタレな性格を叩き直すと称して特訓に付き合わせている。性格は熱血で、特訓に夢中になりすぎて身体を壊すこともある。悩みを持つ者の相談も、よく受ける。
鈴峯茉莉 イメージCV佐藤聡美
夢咲高校に通う少女。一年生。彩華の妹で、彩華と同じく賢太郎とは幼なじみ。彩華と正反対な性格で、冷静に物事を判断できる。また、今時の女子高生といった感じで、おしゃれや可愛いものが好き。幽霊のことを胡散臭いと思っていたが、輪路の力を目の当たりにしてその考えを改め始めている。また、賢太郎と一緒にある事件を経験している。
神田明日奈 イメージCV沢城みゆき
夢咲高校に通う少女。二年生。生まれつき天照大神の力を持っているが、その力は制御が難しく、幼少期に多数の友人を傷付けてしまったこと、自分が生まれた街である伊勢市を離れれば離れるほど力が落ちるという理由から、嫌っていた。輪路と出会って、自分の力と向き合う勇気を得てからは、一日も早く伊勢市以外の場所で力を使えるよう、修行に励んでいる。各種法術の他に、札を投げつけて爆発させる天御星瞬と、大幣から光線を放つ天照大君煌を必殺技としている。
神田吉江 イメージCV富永みーな
明日奈の母。天照の巫女で、あらゆる邪悪な存在から人々を守り続けてきた。明日奈のことをとても気に掛けており、もう二度と戻ってこないかもしれないと思っていたが、戻ってきてからは自分の奥義全てを伝授しようと思っている。
聖神帝
強い霊力を持つ者が、己の中の最も大切な気持ちを爆発させることによって生まれる魂の力。神帝聖装の掛け声で変身する。人によって姿や色に違いがあり、姿は霊力の高さを、色は清浄さを表している。邪悪な存在や不浄な怪物を倒すことに長けており、能力や霊力が数十倍に向上することもあって非常に強い。だが強さ自体は、変身者の霊力や精神力の高さによって変動し、霊力が切れると存在を維持できなくなり、変身が強制解除される。また聖神帝の力は生み出す以外にも、次の世代に受け継がせることで他者にも使わせることができる。ちなみに使い手が武器を持っていた場合は、武器が聖神帝に合わせたものへ変化する。
レイジン
輪路が変身する聖神帝。決め台詞は、『レイジン、ぶった斬る!!』。姿はライオンを模した姿をしており、獅子王型と呼ばれる。色は銀。獅子王型は霊力において最高を表し、銀は清浄さにおいて最高を表しているので、レイジンは最強の聖神帝ということになる。輪路自身の能力の高さも相まって、凄まじい強さを誇る。必殺技は、武器のスピリソードに霊力を込めて放つ斬撃、レイジンスラッシュと、胸にあるライオンの彫刻の口から光線を発射する、ライオネルバスター。特にライオネルバスターの破壊力は、最大出力で放ては都市が一つ消滅するほどである。
スピリソード
輪路の木刀が、レイジンに変身することによって変化した、白銀の大太刀。切れ味も強度も普通の日本刀より遥かに上だが、邪悪な存在に対しては特に大きなダメージを与える。レイジンはこれに霊力を込めた斬撃、レイジンスラッシュを放つ。レイジンスラッシュにはバリエーションがあり、鞘を使わない居合と縮地を併用して放つソニックレイジンスラッシュと、そこから派生して相手を斬り刻むハリケーンレイジンスラッシュがある。
霊石
聖神帝と同じく魂から生み出される力。聖神帝の変身者の霊力が一定レベルまで成長した後、感情を爆発させると生まれる。どのような霊石を生み出せるか、何個生み出せるかは聖神帝によって異なり、例えば獅子王型なら力、技、速さの霊石を。銀なら火、水、土。型が能力強化系を、色が特殊能力系の種類と数を表している。自分が生み出せる全ての霊石を生み出し、自在に使える者は聖神帝の頂点、究極聖神帝になれると言われている。ちなみに、過去究極聖神帝になれた者は輪路の先祖、光弘だけ。
火の霊石
聖神帝の炎のように燃え上がる怒りから生まれる霊石。小さな真紅のひし形という形をしている。高熱の炎を自在に操れ、これを使った聖神帝は火焔聖神帝となる。
火焔聖神帝
レイジンが火の霊石を使ってパワーアップした姿。右手で握り潰す形で使用し、右腕が真紅に染まる。浄化の能力を持つ炎を操り、その力は特に右腕に集中している。炎をスピリソードに宿して相手を斬る、ファイヤーレイジンスラッシュが必殺技。
敵の設定については、次の長編が終わった後にでも書きます。




