プロローグ
赤堀 誠
並の女子高校生ではない。名門桜蘭赤女学院の生徒会長といえば赤毛で有名な元ガリ勉家。
この『私のこと』である。
名門校としたのはただの金持ちだけではない。
私の配慮によるきちんとした学校の仕組み。完璧な構成が多くの人に認められたからだ。
自画自賛するわけではないが、この学院は金持ちであり成績優秀、運動の優秀、そして、特殊能力のものたちが集っている。
こんな目立つ学校だが、生徒会長に会うことはめったにない。その学院の生徒さえも見たものは少ないだろう。
それは、塔の最上階。
私は生徒会により完璧なガードで閉じ込められている。
入れるものは学院長の許しを得たものだけで家族さえもままにならない。
とことん馬鹿げているとは思うが、実は私は狙われているのだ。
ここまでの学校にしたほどだ。恨みを買うことは多々ある。
そして、私の力ほしさもある。
『予知魔』を頭に飼っている。予知夢も見れば、心眼で他のものの未来、そして、占いが可能なのだ。テストの答案なんていらない。なんて、便利だとおもうだろう。
だが、それは、髪が赤くなる理由なのである。
能力が発動してしまえば、髪の毛がその熱さに反応し焼けてしまうのだ。
つまり、痛んでいる。
つまり、私は、髪の先まで感覚神経が行き通っている。
まぁ、狙われているのだ。特に誰???そんな疑問がくるならばお答えしよう。
【白桜学院】【黒谷桜学院】
この2つの学院は昔ながら競っている敵仲間というところだ。
それぞれの学院にも最強のものがいるのは確かだ。
よくは知らないが、私と同じ立場のものがいるという話だ。
さぁ、始めの説明はこのくらいでいいだろう。
では、私の計画を始めよう。もう、・・・この世界はごめんだ。