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7月15日 01:40 自室にて
「ブライトです。お部屋に入られても」
「失礼いたします。
では、行きましょうか。山を下りるのに五十分ほど。ちょうど三時前には全てが終わる計算となっております」
「行かねばなりません。申し訳ございませんが、亡きお父様やお母様の意思に背くことは出来ません。何があってもあなた様を守ってくれとお父様に言われ、お母様にはそのために城を捨てても構わないとも言われております」
「はい。お城を捨てるとなれば、リスリルさんとパルサーさんを見捨てることになるかもしれませんが、それだけは絶対にならないように手筈を整えておりますので御心配なく」
「大丈夫です。御安心ください」
「時間もありません。早く行きましょう。お体の調子は?
それは何よりです。では、行きましょう。明け方までに帰って来なければなりません」