7月9日 13:00 自室にて
空想科学祭習作です。
「御主人様、おはようございます。部屋に入られてもよろしいでしょうか」
「お体はどうですか? やはりまだ体調が優れないようですね。何か変わったところはございませんでしょうか。お部屋は暑くありませんか? ベッドのシーツはまた後でお取り換えいたしますね。その他もし何かあればすぐに何なりとお申し付け下さい。
それでいまして、先日こちらにお呼びしたメイドが先ほど御到着いたしました。思っていたより少々小柄なメイドですが、元気も良さそうでここで仕えることに支障はなさそうです。
さっそく此処へお招きしてよろしいでしょうか」
「かしこまりました。では、こちらにお呼びいたします」
「こちらが今日からここで勤めて頂くパルサーさんです」
『初めまして。パルサーと申します。この度はご主人様の側でお仕えできることを嬉しく思います。何かあればなんなりとお申し付け下さい』
「ということです。それでいまして、パルサーさんの教育係は私が勤めます。まあ、この城には私とあなた様とパルサーさんの三人しかいないのですから、言うまでもないことなのですが。
さて、ではさっそくですが清掃のことから教えていきますので、御主人様はどうぞお休みになられていて下さい。パルサーさんに伝えておくことは全て私からお伝えしておきます。
それでは行きましょうか、パルサーさん」
『はい! どこまでも着いて行きます!』
「元気が良くて何よりです。あなたのような明るい方でしたらすぐにこのお城にも慣れると思いますよ」
『そんな、勿体無いお言葉ありがとうございます。このパルサー、ブライト様のためならば……』




