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ドラゴン・ストレート・エピローグ

野球というか…スポーツを文字で表すのって

超大変

ある男は人間ではなく…他の生物と

交尾を行い…子を作った…その子供は

人の形をしていたが蛇の特徴を

持っていたそうな…

そして2050年…この世界は様々な動物や

生き物…果ては神話やフィクションの

生物たちの特徴を持った人間が生まれていた…そのおかげで人間の進歩に

大きく貢献している…それは勿論

スポーツもだ


ワァァーーー!!!……

ウォォォー!!!!!!!!


実況「甲子園決勝!9回裏!

虹ヶ丘高校VS海王学院高校!

同点のまま迎えた両校

虹ヶ丘エースの【赤星】が

0点に踏ん張っています!

※ワンアウト※ランナーは居ません!」


赤星龍【18】【プロ注目投手】

龍「ふぅー…」


底野木見「クソッ!

※ツーストライク!

追い込まれたか!」

底野「だが、あいつも昨日の試合から

連投のはず…必ず甘い球が来る…」

赤星『…って思うだろ?

それじゃあ…コイツで!』

底野「」!?


実況「さぁ!エースの赤星……

投げたっ!」


実況「でたぁー!!

魔球!【龍魂】!」

バシィ!!!!!!


※ストライク!※バッターアウト!

ワァァーーー!!!


様々な遺伝子が年月をかけて

重なった結果…

魔球や超人的な

プレーが可能になった。


実況「いやぁ!流石です!

この最終盤においても…彼の球は

キレまくっています!」

解説「全くですねぇ…流石は

今最も注目されている…

超高校級…いや!もはやプロレベルの

ピッチャー‼︎やはりドラゴンの血は、

凄まじい…」

実況「ご覧ください!観客席には、

赤星龍選手を取ろうとしている

スカウトの皆さんやカメラマンが

たくさんいます!」


龍ー!ナイスピー!

よく抑えてくれた!

龍「なんのなんの!さぁ!

この回で点とって、勝つぞ!」

オォッ‼︎


赤星母「ギャァーー!!!!!!

頑張れぇぇー!!龍ゥゥゥゥー!!!!!!!!!!」


今やスポーツは、かつて夢見た

超人的なプレーが可能となり…

更なる熱狂を浴び…以前よりも

人気が増していた…


そんな熱い試合の中……

兄が出ているのに見なかった

少年がいた……


「チッ…どいつもコイツも…

龍‼︎龍‼︎龍‼︎だってうるせぇんだよ‼︎」


青山「おーーい!赤星ぃ!

野球の助っ人になってくれねぇかー?」


オイオイオイオイ

あんなやつ誘うんじゃねぇよ!

赤星竜って…町1番の不良だろ‼︎

冗談じゃない!

なんでも話しかけただけで

殴られたやつもいるらしいぜ!


赤星「ケッ…言ってろ」


兄の方はあんなにすげぇのに。

兄弟でこんなに差が出るとは…

ブチッ

赤星「あぁ!?ンダトォ!?」


うわ!逃げろー!

青山「おい!コイツはそんなんじゃ

ねぇよー!行っちゃった…」


「……ちくしょう!

なぁぁにが!?兄貴だ!

甲子園だ!野球ダァ!?!??」

【赤星竜】【13】町1番の問題児】


赤星竜「クソッタレが!

連日連日!夏休みだってのに!

兄貴のニュースばっか

流しやがって!」


「まぁまぁ、そんな怒んなくても

良いんじゃないかい?」

【青山 蒼】【13】【竜の幼馴染】

青山「お兄さんは

全球児の憧れの甲子園の

決勝まで行って…プロでも

注目されてる選手…

そりゃあ嫌でも見るさ」メガネクイ


ボカッ!ボコボコのボコプリン


青山「」バタッ…

赤星「……んな事わかってんだよ」

スタスタ


青山「うーんピヨピヨ

…あっ!そうだ、竜!

野球の助っ人やってくれないか!?」

赤星「あぁ!?俺は野球は嫌い

なんだよ!」


青山「まぁそう言わずさ、

やってみてくれないか?」

赤星「絶ッッッッッっっっっ対に!

やらんッッッッッ!」

青山「どうして?」


赤星「甲子園…今やってんだろ?」

青山「うん、今滅茶苦茶

いいところだし」

赤星「ハァ〜……俺がなんで

いろんなスポーツの助っ人

やってるか、わかるか?」

青山「え?…」

………

青山「ストレス発散」ケロッ

赤星「もう1発いくか?」


赤星「ちげぇよ、俺が

兄貴と比べられるのが

1番嫌なのは知ってるだろ、

兄貴は野球の名選手だ、

そこは素直に認めてる。

ただそのせいで俺が

野球をやったところで、

同じことをやっていることで

俺ら兄弟を比べる奴らが

より増えるだろ?

もう嫌なんだよ、」


青山「そんな…」

青山「見返してやりたく無いのかい!?

竜はそのまま不良のままでいいのか!?

赤星「お前に何がわかる…ッ‼︎」

青山「そっ、それは…」

2人に沈黙が走る…


赤星「…悪りぃなつーわけで

他をあたってくれ…」スタスタ

そう言って野球場から離れる赤星…


緑「蒼ー!」

青山「あっ、緑ちゃん。」

緑「どこほっつき歩いてたのよ!?

もう試合始まるわよ!」

⤴︎赤星と青山の中学の野球部の女子選手

であり、2人とは小学校高学年からの

知り合い…

青山「いやーそれが」

緑は向こう側の竜を見る…

その歩き方は寂しげだった…


緑「竜…また何かあったの?」

青山「ふふっ」

緑「なっなによ…?」

青山「いやー緑ちゃんは竜のことを

いつも心配してるねーって」

緑「ハッ!ハァ!?そんなこと

ないったら!ほら!早く行くわよ!」

緑「何があったのかは分かんないけど

今は試合に集中しなさいよね!」

青山「はい!」


スタスタ…

赤星「ハァ…野球か…」

【数年前】

テレビ局やら高校野球の

有名高校のお偉いさんやら兄貴の

チームの監督やらコーチやらが

うちの店に来て取材と言って

兄貴の事を褒めちぎっていた…

今思えば…テレビで放送

する事で兄貴との仲を

いろんなところにアピール

したかったのだろう…


いやぁ〜それにしても!

龍君はすごいですな!


全くです!中学野球の全国大会を

3連覇とは!


赤星龍【15歳】

「いや…そんな…」

龍の中学チームの時の監督

「そんな謙遜しなくても

良いんだぞ?」はっはっは!


これも監督さんの手腕の

賜物ですかな?


「ワッハッハ!それほどでも」


しかも龍君は名前の通り

あのドラゴンの遺伝子が

入っている!

これは凄い選手になりますよヒソヒソ


なんと!?あのドラゴンの!?

それは是非とも…今のうちに

縁を作っておいて

甘い汁を啜らねば…ヒソヒソ


えぇ、もちろん…プロになんて

なったらそれはもう何百億もの

金が動くでしょうな…ヒソヒソ


ちょっと!?この子が

こんなに有名になったのは!

わしが3年間面倒を見たからこそ

最優先はわしですからな!…ヒソヒソ


赤星龍「………」

『ハァ〜…顔に出てんだよ…

たぬき親父共が…

はやく終わらせてぇ〜

練習してぇ〜』


赤星母「…ハァ〜はやくどいて

くれないかしらねぇ!全く!

お客さんが来ないじゃないか!」

赤星父「………安心しろ…

もうじき出てく…」

赤星母「え?」


竜「母ちゃん〜ただいまー」

赤星母「あらおかえり竜」


赤星竜【9歳】

竜「何コイツら?」


龍「竜?ごめんな、

今は取材中で…」


ん?誰だ?この子?


あー龍君の弟ですよ…

小学生にしてすでに

何回も暴力事件を起こしてる

地元の問題児…

更に…ドラゴンの因子が薄いのか、

あまり特性を発揮できていないとか

ヒソヒソ


それは気の毒な

今の社会は良い因子を

どれほど色濃く持つことが

成功の近道ですからな…

兄はスター選手…弟は問題児…

兄弟でここまでの差が出るとは…

せっかくのドラゴンの因子も

無駄ですな…ヒソヒソ


その気の毒は自分に向けての

ものではないですかな?

会長…唾をつける人材が減りましたな

ヒソヒソ


おっと、これは失敬…ハッハ


赤星龍「…テメェら良い加減に」

ボカッ!!


赤星龍・母「あっ、」

赤星父「…ニッ」


殴り飛ばされた大人たち…


グッ!…おい!わしらを、

誰だと思ってい、グハッ!」


竜は知ったことかとばかりに

胸ぐらを掴んで全員を殴り

続ける


ボカッ!バキッ!ボコボコ

竜「テメェらが誰かなんて!

知るかぁぁぁー!!!!

さっさと帰りやがれ!」

トドメの1発


ひっ、ヒィー!

ドタバタドタバタ


……父「…ほらな」新聞バサ


竜「ふぅースッキリした

うわっ!?」ガシィ!

龍「竜ぅぅー!!

ありがとなぁー!殴ってくれて!

お陰で俺もスッキリしたぜ!」

母「うんうん!母ちゃんも

気持ちよかったよ!」


嬉しがる赤星家だが、


竜「…離して兄貴…」

龍「え?」

竜「離せよ!」バシィ

竜は龍を強引に突き放す


龍「なっ、どうしたんだ?龍?」

竜「今回だけじゃねぇ…

勉強や、スポーツ、何もかも‼︎

俺はずっと兄貴と比べられてきた」

龍「竜……」

竜「あのクソ共や

比べてくる奴らはすげぇ

イラつく…だから殴った…

だけど…俺はそれと

同じくらい兄貴のことも

ムカついている!」

龍「………」

竜「だから!勝負だ!兄貴!」

龍「勝負?」

竜「…兄貴はアイツらと

違ってクソじゃねぇから

真っ向勝負で行く…

だから兄貴が1番得意な野球で!

一打席勝負を申し込む!」


龍「一打席勝負…?」

竜「そうだ!俺がバッター

兄貴は俺に投げる

三振するかアウトなら

兄貴の勝ち!

俺はもう

兄貴には文句は言わない!」

龍「竜が勝ったら?」

竜「ニヤッ…その時は!兄貴には

この町から出て行って貰う!」


母「なっ、何言ってんだ!?

この子は!、」ボカっ!

竜「いってぇ!何すんだよ!?」

母「当たり前だ!

家族になんてこと言ってんだい!」


そう言って母は竜のことを

嗜める…が、


龍「いいぜ、戦ろう…竜」

その勝負を買った…


赤星母「!?な、何言ってんだい!龍!…お父さんもなんとか

言ってやってよ!」

赤星父「……」

赤星父「子供たちが自分で考え

自分で行動しようとしてるんだ、

大人は黙って見守ってその責任を

取るもんだ…それが!

大人の度量だ!」


ボカっ!

父「チーン」

母「……ハァ〜分かった…

その代わり!勝敗の結果は

両者素直に受け取ること!

そして!竜!流石に街から

出るのはなし!」

竜「えぇ!!?」

母「その代わり!龍は

来年行く虹ヶ丘高校の寮に入る!

それで良いね!?」


竜「まぁ、街からでてくなら…」

龍「OK」チラッ…

そう言って、2人は

近くのグラウンドに行った…


龍「竜ー?準備はいいか?」ザッ

竜「良いぞ!いつでも来い!」バッ

竜「今日で兄貴を超える!」


竜『そのために俺は!

今日までこっそり野球の

練習をしたんだからな!

その辺の野球チームの奴らの球も

打ってやったし‼︎準備万全!』


龍『さっきチラッと見たけど、

竜のやつ練習してたのか、

あんなに指に※タコができて

手に※豆を作って……俺は…

お前が本当は陰でものすごく

頑張っていることを知っている

だからお前は自慢の弟だと

思う…だからこそ!』


龍「手加減は……」

投球モーションに入る…

龍「しないぜ!!」シュッ!


竜「は?速…」バシィ!

ストライク!

竜「え、なんだ…今の球は…?」


竜が打つために構えた直後

ボールは彼の身体の側を一瞬で通過した

竜『こんなに…スゲェのかよ…』


龍「いくぞ!2球目!」シュッ!

キキュッ!バシっ!


竜「くそっ!今度こそ!」ブン!

ツーストライク!

竜「今度はカーブかよ!?」

竜『あんなに曲がる変化球…

初めて見た…』


戦慄する竜だが、もうあとが無い…


竜「あと一球で負ける……」ジリッ

龍「行くぞ!ラスト!」

竜「まだ!諦めねぇ!」


龍「ウォォォー!!!!」

バッ!ザァッ!

彼は決め球の魔球、【龍魂】を

投げた!

その威力は凄まじく、

周りの砂が飛んでいる!


そのボールに怖気付く事なく…

竜は全力でバットを振った‼︎


ブン!

バシィー!!!!!!

しかし…結果は空振り…三振だった


竜「なんでだよ…‼︎なんでだよ!

あんなに頑張ったのに!」

彼は拳を握った、あまりの悔しさに

血を流した…

竜「ちくしょう!ちくしょう!」

彼はこの勝負のために

全力をかけた…不良の彼なりに…

龍「……ふぅー」

彼は竜の元へ駆け寄る!


龍「竜…勝負は俺の勝ちだな…」

竜「……ズビッ…おう…

負けたからな…もう兄貴の

ことはなんもいわねぇよ、」

龍「…でもな!竜!お前は!」

バシッ!


そう言いかけると

竜はボールを龍へと返した…

龍「!?」

竜「俺先帰ってる!」

……ダッダッダ!

龍「今の球…」


ダッダッダ!

ダッダッダ!

竜「…ちくしょう!」

竜は1秒でも早くその場から

離れたかった…

今まで自分が周りの連中には

負けたことはなかった…

歳が離れた兄とはいえ…

彼は初めて…全力で挑んで負けたのだ

毎日必死に努力して、

勝てると信じて負けた…

1番負けたくない相手に…


竜「…ちくしょう!

ちくしょう!ちくしょう!

ちくしょうちくしょうちくしょう」


なんで負けたんだ?

毎日毎日練習したのに…

なんで俺は…兄貴に勝てない?

そう絶望していると

さっきの大人たちの言葉や、

過去に言われたことを

思い出す…


ドラゴンの因子が薄いんですよ…


同じ兄弟でもここまで差が…


お前は兄貴と全然違うな!


竜がどんなにすごくても、

龍選手の方がすごいんだよなぁ〜

かわいそうだよな


竜「…俺は兄貴には…

勝てねぇんだな……」


彼はそっと家に帰った…


だが、彼のその挑戦は

決して無駄ではなかった…


龍「…あいつ…たしか、

ピッチャーの練習は

してなかったはず……なのに…」

龍は自分の手を見る…

ビリビリ

すると彼の手は赤かった


龍「なんつー威力…

スゲェ…!あっ!

あいつに教えないと!」

しかし、竜はこの日以降、

兄と口は聞かなかった…

そうして月日が流れ…

兄はそのあと寮に行った…

勝負は自分の負けだと言い、

自ら寮に行ったという…。


・寮に行く当日・


赤星母「大丈夫?

ちゃんと生活できる?

先輩や監督さんに迷惑

かけんようにね!」

龍「分かってるって!」


赤星父「…しっかりな…」

龍「ありがと!」

竜「……」

龍「…竜」

赤星母「…竜…お兄ちゃんが

行っちゃうんだから

最後くらい何か言いな!」


中々口を開けない竜…

すると……

龍「竜!」

竜「??」


龍「竜!お前はきっと

野球が嫌いだろうけど!

いつかきっと、お前が、

野球をやるきっかけに

なるやつが出てくることを

俺は祈ってる!」


竜「……」

龍「そして…最後に」


龍「〜〜〜〜〜〜〜〜」

彼は満面の笑みでそう言った…

竜「…!」


じゃあ!行ってきます!


【現在】


赤星「やっぱ…なんて言ってんのか

思い出せねぇな〜

まぁ、飲みもんでも飲むか…」

カバンの中を見る…

ガサゴソ…

ぽくっ…ぽくっ…ぽくっ…チーン

……ヤベェ!あそこに!

財布忘れたッ!!

タッタッタッタ!


虹ヶ丘グラウンド…野球場!

「さぁ!町内野球大会決勝!

試合は最終回!

現在1点差で!虹ヶ丘中学が!

リード!…しかし!

満塁のピンチ!

打席には強打者の田中‼︎

果たして!このピンチを

乗り越えられるのかぁ!?」


緑「クッ、あと1人なのに」


青山「やばいな…もう緑は

ここ最近ずっと投げてて疲れが…

さらにさっきの攻撃で」


緑「フッ!」シュッ!


カッキィーン!

青山「緑!?危ない!」

緑「いっ!」ボコッ!


チームメイト「緑!?大丈夫か!?」

監督「すぐに氷を!」

緑「これぐらい…平気よ‼︎」


青山「相手の打球が肩に当たって

球が弱い…更に次の

打者はこの大会

9本ホームランを打ってる…」

さっきも打たれたし…


ダッダッダ!‼︎

赤星「どこだ!?どこだ!?」

ガサゴソ ガサゴソ


赤星「あっ!あったァァ〜

良かったァァ〜〜…

ん?…うわ…蒼のやつ

滅茶苦茶ピンチじゃねぇか…」


青山「くっそぉ!どうすれば!」



赤星「……あいつ…あんな必死に…」

竜は過去の自分を思い出す……

勝ちたくて必死になった自分に…

赤星「…チッ‼︎」ダッ!


審判「青山君…そろそろ時間!」


青山「あっ!すみません!」


チームメイト「どうする!?青山!」


青山「…しょうがない!

ここは俺g…」

!!!!!オイ!!!!!


ん?誰だ?あいつは


見たことねぇな…


青山「あっ!」


赤星「虹ヶ丘…ピッチャー

赤星に交代だ!」


あっ、あかほしぃ!?

あの虹ヶ丘で有名な…不良…


なんでも中学で高校生3人

相手にして喧嘩で勝ったらしいぞ…


そのほかにも…声をかけただけで…

殴られたとか…

どうしてそんなやつが…?


青山「竜!!」

竜の肩を掴む。ガシッ!!

青山「来てくれたんだな!」

赤星「まっ、まぁな」ポリポリ

緑「なんで、アンタが?」ヨロッ

赤星「おい!大丈夫かよ!」

監督「運んだやれ‼︎」

チームメイト「はい!」

そうして緑はベンチに運ばれた…


審判「では、投手は彼に変わる

ということで、」

青山「はい!」


田中「はっ!誰に変わろうが…

俺の輝かしい大会10本目は

かわらねぇぜ!」


アナウンス「ピッチャー緑さんに

変わりまして、

赤星君…赤星竜」


赤星竜?あいつ竜って名前なのか


待てよ!あいつもしかして!


あの甲子園に出てる!?

赤星龍の弟!?


そりゃあすげぇ!


どんな球投げんだ!?


田中「なっ、なにぃ!?」

ワァァーーー!!!

ワァァーーー!!!


青山「さぁ!頼むぞ!竜!」

マスクを被る…


赤星「……」

赤星「まっ、不味い…

俺!投手やったことねぇ!!」

ルールは知ってるけど…


赤星「でもやるしねぇ!」


赤星「…行くぞ!」

青山「ゴクリ」田中「ゴクリ」


「おらァァァァー!!!」

シュッ!

ギューーん!


ガシャン!

青山「え?」田中「は?」

周り「えぇ!?」


実況「なっ、なんと赤星!

いきなり大暴投!!

幸い青山がすぐさまカバーし

ランナーはホームに

帰りませんでした!」

青山「あっ、危ねぇ!

竜ゥ!ここだぞ!ここに

投げてくれ!」

赤星「おっ、オウ!」


田中「へっ、なんだ…こいつ

※ノーコンか……焦って損したぜ」

⤴︎コントロール0の事


実況「さぁ!赤星!

気を取り直して!2球目!」


赤星「」ガチガチ

シュッ!

青山「なっ!」

実況「なんと!今度は!

※ど真ん中ァァ!?」

⤴︎打者にとって最も

打ちやすく飛ばされやすいコースの事

田中「もらったぁ!!」

カッキィーン!!!!

赤星「!!」

青山「頼む!※ファールになれ!」

      ⤴︎無効の打球の事

もう1回やり直しになる


審判「ファール!」


青山「ふぅ、助かった」

田中「チッ!力んだか…」


赤星「あっ危ねえ.」

実況「さぁ!最後の一球になるか?」


なんだぁ〜


あの赤星龍の弟だから

どんな球投げんのかと

思ったら…


こんなヘボピッチャーとは


赤星『…結局こうなんのかよ…クソ…』


金平「あのボーイ大丈夫か?」


青山「竜?」

竜の様子がおかしいと思い青山は

青山「タイムいいすか?」

審判「こくり」

!タイム!

赤星「蒼…」

彼は蒼に申し訳なくなった…

赤星「へへっ、悪いな、

あんなに期待してもらったのに…

こんなざまで、

やっぱ俺は、兄貴のようには…」

青山「……」


青山「竜!」

赤星「!」

青山「何があったのか知らないけど!

良い球だぞ!」

赤星「何言って…」

青山「さっきの暴投も!

ファールも!

お前の球に勢いがあるから!

点は取られてねぇんだ!」 


赤星「蒼……」

赤星「でもよぉ、

コントロールがねぇんじゃ

意味ねぇよ……」

青山「だったら、」

青山「俺のこの!※ミット!

このミットだけをみろ!」

※キャッチャー専用グローブのこと

赤星「…ミット…だけを…」

青山「そうだ!どんな球でも!

来い!絶対受け止めてやるッ!

だから思いっきり投げてこい!」

赤星「蒼……」

赤星「分かった!投げてやるぜ!」

青山「おう!頼むぜ!」


田中「ふん、何を言ったのか

しらねぇが、あんなピッチャーじゃ俺は抑えらんねぞ…」

青山「ふふっどうかな?」

田中「なにぃ?」

青山『竜…俺は知ってるぞ…お前が…

お兄さんを超えるために…努力

していることを…』

青山「俺はお前を信じる」


赤星「ふぅ〜」

ミット…めがけて!


実況「さぁ!、運命の

3球目!ホームランか!?

それとも勝利か!?」


バッ!ザァッ!

田中「なんだ?格段に

フォームが!?」


赤星「オラァァァァァー!」

ゴォォォー!!!


バシィィィィ!!!!


青山「す すげぇ…」ビリビリ


ストライク!バッターアウト!

ゲームセット!

よって勝者!虹ヶ丘中学!!


……シーン……

ワァァーーー!!!

ワァァーーー!!!


虹ヶ丘中学野球部メンバー

「やっ、やったぁ!」

田中「そっ、そんなバカな!

なんであんな速い球が…?」


赤星「……………」

青山「赤星!」

赤星「蒼…」

青山「見ろよ!」

竜は周囲を見渡すと

そこには…


あかほしぃ!!

やったなぁ!


あいつ、あんな球投げれんだな…


見直したぞぉ!!!!!!!


そこには…兄と云々ではなく…

【赤星竜】彼への声があった…


赤星「俺にこんな声援が……

もしかしたら…野球なら」


金平「ほほぅ…中々ナイスなボールを

投げるわね…あのボーイ。

そして声をかけたあのキャッチャーも

中々良い選手…フフ…いいもの見たわ」


【ラジオ】…次のニュースです…

夏の甲子園大会ですが…

海王学院が勝ちました……!

エース赤星が敗れました!


赤星「何!?兄貴が…負けた?」

青山「ほ、本当か!?」

赤星「兄貴でも負ける…野球…

やはり厳しいのか…」


…ん?いや待てよ…

赤星「てことは…俺が

甲子園優勝すれば…」

俺は兄貴以上…

赤星「…蒼」

青山「ん?」

赤星「俺…野球やるわ…」

青山「ジェーー!!!!!!!」


それから俺は

本格的にルールや

ポジションや野球そのものを

覚えるため中学の

野球部に入った……

初めは…不良ってことで、

受け入れてくれなかったが。

葵の説得や緑の説明や

俺が真面目に頑張る姿を

見て徐々に受け入れてくれた、

毎日必死に励んだ…

そして……


【3年後】


赤星「ついに来たな!蒼!」

【高校1年】

青山「ふふっ、慌てすぎだ」

【高校1年】

赤星「…虹中の奴ら…

滅茶苦茶良い奴らだったな!

不良の俺にあんなに優しく…」


青山「ふふっだろ?

赤星「あいつらのおかげで

俺は今ここに居る!

この野球部で!俺は!

兄貴が出来なかった

甲子園を優勝して、

超えてみせる!」

燃えてきたぜ!!」

青山「僕たちはここでどんな青春を

送るのだろうか…」

緑「アンタ達…このに入るのね…」

竜「うわっ!緑?お前ここか?」

緑「何よ!?アタシがここに入ると

なんかあるの!?」

竜「いえ、何も」

緑「全く!」


青山「ふふっ…そろそろ入ろうか」

赤星「オウ!

どんな奴らが入ってくるん

だろうな!」 


よぉし!俺も活躍して!

モテてやるぞぉ!!


おっしゃあ!ワイはここで

主役になったる!


お兄様?ここですか?

ん?あーそうだね、

あと、外でお兄様はダメ。


……チラッ……スッ


ズル…ズル…

腹減った……

先週から…何も食べてない……

ガクッ…


こうして…虹ヶ丘高校は始まった

「なお約1名」


これは…後に

甲子園で名を轟かし、

果ては世界にも歴史にも

名を刻む少年少女の物語だ!

【プロローグ】完…1話に続く


「作者の野球解説コーナー」


※ワンアウト「野球は

3つアウトを取ると

攻守が入れ替わり…

その時アウトの確認として

ワンアウト・ツーアウト

スリーアウトと呼ばれる」

「野球はアウトの数によって

動きが滅茶苦茶変わるスポーツのため」


死球・四球「デッドボール・

フォアボールとも呼ばれる…

前者は投手が打者の

身体にボールを当ててしまう事

後者は打者のストライクゾーン

の外に四球ボールを投げてしまう事」    


バッターボックス

「打者はここの範囲内でバットを

振ってくださいというライン

ここを出て、万が一

ヒットやホームランになっても

アウトである


「ストライク」・打者の

ストライクゾーン【大体

胸から膝まで】にボールが

投げられる…または打者が

投手の球を空振りした時のこと

これを3回やると【三振】

【ストライクバッターアウト】

これでワンアウトというわけ


タコ・豆

「バットを多く振ったり、

多く球を投げると出来る

努力の結晶…上手い選手の

多くはこの豆やタコが大量にあり

スゲェゴツゴツしてる、なお豆は特に皮がむけて肉があらわになるため

痛い」


甲子園・年に2回行われる「春夏」

全国の高校野球を

集めてNo. 1を決める

夢の舞台…と言っても

全ての高校が行けるわけではなく

まず、各都道府県ごとに

地区大会を行い、

各都道府県でなんと1校しか

甲子園に行けなく、【例外あり】

更に同じ県のライバルたちを

破り、県No. 1になったと思ったら

今度はそのNo. 1同士で

No. 1を決めるために

戦うとんでもねぇ大会なのだ…」

pixiv版と結構異なりますが‼︎

こっちが修正版ってことで!

これからも赤星達の活躍と野球の魅力を

伝えられる様に頑張ります!

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