出会い
初めて私ーーアーシャ・ライアムがラナと出会ったのは私が五歳の時でした。
出会いは唐突だったのです。ある日お父様が出かけていて私はお母様と自分の部屋で遊んでいました。お母様に遊んでもらって楽しい時間を過ごしていたのですが侍女からある知らせがもたらされたます。
「奥様、旦那様がお戻りになられました」
呼び出されたお母様は私にごめんなさいと謝ってお父様の元へと向かいました。遊びを邪魔されたことに不満を抱えつつも、私も侍女に呼び出されたお母様と一緒にお父様の元へと向かいました。屋敷の広い居間に私達が着くとそこにいたのはお父様とーー1人の幼い少女でした。
(綺麗……)
綺麗な銀の髪に青い瞳を持ったその少女はとても美しかったのです。だけど私達のほうを見て怯えているようでお父様の後ろに隠れるように立っていました。
「その子は一体どうしたのですか? いきなり子供を拾ってくるなんて」
お母様がお父様に問いただします。お母様も状況が分からず混乱しているようでした。当時の私は言わずもがなです。
「今日からこの子を我が家で預かって育てることにした」
「えっ?」
突然のお父様の宣言にお母様が困惑されます。お父様に対しお母様はどういうことか説明してくださいと詰め寄っていたがお父様はなぜか口を閉ざしてもう決めたことだからの一点張りで通そうとしていました。今からみればとんでもないことを聞いたと思いますが、私は二人が喧嘩している理由もよく分かっておらずお父様に無邪気に尋ねていました。
「お父様、この子は今日から私の家族になるの?」
放たれた私の一言にお父様は一瞬目を見開いきましだが、優しく微笑んで私の頭を撫でながら語りかけます。
「ああ、そうだ。今日からこの子はお前の家族になるんだ」
幼かった私はよく考えもせず、ただなんとなく家族が増えることが嬉しくてお父様の後ろに隠れている女の子に近づいていきました。
「よろしく、私はアーシャって言うの。あなたのお名前を教えて」
女の子は私に怯えて少し後ずさりました。やっぱりこちらに対して身構えているようです。
「大丈夫よ、私はあなたの家族だから怖がらないで。仲良くしましょう」
私は彼女の警戒心を解こうと頭を悩ませましたが結局いい方法が思い浮かばず、彼女に対して怖がらなくて大丈夫と呼びかけることしかできませんでした。
それでも効果はあったのか彼女は私から後ずさるのをやめて、口を開きました。
「よろしく……」
小さな声で彼女は私に挨拶をしてきたのです。私は彼女が言葉を返してくれたことが嬉しくて彼女の手を掴んで握手をしました。
「よろしくね!」
これが私とラナの出会いだったのです。
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