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夜の海

夜の海に来た。

真っ暗で、ぼーっとしてると今にも波にさらわれてしまいそうだ。

昼間に来るときとは違って、色もなく、ものすごく恐ろしい。


砂浜で、恐怖に震えながら膝を抱えていると、遠くに大きな影が見えた。

クジラか何かと思ったが、両腕があるように見える。

ものすごく巨大な何かが海から顔を出していた。


僕は見ていけないものを見てしまった気がした。早くこの場から離れないといけないのに、中々体が動かない。


助けてくれ、と声を出そうとしたが出ない。巨大な何かは、腕を一振りした。

と同時に、地平線の彼方から大きな津波が押し寄せてくる。


まずい、本当にまずい、早く、早く動かないと。

しかし、どうしても体が石のように固まってしまっている。


その時、後ろをトラックが一台通りかかった。

それをきっかけに、勢いをつけて走り出すせた。振り返らず一目散に家に向かった。

まだ津波が来ている気がした。まだあの化物が僕を見ている気がした。


なんとか家について、急いでベットに潜り込んだ。

朝まで後5時間。僕は破裂しないように、ただただ震えて朝を待つ。

能無し、と僕を罵る声が聞こえた。



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