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40話 劇…すげぇ

更新遅くなりました…本業がバタバタとしておりました…


初めて見た劇は凄まじかった。

内容としては、古代の魔王とその王妃との出会いや愛、そして戦争などであった。


もちろんその内容も歴史好きの俺にとっては凄く面白かったし、感動したが…なにより……王妃役の子の演技が凄かった。


歴史の中を覗いてるかのようなリアルさ、まさに迫真の演技であった。

歴史にも残る世界規模の大戦争からなんとか帰ってきた魔王を迎えるシーンなどは、少し涙が出そうになるほど感情移入できた。


「すげぇ…。めっちゃよかった」

「あの王妃役の女優は魔国で最も人気のある若手女優ですので、やはり演技は上手いですね」


バロンが終わった後に感想を言った俺に説明してくれた。

魔国一の女優………ほう、確かにわかるな、それは。






エリエルという女優らしい…めっちゃ綺麗な人だったなー。

ファンになりそうだよ…









それから、城に戻り数日して父上に頼み、中央大陸のあまり目立たなそうな山に皆を送った。


「アルス!元気でね!また遊びに行くね!」

と、ミラ

「うん!また遊びに来てね」



「俺はアルスに負けないよう日々励もうと思う!またいつか手合わせしてくれよ!」

と、レオ。

「あぁ、俺も日々鍛錬しておくよ!」



「アニキ!俺もアニキと共に戦えるように頑張ります!いずれ、部下にしてくださいね!」

と、トルス。

「お、おう!」



そして、最後にマリアであるが…マリアは下を向いて、土を軽く蹴っていた。

「どうした?もしかして寂しいのか?」

「ば、ばかじゃない!さ、寂しくなんか…ないもん」


完全に寂しそうである。

うん…可愛い。


「また、会える日を楽しみにしてるよ」

「私も…楽しみにしてる!元気でね」







そして魔国に戻る。

なんだかんだでやっぱり寂しい…けど仕方ないよな。

皆は人族で、俺は一応魔族なんだから。


「やっぱり皆がいなくなって寂しいですか?」

訓練場が見渡せるところにある岩の上でぼうっとしていた俺にレノが話しかけてくる。


「んーやっぱり寂しいな…」

「私も寂しいです…でも、アルス殿下には私がいます!」


そう言って見つめてくるレノ。

か、かわいい…。

待ってくれ…あれ?もしかして俺って今思春期か?


「どうしたんですか?なんか顔についてます?」

「ん?いや、ついてないぞ…ごめん。なんか可愛いなって思って」

「え?な、ななな…なんですか!いきなり…」


うわ、また恥ずかしい事言ってしまった。

レノは顔を赤らめて、くねくねしていた。












それからさらに数日後父上の執務室に呼び出された。


「奇襲突撃第二部隊をアルスの部下にする事にした。それに伴いこっちで鍛錬を積んでいたアルスの元々の部下達も含めアルス親衛隊とする」

「奇襲突撃第二部隊…ローナとバロンのとこですね…大丈夫なのですか?戦力的に…」

「問題ない。多少の戦力が落ちる事より次期魔王であるアルスの身に何か起きる方が問題であると幹部会からの進言もあった。どうせならアルスの仲の良い者達の方が良いであろう?」


たしかに、他の人達よりも護衛なども含め今まで一番関わってきたのが奇襲突撃第二部隊だ。

それにカイト達もか…うん…いい!


「父上…有り難く受け入れます」

「親衛隊とはいうが、お前の部隊とも言える。最強の部隊を作れ」

「わかりました…最強の部隊ですね…」







「アルス殿下の親衛隊…で、私が隊長ですか?嬉しい話ですが…しかし」

親衛隊メンバーを集めバロンを隊長にすると宣言すると、ローナの事をチラリと見て右往左往するバロン。


「ローナは俺の側近にするつもりだ。隊長は他の者の方がいい。で、カイトを副隊長に任命する」


「それなら…引き受けさせていただきます」

「はっ!副隊長としてバロン隊長を支えていきます」

「え?私が側近?嬉しい…」


よしよし、親衛隊の体制も整った。


「で、バロン。早速だが…頼みたい事がある」

「はっ!いかがしましたか?」

「親衛隊直属の隠密部隊を設立してくれ」

「隠密部隊ですか?」

「あぁ人の上に立つためにはまず正確な情報をどれだけ得ているかが重要だからな。設立したら世界の各地から情報を届けさせてくれ」

「かしこまりました!すぐに人材を集め情報収集をさせましょう」


いずれ魔王になるとしても、いわば国王である。

世界の情勢や情報を正確に知っているのは絶対に強みになるはずだ。


本当は忍者とかを部下にしたいんだけど…流石にいないよな…忍者。


「忍者っていないよね?忍びなんだけど」

「んー?いますよーシノビ」

答えたのはローナだった。


「え?いるの忍び」

「シノビは世界各地の隠れ里に住むと言われていますが…どこにいるのかを知っている者は殆どいません。また種族なども誰も知りません」

と、バロン。


種族さえ誰も知らない。

すげぇーガチの忍びじゃん。


「探して仲間にできないかな?」

「んー探させてはみますが確実にとは…いえませんね」

「そっか…まぁでもそれでもいいよ!見つけたら俺がそう言ってるって伝えさせて」

「かしこまりました!」





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