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4話 出会い。そして...

数年端折ってすいません。w

しかしながら当分はエピローグのつもりなので、

成人を超えるあたりまではこんなかんじでぽんぽーんいきますっ


※ケイレス・アルスランド→ケイレス・レイナードに変更しました。




 それからあっという間に四年が経ち...アルス6歳。





 たっあーーーーだりい...めちゃめちゃ追われてる。





 凄まじい速度で木々の枝から枝へと跳躍しながら移動するアルスの後ろを、現在2mを超える巨大な狼の群れが追いかけていた。



 くそ...なんでここにウォーウルフの群れがいんだよ...こいつら見た目凶悪だから嫌なんだよなぁーしかもしつこいし...うじゃうじゃ出て来るし...まるでGだ。



 アルスは溜息をつきながらある程度距離を置いたところで勢いよく急旋回し、停止する。

そして、いつのまにか癖になっている空手のような構えをして狼の群れを正眼に睨む。



 気功...威力は...一撃である程度やるなら40%か...まぁHPも余力あるしいいか...



 気功を習得してから気づいたことだが、気功は魔法とは違いHPを消耗して使用する。

故に死に掛けで使っていた当初の事を考えると未だに背筋が凍る...


 しかし、念動力メインの戦い方では一気に団体を殲滅する事は不可能に近い。

故にアルスは主に気功で戦っていた。

それと身体能力も身体の成長に伴いかなりステータスに追いついてきているため、アルスいわく雑魚 であるD以下のモンスター1体相手なら念動力も気功も使わずに数発急所に当てれば打撃だけでも倒すことができる。


 体からふわっと生命力が抜ける感覚がして、それと同時に体全体を不可視の炎が包む感覚を感じる。

その全てを右腕に集め...正拳突きの要領で正面に叩きつける...



「ハーーーーーッッッ!!!」




 突如目に見えない巨大な壁にぶつかったような圧力にウォーウルフ達は目を見開き吹き飛ばされていく。



 気絶して動かないその群れを見てアルスは冷静に息をつく。

決してトドメは刺さない。

トドメを刺せば血が出るし、血が出ればその臭いにつられて他のモンスターが集まって来るのは明白であり、連戦を重ねるよりもそろそろ日暮れであるので拠点である洞窟に帰ってご飯を食べたかったからである。




 狼が吹き飛んだ所を迂回し、そそくさと走って拠点に向かう。


 拠点である洞窟は奥行きが20m程ある穴で、広さも周りのモンスターとの遭遇率も、他とは比べ物にならないほどに快適であり、アルスはすでに二年以上をこの洞窟で暮らしている。


 枯れ枝や草で隠した入口を通り、干し肉や洗濯物(主に羽織るために作られた雑な作りのお手製毛皮)が干されているエリアを抜けると、モンスターの毛皮などで作った絨毯が敷いてありテーブルに最適な平たい岩が置かれている居住スペースがある。

テーブル岩の横には枯れ枝や毛皮で作られたベッドが置かれており、居住スペースのさらに奥には簡易トイレも設備されている。

アルス自身が驚くほどによく出来てしまった家である。


 干し肉メインの食事を済ませ、すぐさま睡眠のためにベッドに寝転がる。

なんだかんだ言ってもまだ子供であるアルスは常に眠い。

寝る事を何よりも好むと言ってもいいだろう。

狩り、帰宅、獲ってきた獲物の血抜きや下処理、ご飯、寝る、起きる、前日の狩ったモンスターなどを干し肉にするため調理する、川で水浴び、狩り→というルーティンはほぼ変わらず続けられているが、寝る...が主軸である。



ちなみに現在のアルスのステータス

――――――――――――――――――――

名前/アルス

家名/?

年齢/6

種族/人族

職業/格闘家

称号/鉄壁


レベル/89

HP/23,000(23,000)

MP/58,000(58,000)

攻撃力/28,200

防御力/173,000

俊敏/7,900

器用/4,800

幸運/777

魔法適性/火、水、風、雷、闇、光、無


固有魔法/[念動力/LV.MAX]

攻撃魔法/なし

防御魔法/なし


固有スキル/[覇道/LV.2][鍛錬の道/LV.4][自動回復/LV.3][ステータス閲覧][気功/LV.MAX]


耐性スキル/[孤独耐性/LV.MAX][飢餓耐性/LV.MAX][物理攻撃耐性/LV.MAX][魔法攻撃耐性/LV.MAX]

神聖スキル/[世界神の加護][世界樹の加護]

――――――――――――――――――――



レベルは89...

レベ上げをさほど気にしていない割にはとてつもない上昇率である。

また打撃を用いて戦うようになってから職業は格闘家になっていた。

他のステータスも軒並み凄まじく上がっている...。

ちなみにアルスは自身の現在の走る速度や岩を粉砕するほどの打撃などから見て、他の人は分からないが、それでも異常なんじゃないか...と薄々の理解を深めつつある。


 また、幸運が777なのは恩恵があるのかはさておき縁起が良いのでとても本人は喜んでいた。

が、孤独耐性がカンストした時には死んだ魚のような目で干し肉を齧っていたとかいないとか...


 もはや数値の高さもよく分からなくなってきた防御力は...狩りの途中で昼食をとる際などC級以下のモンスターなら体に思いっきり噛み付かれてももはや気にすることもなく食事を続けられる程度にはなっている。

最初はもちろん怖かったが、実際噛まれても全く痛くないという事実に気づいてからはその辺の雑魚モンスターは放置というのが常になってきている。

まぁもちろん強いモンスターや毒を持っているモンスターが来た場合は距離を取り迎撃するが...





 それから程なくしてアルスにとって転機になる出来事が起きる。






 その日、いつも通り狩りに出ていると...いつもと違う気配を感じた。


 いつもより奥まで行ってみよう...と意気揚々と走ってきたが、ついつい調子に乗って遠くまで来すぎたために、新種のモンスターに出会ってしまった可能性はある。


 この新種のモンスターというのはとても厄介だし怖い。

単純に強い奴もいるし、よく分からない魔法を使ってくる奴もいる。

ちなみに今まで何度も死に掛けている。



 あーまじかー、逃げるか...

でも、遠くから見とくのも経験かなぁ...

見とけば対策も練れるかもしれないしなぁ...



 恐る恐る木々の陰から気配を頼りに様子を窺う...



 な?????な!!!!!!


 まじ???まじかよ?


 人だぞ!!!あれ人じゃん。

ここに来て初めての人じゃん。

もしかしたらこの世界に人は俺だけなんじゃないか...とか考えた事もあったけど、やっぱりいたのか!!!!

これ、あれじゃない?森出れるんじゃない?





 馬に跨る数人の同じ甲冑を着た者達と、その先頭に立つ一人だけ造りの違う甲冑を身につけている長髪に髭を蓄えた屈強かつ男前な男性。


 騎士か?どう考えても何かしらの部隊とかではありそうだな…


 しかし、急に出て行っても不審がられないか?

そもそも暮らしてわかるがこの森は子供が一人で居ていい場所じゃない。

たまたま俺は生き残れたけど、多分それは奇跡中の奇跡。

幸運様と、加護くれてる神様達のお陰でしかないはずだ。



 んー、どうするべきか。



 でも、迷っていても仕方ないか!

こんなチャンスもう当分来ない、今行くしかない!

流石に子供相手に斬りかかるとかないだろ?ないよね??



 あーー、もーいったろ!!ていっ



 木々の間から出て、馬の前数十mのところに立つ…



「な!?こ、こども!!???止まれ!!!!」

先頭の男の合図で一気に全体が馬の手綱を引き停止させる。



 ヒヒーーーーン!!!!

馬達も驚いているようだ。



  先頭の男が馬から降りてくる。

「坊主何でこんな森にいる?」


「幻覚系の魔物の魔法かもしれません!!!不用意に近づくのは...」

後ろの騎士の一人が男に向かって叫ぶ。


「うるさい!黙ってろ!お前らより俺の方が経験も知識も豊富なのは分かっているだろ!?そもそも魔物の仕業なら馬を止めた瞬間に攻撃されてる」

男が部下であろう後ろの騎士を睨む。


「坊主...気にするな。あいつはこの森初めてでな、ちょっと心配性になってんだ。で、質問をやり直すけどどうしてここに?親はどこだ?」


 くっ...考えてなかった。

なんて言えばいいんだ?

異世界から来たとか言えん!

そもそもこの世界の親など見た事もない...

説明できんぞこれ...


 しかたねぇー純粋な子供のふりするしかねぇか。


「えっと...僕...親に捨てられて...森の洞窟でずっと隠れてたんだけど...えっと...」


男はそれを聞き、バツが悪そうに頭をかくと...俺の目線の高さまで腰を下ろす。


「すまんな...悪ぃこと聞いた...そうか、親に捨てられたのか...でも、よく生きてたな!こんな森で...。そうだ!坊主名前は?あー、あと歳!えっと年齢わかるか?」

途中から空気を変えたように明るく接してくれる目の前の男の優しさに、なんだか少し居た堪れない気持ちが襲う。


大丈夫だぞ!おっちゃん…

俺はそこまで気に病んでない!

孤独耐性もあるから、寂しさもほぼなかったし...


「えっと...アルス!6歳...です」


「ほう!アルスは6歳か...。敬語まで使えるなんて、立派だな!ご飯食えてたのか?携帯食しかねぇけど、食うか?」

男がゴソゴソと腰のポーチからクッキーとパンの中間のようなものを出してくる。


「えっと...ご飯は食べてた...ました。ウサギとかも捕まえられたし、果物とかもあったので...」


「ウサギ??ただのウサギがこんなとこに??坊主は本当に幸運の持ち主だな!でも、狩りができるなんてすげぇじゃねえか」



 それからあれよあれよと...街まで連れて行ってやる!という流れになった。

まぁ、置いて行って後悔するものもないしこれもありか!と受け入れる。



「にしても、坊主!いつからこの森に?」

二人乗りした馬の前から風に消されないように少し声を張って声を掛けてくる男…話ではこの森の近辺の国の軍隊の人でありケイレスというらしい。


「えっと...」ずっと、とか言えないな...

反応的にこの森まじでやばそうな感じだしな...

「2年です」かなり安く見積もりました...


「2年!!!????うそだろ?あんな森で子供一人で2年ってそれまじで凄いことだぞ!屈強な軍人でも一人じゃきつい。凄いってかもうこんな純粋な幼い子供が言ってなかったら信じられなかったよ...」


「そ、そうなんですね...」もっと短く言っとけばよかった...後悔先に立たずである。





 ところでケイレスのステータスを確認してみることにした…

軍人であり明らかに他の者より偉いという事は相当上の実力である事は間違いない。

これでなんとなくステータスの基準が分かれば良いのだが...

まぁ他の人達のも見れるし...平均値はわかるだろう


―――――――――――――――――――

名前/ケイレス

家名/レイナード

年齢/29

種族/人族

職業/魔剣士

称号/剣鬼


レベル/92

HP/11,000(11,000)

MP/7,000(7,000)

攻撃力/29,000

防御力/31,000

俊敏/14,000

器用/6,700

幸運/12

魔法適性/火、風、光


固有魔法/[天剣/LV.MAX]

攻撃魔法/[炎剣/LV.MAX][風化瞬断/LV.3]

防御魔法/[風壁/LV.3][救済の陣/LV.2]


固有スキル/[瞬足/LV.4][身体強化/LV.MAX][狂戦士/LV.4]


耐性スキル/[魔法攻撃耐性/LV.2][毒耐性/LV.3]


神聖スキル/[戦神の加護]

――――――――――――――――――――

レベル92...そしてなかなか強いぞこの人...

ステータスを見たら俺より下だけど、身体強化とか瞬足とかのスキルもあるし強化したら俺より強いだろう。

何より魔法をいくつか使えるようだ。

狂戦士とかいうやばそうなスキル、

そして称号の剣鬼...なかなかすごい人っぽいな。


 それでもやはり、6歳の俺のステータスが異常なのはだいたい理解できた...

他の人達を見ればだいたいが俺の半分かそれより多少上...という程度である事からして俺は異常なんだろうな。


 それに誰にもステータス閲覧がない事からして人のステータスを見れるのも異常だろうな。

改めて使えるスキルである。






 街が遠目で見えはじめた頃...

ケイレスがおもむろに後ろの俺を振り返る。


「なぁ...アルス、行くとこないみたいだけど、孤児院でやってけそうか?」


 孤児院...確かに俺は孤児である。

仕方ないだろう...前に比べたらマシな生活は出来そうだし。

あんなモンスター達と戦わなくていいならそれにこしたことはない。


「はい...森に比べれば、安全そうですし」


「そ、そうか...」

何かを思案するような雰囲気を出すケイレス...何か言いたい事があるようだが...迷っているように感じた。


「ここまで連れてきてくれてありがとうございます。このご恩は忘れません」

感謝はしなきゃな...会ってからそう長くはないがこの人はとても良い人だ。


「よかったら、俺ん家くるか?」


「え?遊びにですか?」


「いや、住まないか?俺の養子として」


 え?どんだけこの人は良い人なんだ。

それよりお人好しと言うべきか。

いくら子供とはいえ...ほぼ見ず知らずの俺を養子として迎えたい...と?


「そこまで甘えられませんよ」


「いや、実は俺としてもな息子が欲しかったんだ。だが、うちは娘しかいないし...妻ももうこれ以上は子供には恵まれないと神父様に言われている。

それに君はとても聡い。

それだけじゃなく...かなり戦えるんじゃないか?」


かなり驚かされたが、俺はさらに驚いた。

「え?」


「いくら、運が良いと言ってもさすがにある程度の戦闘が出来ないとあそこでは生きられん。

いや、ある程度以上と言うべきか。

昔聞いた事があるんだ...幼い頃に戦いに身を置く生活をすると、飛躍的に戦闘能力が上がる、と。

君はそうなんじゃないか?

立ち居振る舞いから滲み出る戦闘の心得しかり、森からの道中での視線から分かるうちの騎士をも上回る索敵能力しかり、君はとてもか弱い子供には見えない。

なぜ、親が君のように優れた子供を捨てなくてはいけなかったのかはわからん。

でも、捨てられたなら俺はぜひ君のような優れた子供を息子にしたい。そう思っている」


 気付かれていた...のか。

ただの子供のふりをしっかりしていたつもりだったのだが...





 この世界に来て、初めてこんなに心を揺さぶられた。

眩しい光のせいなのか、目に涙が浮かぶ。

慌てて俺は下を向いた。





あっという間に4話終わりました!

今回も読んで頂きありがとうございます。



※コメントにあったので追記します!

アルスは異世界での言語を世界神の加護でしれっと獲得している為、前世での大人としての価値観によるトーク力と、それをこちらの言語として使うことが可能です。

その為誰とも出会ってなくても、喋れます!


設定するのを省いていてすいませんw

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