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3話 異世界産の熊は規格外でした。

おーし3話目だー!!

このまま4話もいッとこーかな




次の日…ウサギが居た場所の近くで野宿していた俺は、さらに先まで進むことにした。



すると、モンスターが現れる。

3mは優に超える巨体に1mはありそうな太くて硬そうな凄まじい一角を額に持つ、凶暴そうな熊である。



あ、これはまじでやばいやつだ。

直感でそう理解した。


――――――――――――――――――――

[ワイルドベア]

称号/群の長

ランク/C+

HP/2,900(2,900)

MP/200(200)

攻撃力/3,800

防御力/2,700

俊敏/900

器用/300


固有スキル/[ブラッドホーン/LV.4][ワイルドクロー/LV.4][突進/LV.4][ワイルドラリアット/LV.3]

――――――――――――――――――――


 攻撃特化型…しかもつよいっ!!

基準がわからないけど多分強い。


 しかもなんだこの不穏な称号は…群の長??群があんのか??

流石にこんなのが何体も来たら死ぬんじゃねぇか??


 そう思ったのも束の間...

木々の間から一体、また一体、と続々とワイルドベアが現れる。



 合計で8体。



 待て待て落ち着け。

どうにかして倒さないと...

でも、この頭数はさすがに...

せめて全員の動きを止められたら。


 右側から一体が物凄い勢いで飛び込んでくる...慌てて念動力で受け止め、他のワイルドベアの所に目掛けて吹き飛ばす。


 吹き飛んだ熊と巻き込まれた熊が二体一緒に吹き飛んでいく...が致命傷ではない...はず。


 よくよく考えたら致命傷を与えられる攻撃がない...

念動力じゃ動きを止めたり投げ飛ばせるけどそれまでだ。


 なんかねぇのか…くそ…


その間に群の長である一際大きい熊が巨体には似つかわしくない速度で目の前まで来て俺の脇腹を抉るように横薙ぎに腕を振るう。




 痛ってええぇぇぇ!!!!

と、一瞬思ったが勢いよく吹き飛ばされ木々を次々に粉砕していっている割にはそれ程のダメージはない。


 木々にぶつかったおかげでなんとか勢いを殺し、十数本目でやっと停止する。


 くっそ...どうしたらいいんだよ...

倒せない…逃げられない…ってもう詰んでる...



 それから数十分念動力で吹き飛ばしたり持ち上げて突き落としたりしているが、敵は一体も減ってはいない。


 完全にジリ貧じゃねぇか...

そろそろ諦めてくれねぇかな。


 確かに攻撃はあまりダメージがないが、それでもずっと受け続けているので徐々に流血し痛みを感じてきている。


 このままじゃやばい...いずれ死ぬ...

なんとか、出来ないか。

持ちカードが念動力だけってのがきついぜ。

せめて、せめてパンチに威力があれば…



ピロンッ 【固有スキル[気功]を手に入れました】



 な、なぬ???

気功?????

おーーいっもしやなんとかなるのか???



 気功ってなんですか????



[気功は主に、体内にある魔力とは異質な力...気力を攻撃や防御に使うための術です。気功を使えば気を体内から放出することにより手の届かない場所に居る敵を攻撃したり、また体内に効率よく循環させる事で攻撃力・防御力を高めたりすることが可能です。]


 攻撃力を高める?????そして、なにより、遠距離攻撃!!!!!


 素晴らしい!!!すばらしいよ!!!



 俺はなんとなく固有スキル取得により理解した[気功]を使うべく、体内の気を意識して右手に集める。


 そしてちょうどそこに駆けてくるワイルドベアの顔面に、拳を突き出すと同時に一気に気功を放つ...



 凄まじい轟音が鳴る。

ちょうどこちらに勢いよく走ってきていた勢いも相まって物凄い勢いで地面に叩きつけられるワイルドベア...



き、気功すげええ



そして、勢いのついた俺はもう気功の使い過ぎで身体が壊れても仕方ないと言わんばかりにどんどんワイルドベアに向けて気功を乱射していく。

遠すぎると威力が減少されるのか一撃では倒れない熊達も次々に雪崩のように叩きつけられる気功乱射に一体...また一体倒れていく。


トドメを刺してる暇はない...

今はあいつを倒さなくては。


目前に聳える巨体。

群の長であるワイルドベアに相対する。


突進してくるワイルドベアの勢いに飲まれそうになる気持ちを落ち着かせ一気に体内の気力の全てを右拳に集め、渾身の勢いで額に向けて振り抜く…

 



凄まじい轟音と、衝撃で弾き飛ばされる俺...土煙が上がりワイルドベアの様子はわからない。

しかし、これで仕留めきれないともう気功は使えない...と薄々理解していた。

それ程に全力の一撃だった。



 吹き飛ばされた場所から土煙が薄れていくのを目を凝らして睨む…

むくりと起き上がる...大熊...



 くそ...終わった...



「ガーーーーーッッッ!!!」

凄まじい遠吠えを放つ大熊…



 あ、死んだ...



 そう思った時、大熊の身体がふらっと揺れ、そのままその場に倒れた。




 はぁー死ぬかと思ったぁー

怖かったーなんだよあのクマ...

二度と会いたくねぇー

くそー しぬー うごけねぇー



ピコンッ [レベルが28になりました!]



 な、...9から一気に28!!!

確かにしんどかったし死ぬかと思ったけど。



[レベルが15を超えたので初心者ガイドを終了します。]



お、おい...うそだろ??

やべぇーもっとちゃんといろいろ聞いとけばよかった…

後回しにしてたら、ガイド終わっちまった...

これからどうすりゃいいのさ。




 とりあえず...ステータス


―――――――――――――――――――

名前/アルス

家名/?

年齢/2

種族/人族

職業/なし

称号/鉄壁


レベル/28

HP/310(8,900)

MP/400(16,000)

攻撃力/9,400

防御力/98,000

俊敏/800

器用/730

幸運/77

魔法適性/火、水、風、雷、闇、光、無


固有魔法/[念動力/LV.MAX]

攻撃魔法/なし

防御魔法/なし


固有スキル/[覇道/LV.1][鍛錬の道/LV.2][自動回復/LV.2][ステータス閲覧][気功/LV.2]


耐性スキル/[孤独耐性/LV.3][飢餓耐性/LV.MAX][物理攻撃耐性/LV.MAX][魔法攻撃耐性/LV.MAX]


神聖スキル/[世界神の加護][世界樹の加護]

―――――――――――――――――――


凄まじく上がってやがる...

気功も手に入れたし、

なんか俊敏とかスキルとかも上がってる...

防御とかもうこれやばくね?


あぁーそれよりも、まずHPがやべぇー

とりあえず休もう。寝よう。死ぬ...。






3話を読んでいただきありがとうございました!!

感想、評価、ブックマークを頂けたら幸いです。

また、誤字脱字、不適切表現などありましたらご指摘ください。


次回4話から、アルスの人生を大きく変える出来事が...

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