21話 宣戦布告
「陛下!!ご報告したい事が!!」
ローゼン王国の宮廷、国王であるドミニク・デボルド・ローゼンハイムは側近の一人から報告を受けていた。
「なに?タイラーン帝国とマリアナ公国が魔国から宣戦布告を受けただと?しかも、どちらも要塞が壊滅させられた…。なんて事だ。一番最悪な状況がこうも早く訪れてしまったか…。至急全士官に連絡、厳戒態勢をとらせろ!!」
「はっ!!」
そしてそれから数時間後、国王ドミニクはローゼン王国の要塞の一つが壊滅させられたという報告を受ける。
ローゼン王国、タイラーン帝国、マリアナ公国の三国に魔国の軍勢が押し寄せ、各国の要塞が壊滅。
このニュースは南大陸全土を震撼させた。
そしてさらに、人族の大陸全域に対しという宣戦布告の内容も伝わりさらに緊張感が広がる。
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我々、魔国は人族の大陸に対し、
宣戦を布告する。
戦争を止める術はただ一つ。
以前の戦争の際に我が国から、
盗み出したモノの即時返還。
それに伴い二週間の猶予を与える。
その期日内に返還が行われない場合、
我々は全軍を持って南大陸に対し、
進軍を始める。
ベルゼビュート大魔王国 国王
シルバ・ヴィベルイ・ベルゼビュート
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それは紛れもない魔国(ベルゼビュート大魔王国)の国王(魔王)からの宣戦布告の意思表示であった。
「もはや、戦争は避けられぬ。あの時、賛同してしまった我々の過失だ」
ローゼン王国の国王は項垂れる。
「しかし、あれは既に無いのだぞ?どうやって返却をするというのだ!!」
マリアナ公国の女王が側近の臣下に叫ぶ。
「仕方あるまい。もはや、あれは存在しないのだ。ここであの時の屈辱を倍にして返してやるわ!!」
タイラーン帝国の国王は剣を掲げ側近達を鼓舞した。
そして、それから二週間の月日があっという間に流れ…
宣言通り、魔国は50万の兵と10万の魔獣を引き連れ南大陸に進軍を始めた。
さて、ここから二章の始まりです。
学園編はしばらく、お休み。
あ、後々また戻ると思います!
多分。。。




