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14話 大乱の火種





 アルスが王立士官学校で、レオと出会っていた頃…





 北の大陸 大魔王シルバが統治する魔族の統一国家、ベルゼビュート大魔王国…通称 魔国。



 その王都にある山1つを拠点にした漆黒の王城、シルバ城のとある一室。

そこに、魔国の重鎮たる四天王が集まっていた。




「陛下はお怒りだ!あの勇者が持ち出した陛下の大事なモノ。あれを取り返さない事には、我らの命も危ない」


 そう皆に告げたのは、参謀長 ヴァンパイアの一族の長であるロイド・パイロンである。



「しかし、ロイドよ。行方は分かっておるのか?取り返すにも闇雲に探すのは効率が悪いのはヌシもわかっておろう」


 異議を唱えたのはダークエルフ一族の長 近衛長 ターナ・アラーナ。



「ターナおめぇはやっぱりどアホだな!探すなんてちまちましたことしなくてもいいだろーが…戦争だ!人族の国々を蹂躙して己から渡しに来させればいい!!」

 戦争を推薦するのは巨人族の長 軍長 ガゼフ・ダイラント。



「今俺の部隊が潜入し、探している。ガゼフお前は短絡すぎるのだ。もし俺の部隊が見つけられなかったら、それからでも遅くはないだろ」


 ガゼフを注意するのは、狼人族の長 隠者部隊長 ダリフ・ウォーウルフ



「アレは我々にとっても、いや我が国にとっても、絶対に奪還しなくてはならない。この国の存続の為にも…な。皆も心の片隅に入れておけ。ガゼフが言ったこともあながち間違いではない。もし、このまま見つからなければ陛下は人族の大陸に戦争を仕掛ける腹づもり…」


「まぁそうなればそれ相応の働きはするわ」


「戦争なら、俺の出番だ。ぬしらは引っ込んでいてよい」


「また荒れそうだな」



 皆が出て行った部屋に一人残るロイド。

そこに、入室を告げるノックと共に一人の男が入ってくる。



「パイロン閣下…南の大陸に送ったすべての国の密偵から報告です。未だ、捜索に進展なし、との事です」


「そうか。引き続き捜索を続けろと伝えてくれ。あまり猶予はない」








 魔国の王都にある数多の種族が誰でも入れる大きな酒場で一際大きい巨人が部下を連れて飲んでいた。



「にしてもよー、舐められてんだよ俺らは!だってそーだろぉよ?聞いた事あっか?今までにあんなもん盗まれたなんて!?あ?」


「ダイラント閣下!少しお声が…他の者に聞かれてしまいます」

自身も巨人族である部下の一人が軍長 ダイラントを嗜める。



 が、怒りを爆発させているダイラントは止まらない…

「あぁ!?チッ……クソが!!俺が戦争仕掛けてすぐ取り返してやるっつてんのによー。まったくいつになったら始めんのよ」


「フッ どこぞの酔っ払いがうるさいと思ったらヌシか。ダイラントよ!であるなら、貴様が先に先行して行けばよいのではないか?火種はすでにあちらにあるのだ」

 


 ダークエルフという一定の年齢から歳をとらない種族である見目麗しい黒肌の美女が同じくダークエルフの部下を連れダイラントの元へ現れる。



「あー、確かにそうだな!たまにはいいこと言うじゃねぇかターナ。よーし、そうと決まればお前ら戦の準備だ!帰るぞ」


「な…そんな勝手をしては陛下がお許しになりませぬ」


「陛下も第一に奪還を望んでおられる。結果さえ持っていけば咎められる事もないわい」



 そう言ってダイラントは部下を引き連れ店を後にした。



「本当にヤツは頭が悪い。まぁしかし、事が早く済めばそれだけその後の収束も早い。馬鹿も使いようとはこの事である。私に実害はない」

残されたのはフッフッフッと笑うターナとその部下達だけであった。






 そして、この一件を機に…世界の命運を握る大乱の第一幕が始まろうとしていた。





 しかし、それはまだ他の大陸の者達は知る由もなかった。










後書き


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