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1話 異世界行ったら捨て子だった!?

はじめまして、作者の尾上です。

初心者の趣味ですので、温かい気持ちで受け入れてくれると助かります。


※ステータスがあるからこれはファンタジーじゃなくてゲームなのでは?という意見がありましたが、そういう世界です。

作者の私が言うんですから、そうなんです_| ̄|○

そういう世界なんですよぉおおおお



今後ともこの作品をよろしくお願いします!




 どうやら俺は……()()したらしい。

曖昧な記憶はあるが、名前すらわからない。

しかも周りに親や家族はいない。

それどころか人もいない。





 捨て子。脳内に不吉な言葉が繰り返される。

まぁしかし、とても妥当な考えだと思う。

多分そうなのだろうな...森の中に子供が一人彷徨ってる訳がないのだから。





 目を覚ました時……と言っても寝ていたというか、目が見えるようになったと言うべきか。

手を見れば赤子だとわかるし、体を見ればまだ生まれたばかりだと簡単に理解できる。

途轍もない飢餓感に襲われていた。

乳児であるにもかかわらず、近くに親もいない。

空腹なのは当然と言ってもいい。



 とりあえず現状を把握しなければならない。

と心に薄っすらとある前世の大人な自分が言うが、

乳児である今の心の声は、声を大にしてこう叫んでいた...




 あぁーーーーーーミルク飲みてぇぇぇぇ!!!!




 くそ!これではまるで赤子ではないか!

いや、赤子なのだが...



赤子のくせにここまで鮮明に意識があるのは、脳の中にうっすらとある前世とやらの記憶のせいだろう。

しかし、多分成人であった俺がミルクを欲するとは...これが赤ちゃん。

肉食いてぇぇぇ!!とは全く思わん。同情するならミルクをくれ...








気がついてから数週間が経ち空腹にも慣れてきたが、きっと俺はこのまま餓死して死ぬのだろう。

せっかく転生したというのに、とんだ第二の人生である。




 しかし、それからさらに数週間経っても俺が餓死することはなかった。

暇だし歩くことすらままならないので、とりあえず辺りを見渡す事に一日の大半を使う。

確か記憶の中では赤ちゃんというのは1ヶ月程度目の見えない時期があるらしい。

でも、俺はなぜか最初から目が見えた。

それを考慮すると目が見えた時にはすでに1ヶ月経っていたのだろうか。

まぁ調べようがないのだが...




よくよく辺りを見渡してみると、空には数十mはあろうかという程に巨大な、炎に包まれた鳥が飛んでいた。

間違いなく前世では見たことがない。

よくよく考えると太陽も大きいのと小さいのが二つあるし、夜は月が黄色いのと水色のとで2つあった。


つまり、ここは元の世界ではないのだろう。

どちらかというと前世で言うところのファンタジーの世界である。

いや、炎に包まれた馬鹿でかい鳥とかファンタジーでしかないか。



あー、もしやあれかここは魔法とか使えて、モンスターとかと戦ったりするような世界か。

徐々に徐々にと日増しに薄れゆく前世の自分が嬉々としているのが伝わってくる。

確かにそんな世界だとしたらめちゃめちゃ楽しそうだが、いざ我が身だと怖い部分もかなり大きい。



そんな世界でこんな森に赤子一人で大丈夫なのだろうか...

まぁでもここ数週間は何もない。が、何もないのも不吉な気がしてならない。

というよりあの大きい鳥以外生き物と出会っていない。

そんな事あるのか?異世界とはいえ森だぞ?



お腹もここのところ空かないし、なんでだろう...

もしやここが天国なのではないかとすら思えてくる。



 しかし、静かな森である。

木々の揺れる音、遠くのほうで小鳥が囀る音...それしか聞こえてこない。



と、突如脳内に機械的な声が響く。

[耐性スキル【飢餓耐性】がレベルMAXになった為最後に食事をしてから五年間空腹感を感じず、また飢えによる死亡は回避されます。]


なぬ??


だれ??


飢餓耐性ってなに??


[異世界から転生・転移した方の為の異世界初心者ガイドを開始しますか?

開始すると、レベルが15になるまで基本的な質問に対する回答をこちら側からすることができます。]


異世界初心者ガイド??

そんなんあったのかよ!!先に言ってくれよ!!!!!

あ、はい...ぜひ...ぜひお願いします。


[では異世界初心者ガイドを始めます。まず最初に【飢餓耐性】についてです。過酷な状況下の中とてつもない飢餓に襲われ、それでもなお生きたいという意思の下に、稀に得られるスキルです。効果は空腹感に襲われず、食事を取らなくてもなかなか死にません。死なない期間ですが、概ね飢餓耐性のレベルが1段階上がるごとに1年ずつ増えます。ちなみにスキルは全て五段階に達するとMAXです。]


つまり俺は今飲まず食わずでも5年は死なないということか。

どんな赤ちゃんだよ…


スキルっていうのはなんとなく前世の知識でニュアンスはわかる。

俺は他になんかスキルを持っているのか?


[ステータスと心の中で念じれば現在保有しているスキルなどの詳細がわかります]


 ステータス!!


――――――――――――――――――――

名前/アルス

家名/?

年齢/0

種族/人族

職業/なし

称号/鉄壁


レベル/1

HP/10(10)

MP/500(500)

攻撃力/5

防御力/38,000

俊敏/2

器用/2

幸運/77

魔法適性/火、水、風、雷、闇、光、無


固有魔法/なし

攻撃魔法/なし

防御魔法/なし


固有スキル/[覇道/LV.1][鍛錬の道/LV.1][自動回復/LV.1][ステータス閲覧]


耐性スキル/[飢餓耐性/LV.MAX][物理攻撃耐性/LV.MAX][魔法攻撃耐性/LV.MAX]


神聖スキル/[世界神の加護][世界樹の加護]

―――――――――――――――――――


 なんかよくわかんねぇけど、

とてつもない防御力なのか?

そもそも攻撃力が5ってのは赤ちゃんのパンチの威力ってとこだろ?

大人が100だとしても、防御力の三万超えはこれはたしかに称号通り鉄壁なんじゃね?

他の人の平均がわからんからなんとも言えないけど多分これ凄いんだよね? 

だって世界神の加護とか付いてるよ?



ただ覇道は……なんか不穏な感じだな。


名前はアルスか...聞き覚えはないな。

でも、自分の名前がわかったのは少し嬉しい。




それから、とりあえずお腹も減らないのでヨチヨチ歩きが出来るようになるまでただひたすら耐えた。





1話を読んでいただきありがとうございました!!

感想、評価、ブックマークを頂けたら幸いです。

また、誤字脱字、不適切表現などありましたらご指摘ください。


※ステータスがあるのはゲームと記載するべきだと連絡がきましたが、ゲームじゃないですそういう世界線です。

他にも矛盾が出てきたりするのは仕方ないと優しい目でみてください素人なので。

自分の中でなんとかうまくやろうとは思っていますが、完璧にプロのようにはできません。

好きな人だけ優しい目で読んでみてください。すいません



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