13.黒い噂
誤字報告やブクマ、評価ありがとうございます。
初の自作小説です。構想とかは結構考えましたがガバ文章だお思うのでこここうしたほうがいいんじゃないとかあれば教えてもらえると嬉しいです。
露天につくと早速情報料の話になったが、俺は相場がわからなかったので、マリおんさんの言い値を受け取った。
「これ、800Sよぉん。これでも安いくらいだけど手持ちがなくなっちゃうのと、ホーリーくんゴールドまで行くと流石に受け取ってくれなさそうだからねぇ。かわりに何か聞きたい情報ってあるかしらぁ?」
「800Sでも十分だが、ならそうだな、属性適正のスキルを覚えたいんだけど。確かノーマルスキルで、取得自体は簡単だって聞いたからな」
「そうね、属性適正のスキル取得は比較的簡単よ。この街クロウの中央の噴水祭壇に属性魔石を捧げると試練が始まるわ。試練はその属性の精霊を倒すと完了するわね」
「へぇ、あの噴水かぁ。道理で祈ってる人が多いわけだ」
「そう、でもねぇ、属性魔石の入手先が結構厳しいのよ。1エリアで手に入るのは氷だけだし、2エリアは火と水が手に入るけどドロップが渋いし、それに落とす敵が強いのよぉん」
「俺雷の魔石持ってますけど」
「あーん、そうねぇ1エリアの西の雷蜘蛛ねぇ」
「それですね」
「あれを倒しに行く人なんていないわよぉん、でも1エリアで雷の魔石手に入るのは大きいわね。再認知させる必要があるかしら、まぁいいわ」
「うーん、それくらいですかね。あと強いて言うなら火薬と樫の木、布が欲しいくらいかなぁ」
「あら、それなら両方持ってると思う顧客がいるわよぉん。呼ぶから釣りの情報売るついでにそれ買ったらどうかしら」
「じゃあお願いします」
「わかったわぁん」
「すいやせん遅くなりやしたマリおんネェさん。新しい情報ってなんすか、あとそちらの方は」
「ども、ホーリーって言います」
「ホーリーくん、こいつがあたしの常連レクゼくんね。レクゼくん、今回の情報はこちらのホーリーくんのおかげで手に入った情報よん。あとこの情報は独占するわけではないけど、NPCに迷惑かける可能性があるから、無闇に広めないで頂戴」
「分かりやした、マリおんネェさん」
「はぁい、じゃあ教える前にホーリーくん待たせてるから先に火薬と樫の木、布の取引しちゃって。代金は今回の情報料安くするわ」
「はい、じゃあホーリーさん、これ各50個ほど持ってきたので全部いいですよ。僕職人の複合スキル狙ってて、材料とかいっぱい買ったら逆に余っちゃったんですよね」
「ははっ、そう言うことならありがたく受けとっておくぜ。50個は正直助かる。必要個数は10個と言ってたが、のちに必要になりそうだしな」
「んー、そんな素材必要なクエストって……」
「ホーリーくん」
「あ、まぁお礼も兼ねて教えていいっすよ。それに職人の複合スキル狙ってるなら」
「はぁ、わかったわよ」
「あ、ホーリーさんフレンドいいですか?」
「もちろん」
フレンド登録を済ませた。
「じゃあ、俺はこれで」
「レクゼくん、ホーリーくんは絶対に大物になるわ。同盟も受けてくれそうだから何かあったら頼むわよ」
「おっけー、しかしまぁ、あんなガラクタ、何に使うんだ?素材アイテムとは書いてあるけど、何に使うかまだわかってないものばかりだぞ」
「それはね」
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.
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「いやー、ほんとこのゲーム凄いな。ゲームとはいえ久々の釣り楽しかったな、今度ユウキとロウセンさん連れて行くか」
今はレムラシア時刻4/6 13時。約束の時間まで18時間もある。
とりあえず教えてもらった属性適性を取得しに行くことにした。
「っと、確か氷の魔石は1エリアで出るから、クロウの露店なら取り扱ってるとこが多いって言ってたな」
言われた通り露店では氷の魔石を取り扱ってる店が多い。
「すいません、氷の魔石欲しいのですが」
「はい、っと君お金ある?属性魔石結構値段するよ?」
「いくらですか?」
ボソ「100S」
(ん?他の店もっと安かったよな)
「んー、ありますけど流石に高くないですか?100Sってこの街に来たばかりの人が早々に出せる額じゃないですよ」
「じゃあいいわ、よその店行って頂戴」
(なんだったんだ今の)
大人しく別の店で買う事にした。
「すいません、氷の魔石買いたいんですけど」
「はいよ、10Sね」
(うわ、10倍も吹っかけてたのか)
「はい、10Sです。あとあっちの店って……あれ?なくなってる?」
「ん、あぁあそこね。あそこの店、頻繁に出したり閉めたりしてるんだよ。詳しいことはよくわからんが、なんか黒い噂があるらしいから気を付けろよ」
「わかりました」
(なんだろ、黒い噂って)
気にはなったが、めんどかったから調べるのはやめて、属性適性を取得しに行った。
雷の魔石を取り出してと
[システム:雷の魔石を捧げますか?]
[Yes/No]
Yesっと
目の前がログインするときのように白い光に包まれ、気がつくと真っ白い空間が広がった。
「救世主よ、我が力借りたくば我を倒して見せよ」
雷の精霊 Lv40 敵対(一時)
1201/1201
「うわ、レベル高いな」
今までは味方がいたため攻撃を受けずにこれたが、これは被弾するかもしれないと覚悟した。
「とりあえず引き撃ちだな」
と考えスキルを発動させながら引き撃ちをした。
「救世主よ、その程度か」
精霊が言葉を発すると空から落雷し始めた。
「うぉ、危な」
あらかじめ落ちる地点に予告があるみたいで、避けながら戦う。
HP 935/3500
落雷の予告に気を取られていた俺は、雷の精霊から放たれた攻撃を避けることが出来なかった。
「次食らったら終わりだが、精霊の体力も少ない」
276/1201
このまま押し切る。
雷の精霊 Lv40 友好
1/1201
「ふはは、やるな救世主よ。これが私の力だ受け取れ」
[隠しクエスト:雷の試練をクリアしました]
スキル取得
雷属性適性 lv1
効果:雷属性のスキルを覚えれるようになる。
レベルが上がると雷属性の威力が上がる。
称号取得
下克上
条件:lvが10以上離れた敵を一人で倒す。
スキル取得
下克上 lv1
効果:自身よりレベルが高い敵に対してスキルレベル%ダメージが上がる。このスキルの熟練度はレベルが10以上離れた敵じゃないと上がらない。
「お、また称号とスキル手に入ったな」
マリおんさんに聞いたら、他の人も称号はそこそこ数を持ってる人はいると言ってたが、ホーリーくんはレベルの割には多いと言われた。
「ま、次氷の精霊やっちゃいますか」
同じ手順で氷の精霊を始めたが、レベルが低い。どうやら同じ試練でも取得のしやすさみたいなのがあるようだ。
氷の精霊 Lv25 友好
1/801
「救世主よ、世界を救うため私の力お受け取りください」
[隠しクエスト:氷の試練をクリアしました]
スキル取得
氷属性適性
効果:氷属性のスキルを覚えれるようになる。
レベルが上がると氷属性の威力が上がる。
スキル進化
エンチャントバレット
↓
エンチャントバレット:アイス Lv1
効果:魔弾を氷属性に変化させる。
クールタイム:100秒 消費MP:弾数×10 追加効果:氷属性固定ダメージ3
スキル進化したようだ。雷の時はなかったが、どう言う条件なのか謎だ。
とりあえず、やりたいことは終わったな。
時間までしばらくあるので、一旦休憩と昼飯にする事にした。
もう少しで話が進展していきます。




