10.ボス現る
誤字報告やブクマ、評価ありがとうございます。
初の自作小説です。構想とかは結構考えましたがガバ文章だお思うのでこここうしたほうがいいんじゃないとかあれば教えてもらえると嬉しいです。
朝目が覚めると、俺は日課のメッセージの確認から行う。ファンからのメッセージや企業からのメールなど、毎日たくさん来てる。
その中でいくつか、「SoSやらないんですか?」と言うメッセージや「SoS内で目撃情報あったのですが、本人ですか?」と言ったメッセージも来てる。まぁこう言うメッセージはいつも無視してるからいいやと思い、RGBOをやる準備をした。
RGBO内
「おっす、ホーリーおはよう」
「ユウキもおはよう、いやー昨日は楽しかったよ。あの後魔道具製作について調べてな」
「お前一人で調べられるか心配したがよかった、どうやって調べたんだ?」
「あぁ、ロウセンさんが教えてくれた情報屋を使ったよ、NPCのね。雰囲気も良かったし、また使いたくなったね」
「へぇ、俺も今度使ってみるか」
なんて会話をしていると
「二人ともいいかい?」
と、聞き慣れた声に話しかけられた。
「ボス、おはようございます!」「おはようございます!」
「おう、おはようさん」
この方はムーンランプのオーナー兼創設者の東寺 武さん(通称:ボス)、用がある時は大体この時間にやってくる。
「ボス、今日はどうかしました?」
「いや、二つほど話があってね。ユウキ君SoSってゲームやり始めたでしょ?」
「あ、はい、ホーリーもですけど」
「ん、ホーリー君は初耳だな。」
「あれ、ユウキが事前に話したと言ってましたが」
「うん、言いましたよ」
「まぁいい。でだ、実はSoSの運営から宣伝をしてくれないかと、依頼されていてな。だが、私も昔はMMOをやっていた身。有名人には人が集ってゲームが楽しめなくなる可能性がある。そこで今日、SoSの運営と急遽会議を行うことになったんだ。それでユウキ君に出席してもらおうと思ってな」
「大丈夫ですが、何時くらいですか?」
「14時からになる」
「うお、まじか。ホーリーは出席しますか?」
「いつも通りユウキ君だけで良い」
「そう言うことでホーリー、ゲーム内の取引は頼んだ」
「おっけー」
「ゲーム内で約束があったのか急にすまないね。で、もう一つはSoSのギルドの方だ。ユウキ君のことだから、もう作れる条件は満たしているのだろう?流石にムーンランプの名前をそのまま使うと色々まずいから、それを注意するようにという話になってな」
「あぁ、ギルドは確かに作るつもりでした。ボスはセンスいいので聞きたいのですが、ギルド名何かいいのありますかね」
「うーん、ならばムーンランプのムーンと、チームの顔ホーリー君の名前とで、ホーリームーンなんてどうだ?」
「いいですねぇ!」
「いや、普通に恥ずかしいんだけど」
「いや、ホーリームーンにする」
「ボス命令だ、ホーリームーンにする様に」
「まじかよ」
1時間後
「ふぅ、日課終わり。じゃあユウキ俺は先にSoSやってるぜ」
「おう、レベルあまりあげ過ぎるなよ」
と話したのち俺はRGBOをやめ、SoSにログインした。
「さて、時間まで結構あるな」
現在レムラシア日時は4/5 午前9時。まだ首都クロウに多くの人がいるが、ログインした時に[第3の町が解放されたため、一部機能が解放されました]と言うアナウンスが出たため、第3の町に到達したものもいるようだ、解放された機能ってなんだろと思ったら、どうやらギルド機能が解放されたらしい。
首都クロウ以降の街で作成、もしくは加入ができるようだ。
首都クロウでもすでに一定数勧誘が行われている。
「ギルド:ブルーブラー、メンバー募集していますー。現在21名残り9人です」
「日本茶屋、少人数でまったりやってます。気になった方は声かけてください」
などなど、様々な声が聞こえる。と言っても俺はユウキの作るギルドに入る予定だから、あまり興味はない。
「さて、今日はどうするか」
いかんせんこのゲームはやれることが多すぎる。とりあえず昨日教えてもらった魔力操作の練習をすることにした。
ベンチに座り、鉄糸を取り出して、魔力操作の練習を始めた。
どうやら鉄糸への魔力の注入は特殊なのか、街でもMPが減った。ただ、街はMPの回復速度が5倍なので、少し休憩するとすぐに満タンになったため、再び始めた。
「ふぅ」
集中力を使う作業で気がつくと1時間経っていた。しかし、かなり上達したと思う。
スキル成長
魔力操作 lv4
しかし、おかしい。lv3から4までは20分とかからずに上がった。だけど4から一切上がる様子がないのだ。気がついて熟練度の確認をしたが、どうやら入っていない。
「うーん、これなんなんだろう。」
と悩んでいたら、昨日リン婆に言われたことを思い出した。分からないことがあれば聞きに来いと。
「これ、クエストのせいで上がってないのか?」
ふと、可能性はあると思い、リン婆の元へと向かった。
「リン婆さんいますかー?」
「なんだい、毎回うるさいねぇ。なんかわからないことでもあったのかい?」
「実は」
と、今の状況を説明した。
「なるほど、鉄糸見せてみぃ」
言われるがまま見せると、リン婆さんが話し始めた。
「ようやるよ、これは絶魔状態だね。一つのものにうまく魔力を入れれない状態が続くと、少しずつ溜まりにくくなるんだよ。今の魔力操作はいくつだい?」
「4です。」
「じゃあ、新しい鉄糸をやるから、今ここで魔力を流し込んでみな」
俺は新しい鉄糸に魔力を流し込み始めた。確かに、先ほどと違いうまく魔力が流し込めている。
「できました!」
「上出来だよ。じゃあ次は材料集めだわね」
[特殊クエスト:魔道具製作への道2をクリアしました]
魔力注入 lv1 を取得しました。
[特殊クエスト:魔道具製作への道3が開始されました]
「魔道具には普通の道具同様、様々な材料が必要だよ。あんたはマジックシューターだから、差し詰め魔銃が欲しいんだろ?取り敢えずこのリストの物を集めてくるんだね」
「はい」
もらったリストには沢山の材料が書いてあった。
・鉄ネジ×10
・鉄歯車×10
・鉄棒×10
・火薬×10
・樫の木×20
・魔石×2
・ミスリル×1
・糸×20
・水銀×1
・アポの実×5
うーん、鉄関係は多分Raijinさんに頼めば手に入るだろう。
しかし火薬と樫の木は量が必要な割には、入手手段がわからない。それと水銀、個数的にミスリルと同じくらいは出にくいのだろう。
考えながらフレンド欄を見たら、どうやらRaijinさんはまだいるようだ
[Raijinさん今大丈夫か?]
[Hey,どうしたホーリー?]
[実は欲しい鉄素材アイテムがあって、鉄ネジ・鉄歯車・鉄棒が欲しいんだけど、鍛冶スキルで作れます?]
[ok,と言いたいところだが、鉄歯車はしらねぇナ、まだレシピが出てないだけかもだガ]
[あ、じゃあ取り敢えず鉄ネジと鉄棒を各10個お願いします。それと火薬と水銀、樫の木がどこで手に入るか分かります?]
[火薬は首都クロウの東エリアで手に入るゼ。岩型のモンスターからなら一定確率で落とすヨ、樫の木は木工スキル持ってるやつのとこ行けばわかると思う、水銀はすまないがしらなぃナ]
[いえいえ、ありがとうございます]
ふむ、やはりRaijinさんに聞いてよかった。露天商は情報屋ほどではないが、素材には詳しいと聞いていた。
「しかし、水銀が未だわからずじまいか。鉄の歯車も最悪モンスタードロップとかだな」
色々考えたが時間はあるから、再びNPC情報屋に向かった。
「いらっしゃ、おぉこないだのお客さんか。どうだい、魔道具製作について、何かわかったかい?」
「おかげさまでね、今日はそれに関連して知りたいことがあったのできた」
「知ってることなら教えれるぜ」
「実は水銀と鉄の歯車の入手方法を知りたいのですが」
「水銀は俺もしらねぇ。噂は聞いたような気がするが、それもうろ覚えだしな。鉄の歯車は1本でいいぜ」
「じゃあ」
そっと1S差し出す。
「あいよ、鉄の歯車は2つ入手方法がある。1つは鍛冶スキルのレベルがいくつかでレシピが解放される。いくつかは忘れた。二つ目はここから南に行ったところに廃工場がある。そこに魔物が住み着いたんだが、ゴーストタイプの魔物で、中にあった歯車などに取り付いている。そいつを倒せば手に入る」
なるほど、Raijinさんの鍛冶スキルのレベル次第で工場に行く必要がある感じか。
「マイスターさん助かった」
と言ってNPC情報屋を出た。
投稿時間変わってます。10時→18時になってます。