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9.魔道具師リン婆

誤字報告やブクマ、評価ありがとうございます。

初の自作小説です。構想とかは結構考えましたがガバ文章だお思うのでこここうしたほうがいいんじゃないとかあれば教えてもらえると嬉しいです。

「さてと、じゃあ魔道具製作について調べるか、といっても全く情報がないな」

ロウセンさんやユウキに聞いておけばよかったと思ったが、情報屋の存在を教えてもらっていた。

情報屋は、NPC情報露店とプレイヤー情報露店がある。NPCは運営が管理している為、本当の情報しか扱ってないかわりに、情報が曖昧だったりする。

プレイヤー情報露店は、デマの可能性もあるかわりに、情報が明確なものが多い。

ちなみに値段も結構する。

あと、プレイヤー情報露店は情報を買うだけではなく、売ることもできる。


「とりあえずはNPC情報露店に行くか」

マップを開き確認した、NPC露店はマップに表示されているものが多い。稀に載っていない露店もあるとwikiには載っていたな。

「えーと、情報露店はと……あった。首都クロウの北側か。今いる地点から近いな」

場所を見つけた俺は、マップと睨めっこしながら目的地まで行った。

「ふぅ、ユウキやロウセンさんがいたから迷ってなかったが、一人だと初めての場所は迷うな」

着いた場所は少し路地裏に入り、いかにもって場所だ。そこにはopenの看板だけかけられており、人目につきにくい。


「らっしゃい、お客さん初めてだね。紹介だったりするか?」

「あ、いえ自分で探してきました」

「おう、そうか。俺の名はメイスト。マスターとメイストが混じって、マイスターとみんなから呼ばれている。よろしくな」

「よろしくお願いします」

このゲームのNPCとは初めて喋るがよくできている。普通に生活しているらしいし、人口の増減もする。と言っても、重要なNPCはそれなりのクエストやイベントじゃないと死なない。と公式サイトにあった。

「で、なにを知りたいんだ?」

と、コーヒーを出しながら聞かれた。


「実は、魔道具製作に興味がありまして。どうしたら取得できるか知っていますか?」

と、率直に聞いた。

「うむ、そうだな。それなら5本ってところか。5Sでいいぞ」

結構持っていかれるなと思いつつ、知りたいので払う。

残り:14.1S

「まいど、じゃあ話すぜ。魔道具製作のスキルの覚えかた自体はしらねぇ、情報がないんだ。だが、魔道具製作をしている奴がいてな、変わり者だがそいつに会うといい。うちから少し東に行った方にある。ここだな」

とマップに指をさし詳しく教えてくれた。


「ありがとうございます」

「いいってことよ、また何か知りたいことあれば来な。知ってることなら、情報売るからな」


さっそく、その魔道具製作を持ってる人のもとへ向かった。

今度は比較的民家が多い場所だった。

民家が多くどれかわからないと思ったら、デカデカと魔道具店と書いてあった。

ちなみにマップには載っていなかった為、情報屋に話を聞いて正解だったと思う。


「ごめんくださいー」

…………

返ってきたのは静寂だ。一応もう一度呼んでみるか。

「どなたかいませんか?」


「うるさいねぇ、客かい?」

「あ、いえ、気になるものもいくつかありますけど、実は魔道具製作を覚えたくて」

「あんたが?はっ、いいかい、魔道具製作には大量のMPを消費する。あんたみたいな……」

婆さんの様子が変わった。

「あんたMPいくつだね」


俺も数値はしっかり確認してなかった。目に見えるのはゲージのためだ。


ステータス

HP:3600 MP:2060


「2060ですね。ダメですか?」

「ふん、久々に骨のある救世主を見た。合格だよ。アタシが教えてあげるわ」

「おお、本当ですか!?」

「ただし、やるからには厳しく行くよ。ついでにあんたマジックシューターだろう?マジックシューターの基礎も教えてやろうじゃないの」

と言って婆さんは家の方を向き、誰かを呼んだ。

「おーい、リース客だ来てくれ」

「はーい、お婆ちゃん」

どうやら、お孫さんらしい。

「あたしの孫じゃ。マジックシューターの基礎を教わるといい」


トットッドタ、ドタドタドタ

「お待たせしました。リースです」

「あたしも自己紹介はまだだったね。リンってもんだ。取得は難しいが、音を上げるんじゃないぞ」

「はい!」


[特殊クエスト:魔道具製作への道1が開始されました]


おっ、初クエストだ。確か第2の町から受けれるといってたし、これも一応そうなのか?


「なにを、キョトンとしている。初めは魔力操作を覚えるとこからだよ」

「魔力操作ですか?」

「あぁ、魔道具製作にもマジックシューターにも魔力操作は使う。まさか今まで覚えずにやってきたのかい?」

「はい、まったく」

「これは先が思いやられるわね、とりあえずほれ、この布に魔力を流し込んでみぃ。流し込みやすいように油を塗ってある」

「わかりました」

油で魔力が流し込みやすくなるんだなぁ。と思っていると婆さんが、

「アンタ勘違いしそうだからいっておくけど、油で魔力を流しやすくしたものは、品質が悪くなるだけじゃなく、耐久なんかも減るから勘違いするんじゃあないよ」

「油はあくまで練習の為に塗ってるだけってことですか?」

「あぁ、そうだよ。で、どうだい。魔力は流し込めそうかね?」

「難しいですね、まったく流し込めてる感じがしません」

「最初はそんなもんだね、まずは自分の中の魔力を感じてみな。そしたらその魔力を流し込むようにしたら自然にできる」

と言われたため瞑想じみた感じで自身の魔力を感じようとする。


するとすぐに体に流れる何かを感じた、きっとこれが魔力なんだろう。

「感じました」

「一々報告せんでええわい、流し込んでみぃ」

「はい」

俺はその流れを意識し、油の塗ってある布に流し込むようにした。


「うまくいきました?」

「ほう、どれどれ」


・魔力のこもった布:品質1 状態:速劣


「ふん、及第点といったとこだねぇ。まぁいいわ次行くよ」


[特殊クエスト:魔道具製作への道1をクリアしました]

スキル:魔力操作 を取得

[特殊クエスト:魔道具製作への道2が開始されました]


どうやら今ので1つ目のクエストが終わったようだ。特殊クエストだからか、スキル以外の報酬はないみたいだ。


「じゃあ次は、この鉄糸に魔力を流し込んでもらうよ。金属は魔力を流し込みにくいが、流し込めれば強力なものになるからねぇ。アンタはこれを油を使わずに魔力を流し込めるようになりな」

「わかりました」

「どうせ、1日じゃあできるようにならないから、今日は帰んな。わかんないことは聞きに来れば、教えてやるから」

「はい、練習してまたきます」

と言い帰ることにした、と言うのもクエストの内容も魔力のこもった鉄糸の作成になっているからだ。先程は、リン婆さんから話を聞く、だったからそのまま話を聞いた。婆さんもしばらくかかると言っていたので、作るのが難しいのだろう。


「あ、待ってください。マジックシューターの稽古はしていかないのですか?」

おっと、リン婆さんの話に気を取られてて忘れてた。

「あぁ、ごめん婆さんとの話に夢中で忘れてた。是非稽古をつけてくれ」

と、言うとリースさんはニコッとして手招きをした。


着いていくとどうやら家の裏手が洋弓場みたいになっていた。

「ここで稽古をつけます。まずはホーリーさんの実力を見せてください」

と的の方を指さしたので、それぞれ撃ってみたが、的に当たりはしたものの、傷はつかなかった。


「精度はいいですね、しかし威力はそこまでと」

と、いわれ少しカチーンときたが、傷一つついてない様子を見るとスキルを使ってもダメそうだ。

「それと魔力注入も少し悪いですね」

と、小声でいっているのが聞こえた。


「はい、では一つづつ教えていきます。まずホーリーさんの魔弾は威力が低いです。まずは威力の底上げをしましょう」

と言われた。


[クラスクエスト:マジックシューター1を開始します]


お、これもクエスト扱いか。しかもクラスクエストとは、多分クラスに関するクエストなんだろうけど、よくわからんな。

「威力の向上は先程お婆ちゃんとやってた魔力操作が少し関係あります。銃の中に入れた魔力を圧縮します。イメージとしては魔力集めて固める感じです」

と言われたのでやってみた。


なるほど、魔力操作を覚えたからわかるが、少しだけ魔拳銃の魔力の流れがわかった。

銃の中の魔力を集めて固めると……

「どうですか?」

「うーん、とりあえずもう一度撃ってみよう!」

と言われるがまま的を撃ってみた。当たり前のように当たり、的はひびが入った。

「うーん、そんな感じです。何回もやってしっかりできるようになりましょう」

うん、うまくいってよかったと思いながら、1時間ほど圧縮の練習をした。


「よし、今日はこのくらいにしましょう。最初に比べて見違えるほど威力上がりましたよ。かかさずに練習してくださいね」

「はい」

と、話すとクエストが完了した。



[クラスクエスト:マジックシューター1をクリアしました]

スキル成長:MP・リロードlv5になりました。

スキル進化:MP・リロードがMP・リロード改になりました。


MP・リロード改 lv1

MPを消費し銃に魔法の弾を込める。その際魔力を圧縮し威力を上げる。

パッシブ 消費MP:1発MP5 動作速度:中 追加固定ダメージ:2


おぉ、MP・リロードが進化した。リロード速度が少し遅くなってしまったが、リースさんの言う通り、練習や敵を狩ってるうちに早くなっていくだろう。

「では、また会いましょう。洋弓場は裏の入り口から入れるので、いつでも使ってくださいね」

と言葉を残して家の中に入っていった。


「ふぅ、今日は疲れたな」

時刻はラムラシア内で4/2午後3時前、リアルだと23時前といったところか。

「流石に寝よう」

こうして初日の冒険は終わった。

投稿時間変わってます。10時→18時になってます。

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