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転成

プロローグ


「イヤ~災難だったね」

なぜこんなことになっているのだろうか?

とゆうかここはどこだろうか?

まず脳裏によぎったのはそれらの疑問だった。

そしてこの女は誰だ?

椅子に座っている美少女は、金髪ロングと綺麗な赤い瞳をしたアルビノのような女性だった。

「貴方は世界を救ってもらうために殺させてもらいました」

こんなことになった経緯を思い出してみよう。


俺は、吉仲 凱、高校二年生でもあり現役の小説家だ。

今は、学校の屋上でいつも通り小説を書いていた。

「ねぇ」

小説を書くのに熱中していた俺は、背後の存在に気づかず声を掛けられてしまった。

ヤバい。……てか誰だ、この学校で俺なんかに声を掛けてくるやつは。自慢じゃないが、俺はいつも一人で過ごしているため、誰かから話こけられることは無いはずなのに……何かの罰ゲームか? それよりも、なんて言えば良いのか分からない!?

「あ、あの~」

女の子!? あれ、どうやって接すれば!? 女の子と話すなんていつぶりだ!?

ドクンッドクンッ。

「あ……あぅ」

心臓の鼓動が言葉を邪魔して、うまく発することができない。

どうしよう!? 明らかにおかしい人だと思われたよね!? あれぇ、これ……終わったよね。ただでさえ低い俺の評価が塵へと化すんてすけど。……いや、わりとマジで。………………誰に話してるんだろう? 落ち着け、俺。

良くわからなく成ってきた思考を落ち着かせなが後ろへ振り替える。

!?

………………び、美少女だと!?

…………………………あ、やっぱ罰ゲームか。

うん、分かってたよ。どうせ俺に話し掛けるやつなんてロクなやつじゃないんだからな……グハッ……自分で言ってて悲しい。

…………よし、取り敢えず話しかけて見ないとな。

位を決して顔を振り上げたが……そこには誰も居なかった。

「んぁ……」

先ほどの夢の光景を思い出して、回りを見渡していた。

ふとパソコンが目に入り。

「あぁ! 小説がぁ!」

全く進んでいなかった。

すでに夢の内容を忘れている凱であった。

キーンコーンカーンコーン。

「っあ、ヤベ!」

全力で屋上を走り抜け、そのまま教室へ戻っていった。



「よし、順調順調」

パソコンで書けなかった分をスマホで書きながら、いつ通り帰り道を歩いていた。

あっヤベ車が来た。

道の途中で立ち止まった。

ドンッ

不意に後ろから衝激を受け──。

な、なんだ!

──倒れながらも後ろを見ると同時に昼休みのことが頭に浮かんだ。

「お前は!」

思い出した!夢に出てきた女の子だ。

なぜ?と思った瞬間、凄い衝撃と共に意識を落とした……。


そして、今現在に至る。


「あっ!思い出した俺は、女の子に突き飛ばされ「あの~ちょっともしもし」」

俺の顔の目の前で手を振っている美少女がいた。

「なっ、なんでしょう」

焦りながらも言葉を返す。

「思い出した時にごめんだけどとりあえず説明をしていいかな?」

「はっ、はい」

「え~と、まずここは、神界と言って神の部屋でもありここは、私の部屋でもあるのよ」

と言うことは…。

「私は、転成の女神、エルミア」

めっ、女神!?

……女神かぁ、胡散臭い。

この自称女神(仮)は、見た目以外だけ言ったら、その通りと言っても過言ではない。先ほど、俺を殺したとか言っていたからな。

というより神が人を殺して良いのかよ!

まぁ、死んだしまった物は、仕方がない。

とっ、思っても死んだ理由は、こいつのせいだが。

まぁ、とりあえずこの先の事を聞いてみよう。

「『転成』の女神ってことは、俺は、異世界に転成するんですか?」

「えぇそうよ、理解が速くて助かるわ」

やったね、やっぱりこう言うのは、嬉しくて仕方がない。

「すぐに、転生させてください」

「ちょっと待った、まずは話を聞きましょうね!」

「嫌ですよ、早く俺は冒険したいんですよ!」

早く早く。

「良いですよ、行きたければ行けば良いじゃない」

女神は、切れぎみで言った。

「まぁ、向こうへ、行けばモンスター襲われてすぐに死ぬのがオチですけどね!」

嫌だ、異世界に行ってから死ぬなんて。

「すいませんでした」

「だから、あなたに力を与えましょう」

マジですか!?

「それって、どんな力ですか?」

さすがに、この先使って行くのを知らないのは、マズい。

「教えなーい、向こうでそれなりにしてればわかるから、それから身体能力や、その他もろもろ強化しておきますね」

「いやいやいや!そこ大事な所でしょうが!」

「強化はこれくらいにしといて………よし、それじゃあさっそく行きますか」

俺の足元に魔方陣が浮かび上がった。

「頑張ってくださいね」

「えっ、待って説明を聞いていな……」

女神に殺された俺の異世界生活が始まったんだ。

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