ゼロ 登校
ジリリリリリ
ベルが家中に鳴り響く。
又、いつもの朝がやってきた。
靴を履き玄関の姿鏡で格好を確認する
「...よし」
扉を開くと幼馴染の二人、悠人と怜人がいる。
「あっ理衣奈!おはよー」
「...おそかったな」
三人並びながら学校への道を歩く
「そうだ、今日テストの成績張り出し日だったわね。確か」
「あぁそうだ。まぁどうせ」
「「俺等が一位だろうけどな」」
悠人と怜人が声を揃えて言う。
「はぁ、流石ね同調率が高いわ。双子だけに」
「へへっだろ?」
「まぁ話を戻すけど、今回私自信あるわよ?」
「....ふ~んま、がんばるんだな」
「また1点差だったりしてね~」
「....あ、そうだわ」
理衣奈は思い出したように顔を上げた
「何?」
「どうしたんだ?」
「今日お父様が悠人と怜人を持って来いっていってた気がする」
「持って...って俺は物かよ」
「んー?また資産の話ー?」
「...貴方達、そんな話してるの?」
「「おー」」
私達はそこそこ階級の高い家柄だ。
学校は亜璃守学校という。
学科が4つあってそれぞれ違う事を学んでいる。
1つ目は普通学科。
通常の学生が通う。この学科の学生は他の学科がある事を知らない。
2つ目は、秘立学科。
主に家業が暗殺やらの学生が通っている。正直何をやってるのか解らないから
あまり近寄りたくない。
3つ目は亜璃守学科。
学校と同じ名前の学科で、お金持ちの娘とかが通う...ブルジョワ学科と呼ばれている。
そして最後に4つ目、黒蘭学科
私達が通っている学科だ。
この学科は特殊な人間...。
魔術が使える者たちだけが通う学科となっている。
普通学科以外の学科はお互いの学科を知っているが介入してはいけないのが暗黙のルール(っぽく)
なっている。
「おい、今何時だ?」
突然怜人が声を上げる
「え、8時23....ってあぁぁぁ!」
「ちょ、こんなのんびりしてる暇無いぞ!」
「はっ走るよ!理衣奈つかまって!」
「ん。」
8時38分、理衣奈・悠人・怜人登校。
仲良く遅刻。