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状況確認

 「…ん、ここは…?」


ゆっくり瞼を開き、体を起こす。 ボーっとした頭を無理やり回転させ、周りの状況を確認する。

近くにいた小鳥を見て「とりあえずここが日本でないことは確かだな」と確信する。

そして、目が覚める前に自分がしたことを思い出した。


「十中八九、あの本のせいかな」と自己完結すると、立ち上がり、改めて周りを見渡した。

「テレポートしたのか?」 だとするとここは別の国のどこかだということになる。

じゃあどこだ? ここら辺に生えている花や木に少なくとも見覚えはない。


「とりあえず水だな。水の確保が第一だ」 春はサバイバル経験があり、動物などが捌けたり、その気になれば熊とも戦えると自負しているほどこういう状況には慣れてしまっている。

だからかもしれないが、この突発的な状況でも比較的冷静に行動ができる。

「まず、持ち物を確認するか」 春の今の持ち物は…サバイバルナイフ(念のため)、教科書、シャーペンやボールペンなど、昼の残りの惣菜パン、ライターである。


「これだけじゃ駄目だな。やはり水の確保か…」と歩きだそうとした。

その時、近くの草影から「ガサッ!」と聞こえ、続けてウサギが飛び出してきた。

しかし、そのウサギはウサギなんだが、頭頂部に角が生えている。

「新種のウサギか?」とこちらが確認した瞬間、ウサギがこちらに角を向けてジャンピングタックルをきた。

「あぶなっ!」とギリギリのところでかわして、続けてウサギがまた跳ぶ体制に入り、その前に春はウサギを蹴り飛ばし、距離を詰めてナイフで胴体を裂いた。

断末魔をあげ、ウサギが倒れると、春はウサギの皮を剥ぐためにウサギに近寄り、ナイフで丁寧に皮を裂き、胴体を解体した。


「まったく、こういうのは久しぶりだから感が鈍っているな」とつぶやき、周りにまだ居ないか確かめた。

周りに居ないのを確認すると、肉や皮を持ち、カバンに突っ込んだ。

「まぁ、今日収穫がなくともこれなら大丈夫だろ」と改めて水を探しに歩き出した。



誤字、脱字の報告は歓迎です。

1話1話短いです。

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