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発見なんだからなっ!!!
とある朝、俺、奥崎我威斗は目覚めた。
いつも通りの朝、小鳥たちの囀りが街一面を包み込むように響いている。
「っ……!」
閉めていたカーテンを勢いよく開けると眩しい光が目覚めたばかりの俺を襲ってくる。
今日の天気は気持ちが良いくらいの晴天らしい。
時計の針を見ると7時ちょうど。
また、いつもの1日が過ぎようとしている。
そう思っていた――
☆
「ん?」
いつものように俺の通う夢咲学園通称『ゆめがく』へ行った。
朝、友達と待ち合わせして、一緒に登校して、そしていつものように門をくぐった。特別遅刻をしたわけでもない。腕時計を見ると門が閉まる5分前。何も問題ない。
なのに……
「これは……果たし状なのか……?」
下駄箱で上靴に履き替えようと自分の靴を取り出した瞬間、手紙が一通乗っていた。
そこには『今日の放課後、学校裏の大きな木の前に来い!!!』と表に大きく書かれていた。しかも右下には小さく猫のマークが描かれている。
どういう意図かは分からないが、また大変なことに巻き込まれる、そう感じてたまらなかった。




