平行線
私、偏差値58。彼、偏差値65。
私はその張り出された成績表を見てため息をついた。それと同時に心も重くなる。隣にいる彼は何も言わずにその表を眺めていた。
「……明美、いこうか」
「うん……」
私はどうしても、何をしても彼に追いつけない。どれだけ勉強をしてもやがて限界という名の壁に衝突してしまう。
私は彼と同じ高校に行きたい。いつしかそう願っていた。
そのために毎日毎日努力を重ねていた。一ヶ月に一回の模試。今回は手応えありだと思っても彼はさらにその上を行っている。
蛍光灯が静かに揺らいでいる。
とんとんと彼は私をおいて先に階段を登っていってしまう。
どうしようもない、現実だった。
私と彼は平行線の上を走っているのだから。
こんにちは、ふざけたタグをつけた張本人のまなつかです。
やっぱり、仕方のないことなんですよ。
今までの積み重ねが大事だったんです。今更がんばってもやっぱり限界があります。それを知っているからこそ、みなさんの親はいつもうるさく言うのではないでしょうか。
それでは、受験生のみなさん、また、学生のみなさん。勉強、頑張りましょう。今からならまだ間に合うはずです。そう、はずです!!!!