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奪うスキルで嫌われた俺、偽りの空の下で成り上がる  作者: k


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4/7

ようやく仲間が!?

「……ちょっ、ちょっと待ってくれ」


「なんですか?」


 うざそうな目だ。いやいや、俺は君を助けたんだよ? もう少し、マシな目線を俺に送ってくれよ。

 

 ギルドから出ていってしまった彼女を呼び止め、話し始める。


「君さ。木節たちとはパーティーという関係だったんだよね?」


「そうですね。おそらく、捨てられましたけど」


 あんな別れ方したんだ。そう、結論つけるのが普通だよな。

 彼女には申し訳ないが、これは俺にとってチャンスだ。この機を逃すつもりはない。


 さて、どのように誘うべきだろうか。単刀直入に言うか、時間をかけるか。


 ……やっぱ、単刀直入に誘ってみるか。タイムリミットが存在するしな。


「なぁ、もしよかったら、俺とパーティーにならないか?」


 その話題には反応してくれた。手応えは少なからずありそうだ。


「パーティーメンバーはあなた以外にいますか?」


「い、いない」


 まずいな。俺とパーティーを組む利点を示すべきだろうが、俺には実績も富も人数もないからな。


「……いいですよ。パーティーメンバーになっても」


 えっ? な、なんで? 俺の話に君への利点になることなんてあった?


「……り、理由を聞いてもいいかな?」


「私は『稀スキル』を所持しています。そのため、あなた以外に拾ってくださる方がいるかどうか。というのが理由ですかね」


 彼女も『稀スキル』か。

 やっぱ、不遇だよな。有能なスキルでない限り、基本的に拾ってくれない。

 うん? でも彼女は木節たちとパーティーを組んでたんだよな。だったら、有能なスキルなんじゃ。

 いや、これ以上考えるのはよそう。

 彼女の意見が変わる前に反応すべきだ。


「……それじゃあ。これからよろしくな。俺は空賀龍輝だ。お前は?」


「私は永久輝とわき 悠羅ゆうらです」


 な、名前だけですか。よろしく、くらい言ってくれてもいいんだよ。


 ***


 その後、俺たちは塔へ来ていた。

 お互いにその後の予定がなかったため、いきなりだが行こう、という話になった。

 道中にお互いのスキルの確認は終えたため、準備はバッチリだ。

 彼女……いや、永久輝のスキルは『導光』。

 簡単に言えば、相手に弱点を作り出すスキルだ。

 ただ、条件があって……何かが近づいている。


「永久輝。来るぞ」


 永久輝は声を発さなかったが、警戒はする。

 目の前に現れたのはゴブリン。雑魚だ。

 ちなみに俺はゴブリンを嫌ってる。

 なぜかって? それはアイツのアビリティは知能を下げるという、デバフだからだ。まぁ、ゴブリンに何かされたわけではないのだが、ちょっとイラッときた。


 ゴブリンを見ると、腰のあたりが淡く光っている。

 『導光』の効果だな。

 俺は短剣を握り、ゴブリンとの間合い兎の脚力で一気に詰め、光っている部分を切る。

 少し切りやすい……気がする?

 まぁ、1.1倍などこの程度か。だが、これからだよな。

 光の位置が変わり、今度は右肩が光る。

 それに瞬時に反応し、短剣を突き刺す。

 1.2倍もよくわからないな。

 今度は首元が光り出す。

 できれば、サンドバッグになってほしいんだが、1.3倍を試すためにも首を狙うか。

 首に短剣を突き刺し、熊の筋力でそれを横に動かす。

 威力が1.3倍高くなっている気がする。多分。きっと。おそらく。


「どうだ。俺の実力は」


 この程度、楽勝。それを伝えるために話をきり出す。


「ゴブリン程度、楽勝でなくては困ります」


 冷た。

 まぁいいや。もっと重要なことを考えよう。

 俺は右手に剣を持ち、左手に短剣を持つ。

 彼女のスキルには『コンボ』が存在する。そのため、俺は攻撃頻度を上げる必要がある。今すぐにできるのは二刀流。だが、重さのバランスが取れていないため、筋力を上げる熊のアビリティは必須になってしまう。


「あっ、聞くの忘れてた。スキルの最大倍率とかあるのか?」


「最大で2倍まで引き上げれます。あなたにできるかは知りませんが」


 なんで煽りを付け足すんだよ。いらないだろ。


 おっ、リベンジマッチを始められそうだ。

 この音、この形、忘れもしないぜ。


「新たな敵が来たぞ」


 スライムは絶対に殺してやる。

 さて、リベンジマッチを開始しようじゃないか……って、多くね。


 数は7体。マジかよ。

 いや、2倍を試しやすいと、考えよう。そのほうが絶対にいい。


 一体のスライムの……お腹? 腰? 顔? どの部位か、よくわからないが光る。

 光っている部分に剣を振るう。1.1倍程度じゃ、流石に殺すことはできないよな。

 今度もさっき、光っていた部分とほぼ同じ場所が光る。

 剣を振るった時の遠心力を利用し、回転する。そのまま、短剣で攻撃する。

 その後も攻撃を続けていく。1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍――2.0倍。

 2倍の斬撃をスライムに食らわせると簡単に、ではないが、一刀両断に成功する。

 このまま、全員真っ二つにしてやる。


 ――その後、コンボを止めることなく攻撃を続け、スライムを全滅させる。

 討伐完了。

 前回の経験を生かし、狼をセットしていたため、体力はそれほど消耗していない。

 何かしらの魔物が出現したとしても、難なく討伐できるだろう。


 それじゃあ、スライムのアビリティを手に入れるか。


 <<アビリティ>>

 スライム:物理攻撃を10%軽減


 10%ってどのくらいだ?

 

「それで、後は何を討伐すればいいのですか?」


 10%について考えようとすると、永久輝の声により、遮られる。

 

「えーっと。後は……」


 ちょっとまて、そういえばあれをまだ討伐していなかった。

 俺の天敵。第一層に出現する魔物の一覧を見た時、名前だけで俺の背筋を凍らせた存在。

 

 それは……

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