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────第27宇宙。小型偵察機、スカウト-01。
「こちらスカウト-01。ステーション・カストル76A、応答願います。オーバー。」
『──こちらSC76A。単機の機影を確認。量子暗号コードを確認中。オーバー。』
「当機体は、SC76A中域の253万光年先、座標SB(rs)0/a: pec LINER区画を亜光速で航行中。オーバー。」
『──我々の機体であることを確認した。これより、量子直通回線に切り替える。オーバー。』
「──こちらスカウト-01。任務名PEDR計画を実行中。(Project Exodus Dimensional Relocation)我々の機体は現在帰投中。着艦許可を願います。」
『スカウト-01。SC76Aの第三下方右舷、A-6デッキに着艦を許可する。』
「SC76A。了解した。」
『それと──、スカウト-01、PEDR計画による現状を今すぐ報告せよ。』
「了解。第27宇宙アルナイル超銀河団レグルス準銀河群c区画宇宙コロニーにおいて、壊滅的な被害を確認しました。」
『そうか…』
「はい。宇宙コロニー群、全てが沈黙しています。生命反応、2.309%のうち、生体反応、0.002%を確認。残骸は確認できますが、空間ごと消し去られたようです。…異常な高熱源エネルギー反応のみ確認。」
『次元の亀裂は!?』
「次元の亀裂が、c区画中心部で、予測を遥かに上回る速度で拡大しています。コロニーの壊滅と、この亀裂に直接的な関連があると推測されます。」
『そんな馬鹿な!予測値を超えているだと!?』
「はい。このままでは、我々の銀河団全体が、あの次元に呑み込まれる可能性も否定できません。それに、これは…敵性生命体の攻撃とは、様相が異なります。」
──銀河間航行宇宙船「ステーション・カストル」右舷中央区画総司令室、セレナ・ヴァンス総司令官。
「ヴァンス総司令官、スカウト-01からの最終報告です。c区画の宇宙コロニー群は、全て壊滅。生存者は…概ね確認できません。そして、『次元の亀裂』の拡大が、理論上の許容範囲を大幅に超えています。」
「…そうか。直ちに、c区画の残存部隊に全面撤退命令を出せ。これ以上の犠牲は避けねばならない。」
「しかし総司令官!まだ救助活動の可能性があるかもしれませ──」
「──駄目だ。スカウト-01の報告が正しければ、既に生体反応は0.002%。生存者がいるかも知れないが、あの『亀裂』の拡大速度を考えれば、救助は不可能だ。」
──第27宇宙アルナイル超銀河団総本部、ジェネラル・ソロン最高司令長との直通回線を構築します──。
『ヴァンス司令官の報告は受けた。この被害状況は、一体何事だ?我々の計画は、順調に進んでいるはずではないのか?』
「ジェネラル司令長、現在、『人工次元宇宙遷移計画』において、予期せぬ重大な不具合が発生しております。」
『何?不具合だと?既に多くの民を送り込んでいるはずだぞ?』
「はい。しかし、目標次元へのアクセスが極めて不安定になっています。何らかの外部からの干渉を受けている可能性が高いと報告されています。」
『我々が創造した次元に、何が干渉できるというのだ!?』
「第一次段階で確立したはずの、安定した次元接続ルートが現在、不規則なノイズによって覆われ、アクセスが遮断される現象が頻発しています。既に転送された民の安否確認すら困難な状況です。」
『原因はなんだ?』
「技術解析班による結果、第127宇宙の何らかの干渉によって、我々の次元接続ルートが非常に不安定である可能性が高いとの見解を出しています。」
『127宇宙にまで影響が!?』
「はい。計画に用いた次元連結装置のエネルギー出力が不安定で、それにより予測不能な次元の歪みが、他の宇宙にまで影響を及ぼし始めている模様です。」
『127宇宙にあるマルチバース文明はあるか?』
「いえ、現在の探索範囲では、127宇宙の巨大文明は今の所、確認出来ていません。第127宇宙は、かなり新しい宇宙に分類されていますので、宇宙条約も締結していませんし、そもそも生命反応があるかどうかも分からない状況です。」
『ヴァンス、事態は一刻を争う。直ちに、この不具合を修正せよ。全ての技術部隊を動員し、原因を特定しろ。早急に!』
『──あと、127宇宙にある不具合を徹底的に捜索し、原因を突き止めろ。もし、何かの生命体によって不具合が生じているならば──、所詮は惑星文明だろう…せいぜい恒星文明が限界と言ったところか…最悪の場合、その文明を終了させても構わん。』
「了解しました、ジェネラル司令長。全力を尽くします。」
『くそっ…何処だか知らん馬の骨によって、我々宇宙文明の民に甚大な被害を出しおって…』
『…一体、何が起こっているというのだ…?我々の創造した次元に、なぜ干渉が──』
[エラー発生。緊急バックアップシステムを構築中…]
[──安定した接続を維持できません]
[接続を強制終了します──]
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